中国黒釉

美術館」へお出掛けしました。開催中の「天目
中国黒釉の美」を鑑賞したのです。黒釉陶磁
は後漢時代(25~220)に登場。中国陶磁の
黄金時代といわれる宋時代(960~1279)、
金時代(1115~1234)は黒釉の黄金期でも
あり、中国から伝来した福建省の建窯等、宋
時代の黒釉茶碗に対する日本独自の呼称が
“天目”となります。特別展とは言いながら、
ほぼ常設展示されている国宝「油滴天目」や「木葉天目」がメインを張ったことが、
嬉しいです。考えてみれば、東洋陶磁美術館では、特別展より常設展の方が愉しい
のよねえ。特集展「現代の天目―伝統と創造」における清水卯一、河井寛次郎、
板谷波山、ジャン・ジレルも面白いのですが、安宅コレクションの中国陶磁や韓国
陶磁にほっこりとさせられます。画像は「鉄砂 虎鷺文 壺」。個人的に、猫にしか
見えない虎の絵が好物だったりするのです(丸山応挙とか)……同美術館は、写真
撮影にもオープンな姿勢が良いところ。ただ、焼き物はやはり手に取って味わわない
ことには、何とも判断し難いのが、もどかしくて……「油滴天目」をガラス越しに眺め
ながら、いつも溜め息。ノウゼンカズラの花に取り囲まれた美術館を後に淀屋橋駅へ。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術