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折々の豆腐(12)

米川千嘉子
湯豆腐を食べればだれかがわがうちに温(ぬく)とく坐りまた去るごとき
       ☆
随分と間が開きましたが(一昨年末になるかな……)、
『角川 短歌 1月号 2019』“新春79歌人大競詠”のうち、
米川「ロマネスコ」10首からの一首を引いてみました。
湯豆腐の温もりが、実在として、胃の腑に落ち、
通り過ぎて行く様を淡々と詠っています。
豆腐を人、自分自身を建物と見る感覚が愉快です。
「温とく」の一語で、ぎりぎり、歌として成立しているかも。
(一瞬であれ)単なる日常描写であれば、散文で十分。
逆に、目的が(或る種の)情緒を訴えたいだけならば、
短歌でも事足りる、と。短歌という形式が、表現しようとする
“感情”の枷とならなければ、という留保を付けますが。
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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌豆腐

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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