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「堂島大橋改良事業」現場見学会

2019_10_23_堂島大橋改良事業_1 10月23日(水)15時から実施された
 「堂島大橋改良事業」現場見学会に
 参加したのです。定員30名。今年は
 旧・都市計画法が制定されて、また、
 大阪市区改正設計(大阪の本格的な
 近代都市計画)が決定された大正8年
 (1919)から100周年を迎えました。
 その都市計画100周年を記念して、
 本年度の「生きた建築ミュージアム
フェスティバル大阪2019
」(=通称「イケフェス」)に、ビルと限らず、都市インフラ
なども公開される運びとなったのです。2019年の「イケフェス」の要申込プログラムに
ついて、ぼくは3~4件に応募していたところ、抽選に当たったのは「堂島大橋改良
事業」のみ。外れた分は縁が無かったと諦め、「堂島大橋」と慣れ親しみますよ。
(週末には、別のイベントで、また中之島の橋を見学)
       ☆2019_10_23_堂島大橋改良事業_2
最寄りの駅は、京阪・中之島線の終点・中之島駅。
南詰から工事中の堂島大橋の仮歩道を渡って、現場
事務所に入ると、まず座学。大阪市建設局道路部
橋梁課の寺田昌弘氏にお話しいただきました。歴史から
入ってくれるのがうれしく、旧・蜆川に架かっていたという
堂島小橋」に夢を膨らませ、さて、昭和2年(1927)に
完成した現・堂島大橋は、イタリアン・ロマネスク様式の
ラーメン橋台を有する下路アーチ橋ですが、90年を経て
老朽化が著しく、地盤沈下の影響も加わり、桁下空間が
低くなってしまい、舟運にも差し支えるといったことから、
通行止めを行い、本格的な改良事業が決定されました。
その際、大阪市の土木分野で初の総合評価落札方式
高度技術提案型)が採用
されたとのこと。請負業者は
エム・エム ブリッジ。価格面だけでなく、技術面からも
最適案を選定したのです。歴史的・文化的な価値を継承すべく、
比較的健全だった下部工橋台と上部工アーチ部材を残しつつ、
床版(しょうばん)床組(ゆかぐみ)を全面的に取り換えるという、
全国的にも例の無い工事……大阪市、やれば出来るやん!
かつ、歩行者や自転車、あるいは舟運航路も止めない――
橋を使う人たちのことを思い、歴史的な面影も可能な限り、
残そうとする姿勢に感激です。工事は平成29年3月7日から開始。
下流側の施工は終わり、現在は上流側の施工中。高欄の復旧等は
これからですねえ。親柱や柱飾塔がどう復元されるか?に興味は尽きず。
アーチ主構部の応力改善のためには、アーチ支承部のジャッキ・アップ、
支承ピンの取り換えを行ったそうで、画像は現在しか見ることが出来ない
支承(の一部)です。石と鉄との組み合わせ……見るほどに惚れ惚れとします。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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