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ふたご

ぼくの感覚では、徒歩圏内の梅田は2020_04_21_大阪焼肉・ホルモン「ふたご」
“近所”なのですけれど、淀川を渡る
(西中島)南方などは、ちょっとだけ、
遠出をした気分になってしまいます。
ランチをどこで取ろうか、と迷うくらい、
夜間営業を20時で仕舞う分、昼呑みに
作戦変更した居酒屋や飲食店の多い
こと……まぁ、そうなるよねえ。喰種
なった訳ではないけれど、肉を喰いたい
モードだったので、大阪焼肉・ホルモンふたご
西中島南方店を初利用。値段半分・量半分
コンセプトのようですが、比較対象は高級焼き肉店かな。
半額というほどの安さは感じませんが、その分、肉質は上々。
一押しだと薦める“ふたご盛り”などを注文して、ぼちぼちと
白ワインを傾けます。メニューにトングのマークが付されている
肉はスタッフが焼く――というスタイルだけれども、結局、全部、
店員さんが世話してくれましたねえ。客数を制限せざるを得ない
この緊急事態宣言下のせいか、ユーザーとの距離感を縮めよう
というお店のスタンスなのかは不明として、無理して話に噛もう
とするのは事故の元だから、相手を見た方がよいですよ、と。
昔の頑固親爺の営むお好み焼き屋さんで、「客は手を出すな!」
と、焼き方指南を受けるような索漠感も覚えたくはありませんし。
気無しに頼んだヤンニョン(薬念)カルビは、たれに漬け込んで
あるのですが、肉の部位自体としてはカッパ(牛の外腹)と聞き、
知里登里」を思い出しました。店長は東京で修業していたとも
話し、なるほど、逆輸入だから、大阪焼肉ホルモン)なのか、
と一人合点。何だかんだ言いつつ、随分と呑み喰いして大満足。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む

駅スタンプ[経過報告](5)

天神橋筋商店街を漫歩。週明けのせいか、薬局や仮店舗の
店頭で、マスクが売り出されているけれども、先般のように
殺到する人だかりはなく、皆がスルー気味。朝から並んで
既に必要量を調達済みなのかなぁ。アーケードの尽きる辺りまで
アーケードを南下。テイク・アウトの弁当を販売し始めたり、
営業時間を早めたりした居酒屋が目立つ。昼呑みには最適
かもしれない、と呟きつつ、「一天」のカウンターに陣取るのです。
17時前に店を出て、駅スタンプを押すには最適の日ではないか、と。
南森町から出発して、谷町線、今里筋線などを押さえよう。
       ☆
 T11 大日(内)[鳥飼大橋、大日駅]
 T12 守口(内)[守口大根]
 I11 井高野(内)[北江口中央庭球場]
 I12 瑞光四丁目(内)[瑞光寺]……「雪鯨橋くじら橋)」を有するお寺です。
 I13 だいどう豊里(内)[豊里大橋]……今里筋線をコンプリート!
 C14 九条(外)[茨住吉神社]
 C13 弁天町(内)[琵琶]……弁天⇒弁財天⇒琵琶、ですか。
 C12 朝潮橋(内)[大阪市中央体育館]……駅長室は改札の外ですけれども、
  駅スタンプだけは改札内に置いてくれているパターン。中央線も、これにて
  コンプリート。体育館の現在の呼称は「丸善インテックアリーナ大阪」。
 P11 中ふ頭(内)[インテックス大阪]
 P12 ポートタウン西(内)[南港中央公園・遊具広場]
 P13 ポートタウン東(内)[南港中央公園]
 P14 フェリーターミナル(内)[フェリー]
 P15 南港東(内)[かもめ大橋]
 P16 南港口(内)[平林貯木場]
 P17 平林(内)[木津川渡船場]……勢いに乗って、ニュートラムも制覇。
 Y18 岸里(内)[千本松渡船場]
 Y17 花園町(内)[鶴見橋商店街]

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 建築

通し床本

今年の「四月文楽」公演、全日程中止の知らせを聞いて、
がっかり感が半端なくて……関連イベントの中止は
致し方ないとしてもねえ。「義経千本桜」を通し
聴きたかったなあ。そんなぼくに朗報! 国立劇場の売店
文化堂」が、「四月文楽」の公演プログラムを通信販売
していることがわかったのでした。早速、取り置いて
くれるように注文したのが、4月10日でしたか。
クリックポストによって届けられ、残業を終えて帰宅した
4月19日(日)の夜、入手しました。床本を読むのが愉しみ
ですが、先に「二人の読書会」テクスト、皆川博子
『死の泉』を読み終えなければ。翌日から自宅待機ですし。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

