リオちゃん/みつめあう愛

ですから、パブリック・アートでも
眺めに行こう。天六でカレーを食した
後、中津まで歩き、Osaka Metro
・御堂筋線に乗って、江坂へ行き
ました。途中、古本などを渉猟して、
「豊津公園」(大阪府吹田市豊津町
7)まで――少し、近付いただけで、
そこに在る!と、強大なパワーが
伝わってきました。岡本太郎の作品「リオちゃん」(愛称。作品名は不明)です。
もう、笑っちゃうくらいに能天気で、良いですね。元々は
バブル時代(1983)から営業していたバーベキュー・

レストラン「カーニバルプラザ」(吹田市芳野町13-38)
の“顔”を務めていました。岡本の手掛けた商業デザイン。
同施設は当時、日本一広いと喧伝していた模様でして、
同じ1983年には「東急ハンズ」江坂店も開業(全国で
渋谷店に続く古参)しており、江坂という土地柄が窺い
知れます。老朽化により、「カーニバルプラザ」全ホールが
平成19年(2007)9月30日をもって、営業終了。岡本の
オブジェは市に譲渡され、2011年に現在地の公園に
移設された、と。カーニバルプラザを運営していたのは、
「ダスキン」――その本社(吹田市豊津町1-33)が、
豊津公園のすぐ東向かいに建っています。1階と2階の
一部が公開空地とされ、2階の渡り廊下(?)部分で、
陶壁画となった岡本の「みつめあう愛」と出逢えます。
「1990.9.28」の日付が記されていました。1988年9月、
ダスキンのCMに岡本が出演した縁で、岡本から寄贈
されたそうです。順番としては、カーニバルプラザ⇒CM
⇒陶壁画の流れでしょうか。ポトラッチの実践を目の当たりに
見せられたようです。作品自体は「太陽の塔展」などで
見知っていた訳ですが、やはり、8×4.5m の大サイズだと
迫力が違います。一人ひとり、個々人が爆発できる世の中になりますように。
(大丈夫。社会的距離を保っていれば、他人には迷惑をかけませんから)
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術