秘密=悪
年末恒例のようになっていた「劇団パロディフライ」本公演。
今年はちょっとした異変が起きており、同劇団が解散!
座長の妹尾和夫が、新規に「せのシアター」をプロデュース。
12月14日(土)18時半、「梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ」で
その第1弾となる「お向かいは秘密基地」を観てきました。
うーむ。郷田美雄・作、妹尾和夫・演出ですから、これまでと全く
同じような……妹尾が舞台を降りたのかと言えば、かなり
重要な役柄で出てくるし、キー・パーソンなんですよねえ。
抑えているのはわかりましたけど、逆に、苦しげに見えるという。
中野良子が出演しているという驚きだけで、大女優の存在感が
どこにもつながらないもどかしさの中、終幕。劇団員以外では、
他に、中西喜美恵(元・吉本新喜劇)、黒木正浩(ヨーロッパ企画)が
目立っていました。認知症やら介護やら、難しい問題を取り入れて
みたけど、処理し切れなかった感が強く、“秘密基地”と謳いながら、
秘密基地のあるあるネタで終始し、リアル秘密基地のどきどき感が
皆無という点で、気持ちは乗れず。何よりも、舞台上の装置として
トーチカ(秘密基地)の出入り口が示されるだけ。秘密基地の内部が
一切明示されない時点で、致命的でしたか。大人目線で、外部から
眺めただけの“秘密基地”に、何の魅力があるでしょう? よい歳を
した大人たちが、目をきらきらさせて語る“秘密基地”の陳腐さが
頂けません。公序良俗に媚びるようならば、そもそも秘密は不要です。
誰かを傷付けてしまう覚悟を持てない者に、表現は無理でないかしら。
(逆から言えば、表現された以上、誰かを傷付ける可能性は常にあります)
今年はちょっとした異変が起きており、同劇団が解散!
座長の妹尾和夫が、新規に「せのシアター」をプロデュース。
12月14日(土)18時半、「梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ」で
その第1弾となる「お向かいは秘密基地」を観てきました。
うーむ。郷田美雄・作、妹尾和夫・演出ですから、これまでと全く
同じような……妹尾が舞台を降りたのかと言えば、かなり
重要な役柄で出てくるし、キー・パーソンなんですよねえ。
抑えているのはわかりましたけど、逆に、苦しげに見えるという。
中野良子が出演しているという驚きだけで、大女優の存在感が
どこにもつながらないもどかしさの中、終幕。劇団員以外では、
他に、中西喜美恵(元・吉本新喜劇)、黒木正浩(ヨーロッパ企画)が
目立っていました。認知症やら介護やら、難しい問題を取り入れて
みたけど、処理し切れなかった感が強く、“秘密基地”と謳いながら、
秘密基地のあるあるネタで終始し、リアル秘密基地のどきどき感が
皆無という点で、気持ちは乗れず。何よりも、舞台上の装置として
トーチカ(秘密基地)の出入り口が示されるだけ。秘密基地の内部が
一切明示されない時点で、致命的でしたか。大人目線で、外部から
眺めただけの“秘密基地”に、何の魅力があるでしょう? よい歳を
した大人たちが、目をきらきらさせて語る“秘密基地”の陳腐さが
頂けません。公序良俗に媚びるようならば、そもそも秘密は不要です。
誰かを傷付けてしまう覚悟を持てない者に、表現は無理でないかしら。
(逆から言えば、表現された以上、誰かを傷付ける可能性は常にあります)
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tag : 演劇