鹿を追う(2)

著者の宮元健次が、史学畑の人ではなく、建築学科教授
である点は注意を要しますが、話を続けてみましょう。
       ☆
 その(鎌足の)先祖は「天児屋根命(あまのこやねのみこと)」であるといわれ、天照大神が天岩屋戸(あまのいわやど)にこもった際、岩戸の前で祝詞を奏した神といわれる。崇神天皇の時代に大和から中臣神聞勝命(なかとみのかむききかつのみこと)が鹿島に神職として移ったことが、鹿島神宮との関係の発端であろう。『古事記』では「仲国造(なかのくにのみやっこ)」が常陸に国造としてつかわされたとしているが、同一人物とみてよいだろう。
 つまり、現在、鹿島神宮の祭神となっているもともとの土地の神・武甕槌
(たけみかづち)の一族と婚姻関係となり、神主、大宮司と発展していったものとみられる。そして、『常陸国風土記』によれば、中臣氏の祖先天児屋根命を祀る坂戸神社と、産土神・武甕槌神を祀る天大神社(あめのおおじんじゃ)、そして経津主神を祀る沼尾神社を合わせて香島鹿島神社を創立したという。鹿島神宮の祭礼の一つ「御船(おふな)祭」では、本社、坂戸、沼尾の三社の船に神輿をのせるが、その名残だろう。
 『神日本』(第三巻六号)によれば、
「鹿島の社務は代々中臣氏の人にてつとめ、鎌足公までは、当初社務にてありしが都に上り政務を預り、遂に都に止りたまう」
 と記されている。
 すなわち、代々鹿島神宮の神官をつとめた中臣氏から、はじめて鎌足が大和朝廷につかわされたのである。そして大化の改新を成功させ、天智天皇を擁立すると藤原姓を天皇より賜わり、藤原鎌足と名乗ったのであった。


参考文献:宮元健次『神社の系譜 なぜそこにあるのか』(光文社新書)

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 史跡

鍋と赫眼

大阪市・(西中島)南方界隈を昼時に歩けば、飲食店が2020_04_17_十三
こぞって、“テイク・アウト”をアピール。店頭に立って
必死に弁当を売り出しています。大変だなぁ。日頃、
大賑わいの行列店を利用できる好機ですけれども、
臨時休業を決め込んだお店も多いです。阪急電車に
乗って、十三に移動。昼営業を始めているようだと
Twitterで知り、某ジンギスカン店を強襲したところ、
準備中(翌日から休業に入りました)。そういうことも
あろうかと、角打ちの老舗「イマナカ酒店」の斜め
向かいに在る居酒屋に当たりを付けていたのです。
ちりとり鍋の店知里登里」(大阪市淀川区十三東
2丁目7−16)……ありがちな店名ですから、忘れて
しまいそうですが、だしの種類を複数パターンから
選択可能、具材のラインアップも興味深い物が散見
され、急遽、飛び込んだにしては成功例となりました。
梅ジャンちりとり(トマト入り)を注文し、鍋が用意される間、
アテに子持ちこんにゃくクロコダイルの塩炒め等を賞味。
鍋の食材も多々追加しましたが、カッパ(牛の外腹)は
結構、気に入りましたね。ぼくと相方の2人で借り切り状態に
なっていましたが、穏やかな店長の付かず離れずの対応も○。
後付けになりますが、「鍋プログラム(27)」に盛り込みました。
画像は、数件隣の「ジャノメミシン工業」の店の前に飾られて
いたマネキンでして、フェイス・シールドやマスクを着用しています。

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テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑むこんにゃくつぶやき

鹿を追う(承前)

