fc2ブログ

フランス絵画の精華

2020_05_26_「フランス絵画の精華」 2月29日から臨時休館となっていた「大阪市立美術館
 ですが、5月26日(火)をもって再開されています。
 待ちかねたように、「フランス絵画の精華」を鑑賞しに
 行ってきましたよ。副題に挙げられた「ルネ・ユイグの
 まなざし
」に虚を突かれます。ルネ・ユイグ(1906~
 1997)は美術史家。もう一つの副題「大様式の形成と
 変容
」で何となく、わかったような気はしますけれど、
 17世紀の“大様式”(=古典主義)、18世紀のロココ
 19世紀の新古典主義ロマン主義印象主義
 誕生前夜に至る フランス絵画の300年を概観しよう
 という企画でしょうか。華やかなようでいて、茫洋と
 しているような……入館に際して、マスク着用の確認、
 検温、健康チェック・シートの記入を求められました
 が、想定外の閑散ぶりを、逆に、僥倖として感謝。
 数か月ぶりの美術館で、ゆったりとしたペースで
観て回れることが嬉しくてねえ。ジャン=アントワーヌ
・ヴァトー
雅宴画フランソワ・ブーシェジャン=2020_05_26_「休息」
オノレ・フラゴナールらの甘ったるさも気にならず。
廃墟好きならば必ずや反応するであろう ユベール・
ロベール
は「カンピドリオの丘の空想的景観」、
スフィンクス橋の眺め」、「洗濯屋」の他、デッサンも
展示されていました。エドゥアール・マネの「散歩」を
最後に目に留めると、嗚呼、近代絵画(印象派)が
始まる!と慨嘆する流れ。3点の作品が写真撮影OK
とされており、ヴァトー「ヴェネチアの宴」、エリザベト
=ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン
ポリニャック公爵
夫人
、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルチーヌ・
ド・ポラストロン
」より、妙に謎めいたジャン=フランソワ
・コルソン
の「休息(右画像)が気に懸かりまして……
建築家にして詩人でもあったという画家の経歴にも
魅かれますが……猫の目の輝き具合や背の角度が不自然で
作り物臭く、そうなると小鳥も剥製に見えてきてしまうから、
少女が息をしているのかどうかまで危ぶまれてきてしまいそう。
スポンサーサイト



テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

カレンダー
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Access Counter
総閲覧者数:
Online Counter
現在の閲覧者数:
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリー
プロフィール

ぽか

Author:ぽか
⇒ 旧プロフィール

歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
Amazon
QRコード
QR
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メルマガ登録はこちらから
購読希望者はメール・アドレスを書き入れて「送信」してね!
SOUKEN