V字「今橋」
![]() |
![]() |
おいて、治兵衛が兄・孫右衛門から
曽根崎に行き、小春を身請けしたの
ではないか誤解され、返した言葉に
「これは近頃迷惑千万。先度より
後 今橋の問屋へ二度、天神様へ
一度ならでは閾よりほか出ぬ私」
とあります。治兵衛の紙屋は天満に
在り、外へ出たと行っても、近所の
大阪天満宮と、(天神橋を南へ渡り)
「今橋」だけと言う訳です。西に位置
する曽根崎へ行くには、堀川や蜆川
を渡る必要があります。ちなみに、
「道行名残の橋づくし」では、大川
(旧・淀川)の北岸を歩いており、
今橋については触れられません。
大川(~土佐堀川)から東横堀川に
分流して、最初の橋が「葭屋橋
(よしやばし)」で、2番目の橋が「今橋」です。ただし、今橋の東詰は葭屋橋と接している
ことから、V字形に架かっているように見え、親柱(下画像)の橋名板にも、両方の橋の
名前が入っているのでした。現在の今橋は平成6年(1994)に架け替えられた物で、
橋長68.20m、幅員9.0m。葭屋橋と併せて、ここから東横堀川がスタート!と高揚感。
スポンサーサイト