藤原永手が「鹿島神宮」(茨城県)から藤原氏の氏神を勧請するのと
併せて、鹿も一緒に「春日大社」(奈良県)にまでやって来た――と。
鹿の来歴を探ることは、藤原氏の出自を問うことにつながりそうです。
       ☆
 鹿島神宮の境内に鎌足神社がある。『大鏡』によれば、初代藤原氏を名のった藤原鎌足の出生地であるといわれ、当時はこのあたりまで浜辺がせまっていたという。
 鎌足は、のちに天智天皇に仕え、六四五年に大化の改新を断行、以後藤原氏は天皇にかわって政治を取りしきる摂政、関白として数世紀にわたり日本を牛耳ったことはいうまでもない。いわば鹿島神宮は、藤原氏発祥の地であるということができる。
 鎌足は推古天皇二十一(二十二年説もあり)年に生まれたといい、幼名は「鎌子」、姓は「中臣
(なかとみ)」といった。中臣とは神と人の中をとりもつ神職の家系であるといわれ、数ある臣の中でも中心的な部族であったために命名されたという説もある。
       ☆
別の史料(『藤原家伝』等)では、藤原鎌足の出生地が大和の生まれと
されていますが、ポイントは鎌足個人の出生地でなく、藤原氏の地盤となった
土地が鹿島神宮だったのであろうということ。そう考えれば、腑に落ちます。

参考文献:宮元健次『神社の系譜 なぜそこにあるのか』(光文社新書)

テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 史跡

行岡病院御社

2020_04_15_行岡病院御社 大阪市北区の都島通沿いに、「行岡
 病院
」は建っています。救急外来を
 含む旧棟と新棟の間に、小さな鳥居と
 祠が在り、説明板には「行岡病院
 御社
」と書かれています。戦時中、
 昭和18年(1943)元旦、創立者・
 行岡忠雄が「行岡外科病院」(当時)
 の安泰を祈願して建立。祭神は太陽
 神=天照大神、氏神が「豊崎神社
でした。行岡氏は三重県にて代々医業を営んでおり、行岡家の家紋が“五瓜(ごか)
唐花
”だったことから、行岡病院のシンボルのモチーフとされているようです。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡

喰種【S】

2020_04_14_名代コロコロそば 大阪府(や兵庫県)が遊興施設などに休業
 要請
(5月6日までを予定)を出した4月14日
 (月)も、日中から街はがらがら。ランチ・
 タイムを外せば、利用できるお店が無いでは
 ありませんか。僥倖にも開店していた「大淀
 信州そば
」に潜り込んで、軽く呑み喰い。
 “名代コロコロそば”(660円)も頼みました。
 すり胡麻、天かす、大根おろし、葱、海苔、
 山葵を わしゃわしゃと掻き混ぜて頂きます。
       ☆
食後、川崎拓也平牧和彦・監督の『東京喰種【S】』(2019)をVODで鑑賞。
映画作品としてはシリーズ2作目。原作漫画もアニメも未見なので、フラットに
観ている訳ですが、随分と物わかりのよい世界観が展開されていました。
カニバリズムを持ち込む以上、クリアすべき哲学的課題が多々あるはずも、
その辺りに触れないのは、エンタメとして消費するための配慮、と大目に見ます。
内臓的な“赫子(かぐね)”の描写が少ないのは残念。主人公の金木研(カネキ)を
演じる窪田正孝は引きの演技が巧く、将来が愉しみですが、その分、ほとんど
主役と化していた月山習・役は松田翔太。極めて変態なはずなのに、元が端整
過ぎるのか、おぞましさも半減されてしまうのよねぇ。演技を頑張れば頑張るだけ、
薄っぺらく見えてしまう…… 「カネキくんを喰べたい」といった科白も、ギャグとして
機能するので、問題無いと言えば、問題無いですけれど。清水富美加(=千眼
美子)がトーカ役を外れたのは不安点でしたが、山本舞香に代わっても遜色無し。
今作でぼくが喜んだのは、白石隼也ウィザード!)の演じる西尾錦のベビー
フェイス・ターン。第1作での絵に描いたような端敵ぶりが可哀想だったので、安堵。

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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 蕎麦呑む映画特撮

