移動都市(承前)
(3月10日のエントリーが間延びしてしまったようなので、2回に分けて記載)
食後に、調達していたDVDで、蜷川実花・監督の『ヘルタースケルター』(2012)を
鑑賞。大森南朋、新井浩文、窪塚洋介、寺島進とぼく好みの役者陣……以外の
脇役も、異常な充実ぶり。名を一々挙げるのが苦痛なくらい、各人が主役を張れる
名優ばかりですもの。加えて、監督の過剰な画面作りもあってか、岡崎京子の原作
のコアとも言うべきクールな距離感、時代への批評意識が薄れてしまっているように
感じられたのが残念。りりこがフリークなのではなく、そういう見世物を欲しがる観客
の方が化け物なんだけどねえ。続けて、Christian Rivers 監督の『移動都市/
モータル・エンジン』(2018)をVODで鑑賞。クリスチャン・リバースは、ピーター・
ジャクソンの作品では、ぼくが唯一手放しで賞賛する 『ブレインデッド』(1992)の
頃からストーリー・ボード等を手掛けてきた人で、本作もピーター・ジャクソン調であり、
露骨なまでに宮崎駿臭のする怪作。都市が車輪で動き回るという世界観だけでも、
建築好きには堪らず、悶絶物の設定が随所に散りばめられているのだけれど、上手く
機能していない感強し。非常にもどかしく、勿体無いなぁと痛感させられる大作でした。
例えば、Stephen Lang 演じるシュライクとヒロイン(Hera Hilmar)の絡みをメインに
絞り込んでもよかったのかな。冷静に考えれば、120分強でよく収めたなぁと感心する
くらい、体感的には3時間以上ものネタが満載。ああだ、こうだと語りたくなる映画です。
食後に、調達していたDVDで、蜷川実花・監督の『ヘルタースケルター』(2012)を
鑑賞。大森南朋、新井浩文、窪塚洋介、寺島進とぼく好みの役者陣……以外の
脇役も、異常な充実ぶり。名を一々挙げるのが苦痛なくらい、各人が主役を張れる
名優ばかりですもの。加えて、監督の過剰な画面作りもあってか、岡崎京子の原作
のコアとも言うべきクールな距離感、時代への批評意識が薄れてしまっているように
感じられたのが残念。りりこがフリークなのではなく、そういう見世物を欲しがる観客
の方が化け物なんだけどねえ。続けて、Christian Rivers 監督の『移動都市/
モータル・エンジン』(2018)をVODで鑑賞。クリスチャン・リバースは、ピーター・
ジャクソンの作品では、ぼくが唯一手放しで賞賛する 『ブレインデッド』(1992)の
頃からストーリー・ボード等を手掛けてきた人で、本作もピーター・ジャクソン調であり、
露骨なまでに宮崎駿臭のする怪作。都市が車輪で動き回るという世界観だけでも、
建築好きには堪らず、悶絶物の設定が随所に散りばめられているのだけれど、上手く
機能していない感強し。非常にもどかしく、勿体無いなぁと痛感させられる大作でした。
例えば、Stephen Lang 演じるシュライクとヒロイン(Hera Hilmar)の絡みをメインに
絞り込んでもよかったのかな。冷静に考えれば、120分強でよく収めたなぁと感心する
くらい、体感的には3時間以上ものネタが満載。ああだ、こうだと語りたくなる映画です。
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tag : 映画