聖域メモ
“Sanctuary”と言っても、殿下の「Soul Sanctuary」ではなく―
―中上健次と同じ意味合いで、フォークナーはお気に入りの作家
なのですけれど――、『サンクチュアリ』を読み返し、今頃になって
思い出すことがありました。不能なギャング、ポパイによる陵辱
という状況設定は、英国の作家、ハドリー・チェイスの処女作
『ミス・ブランディッシの蘭』(1939)のプロトタイプだったか、と。
『サンクチュアリ』の刊行が1931年。さらに、玉蜀黍(とうもろこし)
というアイテムは、森村誠一の『野性の証明』(1977)において
茄子という変奏に至ったのか、と。映画版(1978)では、一切合財
黙殺されていましたけどねえ。いずれにせよ、ぼくはフォークナーに
触れるより、ミステリーを先に濫読していた嫌味な子供に違いなく。
―中上健次と同じ意味合いで、フォークナーはお気に入りの作家
なのですけれど――、『サンクチュアリ』を読み返し、今頃になって
思い出すことがありました。不能なギャング、ポパイによる陵辱
という状況設定は、英国の作家、ハドリー・チェイスの処女作
『ミス・ブランディッシの蘭』(1939)のプロトタイプだったか、と。
『サンクチュアリ』の刊行が1931年。さらに、玉蜀黍(とうもろこし)
というアイテムは、森村誠一の『野性の証明』(1977)において
茄子という変奏に至ったのか、と。映画版(1978)では、一切合財
黙殺されていましたけどねえ。いずれにせよ、ぼくはフォークナーに
触れるより、ミステリーを先に濫読していた嫌味な子供に違いなく。
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tag : 小説