来恋夢神社

兵庫県尼崎市の阪神・尼崎駅前から、尼崎中央商店街を2020_03_29_「来恋夢神社」
西へ進み、道中の三和本通商店街を南へ折れ行けば、
右手に「来恋夢(くるむ)神社」が見えます。毒々しいばかり
にファンシーなピンク色で統一されていて、ちゃんとした
神社なのか?と危ぶまれますが、天照大神貴布禰
大神
を祭神として、平成26年(2014)11月15日に創建
されたのです。二十二社中の一社「貴船神社」を総本宮
とする「貴布禰神社」(兵庫県尼崎市西本町6丁目)の
宮司が神事を執り行った模様。三和のパワー・スポットを
謳っていますが、尼崎という土地自体に巣食う 猥雑な
パワーに早くも呑み込まれ、埋もれてしまっているように
思われ……けばけばしいのに、街に同化しているのです。
       ☆
画像は前月末撮影分。大阪府と兵庫県の往来自粛などと
阿呆らしい要請が取り沙汰されたこともありましたねえ。
そもそも、尼崎市が摂津であるように、府県で分けられる
土地柄ではないのです……個人的には、前日から急遽、
減員体制での業務が施行されるや、4月13日(月)から
1週間単位で2チームによる交代制勤務が始まりました。
人員が半減しただけ、残業時間が累積していく悪循環、ね。
帰宅すれば、「国立文楽劇場」事業推進課調査資料係から
第430回「公演記録鑑賞会」(5月7日)が中止との知らせ。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡

五味八珍

2020_03_29_「五味八珍」 野田阪神界隈を歩いていると、すわ、近代建築物件か!
 と目を剥き、ひとまずは画像に収めたりしている訳です
 けれども、茫洋として、建築物としての素性はつかめない
 まま。辰野式を連想させる壁面構成(煉瓦はフランドル
 積み
)で、屋上には複数の十字架が立っているし、独自
 宗派の教会堂かと取り違えそうになるも、用途としては
 あまり縁の無さげな建物で、創作串かつ「五味八珍
 (大阪市福島区吉野2-9-8)の店舗だったようです。
 2013年9月30日をもって閉店。「GOMI-FACCHIN
 の重厚な玄関口には、「元祖」の文字も麗々しく、「数々
 くしあげ創案
」、「色々くしかつ専門」と記されており、
 どうやら、串揚げ発祥の名店とされていた あのお店。
 ぼくの記憶も怪しくて、なかなかに思い出せません。
 削除された同店ホームページからデータをサルベージ
 して、「あまから手帖」(2002年04月)から孫引き。
       ☆
躯脂滑婦裸慰羨門」と書いてクシカツフライセンモンと読む。この文字面を考えたのが昭和12年、『五味八珍』開業の年である。創業者・岡田繁雄さんは画家への道を断念、好きが高じて料理の世界に身を投じた。当時串カツといえば大衆的な食べ物の代表選手、女性が一人で食べに行けるイメージは皆無。それなら「女性がひと口で食べられる料理を」ということで食材を徹底的に吟味、それを組み合わせ、下味を付ける、またコースで提供するなど、現在のオリジナル申揚げの原型はすべて、この昭和12年から始まったといえる。
「いまお出ししているメニューはほとんど先代が考えたものばかりです。ソースも3種、スパイスの7種もみんなそうです」と話すのは二代目の岡田滋太郎さん。店内には一切品書き無し、おまかせをひたすら食す。まずは豚ヒレのカツが出る。続くコテレット(鶏肉の包み揚げ)から鯛の子(豚肉で包む)、ピーマン(豚肉ミンチにチーズを混ぜ詰める)、鱧のしそ巻き、三つ葉(白身魚で巻く)、餅(中にエビミンチを詰める)など約20数種食べたのだが、どれも食材そのままというのは数えるほど。パン粉は細かいめをもう一度ミキサーにかけメッシュに振るう。だから口あたりはあくまでソフトで、また揚げ油がヘット100パーセントなので香ばしい。三ツ葉は口に入れた瞬間、白身の甘さが充溢したかと思えば、次に三ツ葉の青々とした香りが一気に弾けると、こちらの予想をはるかに凌駕するしかけで、驚くことしきりである。それが全串にわたり、先代の偉業がいまもなお新鮮さを失わず、「お客さんも三代目」と継承されているのだから、このオリジナル串の嚆矢は充分に現役なのだ。

       ☆
少し気になって、さらに調べてみると、昔、よくお世話になった「串の坊」や
最近、行く先々で目につく「知留久」の名も見えてきて、なるほどねえ、と感嘆。
建築に目を奪われたばかりか、“食”の歴史にも絡め取られて、道は遠いなあ。

参考記事:串の坊 ― 串喝談義

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tag : 建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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