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板前おでん

2020_11_20_おでん「なか野」 前日(20日)は欲張って、「ぶらり
 ウォーク
」やら「カレーEXPO」(in
 万博公園)にも参加しようと企んで
 いたのですが、諸々の雑用に手間
 取り、観劇一本に絞り込んだ次第。
 開場まで小1時間ばかりありました。
 阪急・西宮北口駅を出て歩きますと、
 板前おでん一品料理なか野
 (兵庫県西宮市甲風園1-4-16)に
飛び込み、カウンター席で軽く呑み喰い。「カームプラザ北口」ビルの半地下(地下
0.5F)という立地が隠れ家風で、いいね。瓶ビールの後に「上喜元」を呑み、元・
板前の作る澄み切っただしのおでんや、馬刺し等を頂きました。時間が押していた
のが残念な、長居したくなる良店です。おでんプログラム(19)に計上いたします。
 

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : おでん呑む豆腐こんにゃく

真夏の夜の夢

11月20日(金)、「兵庫県立芸術文化センター」阪急・中ホールに
出掛けて、“東京芸術祭 2020”(東京芸術劇場30周年記念公演)と
銘打たれた『真夏の夜の夢』を鑑賞しました。ウィリアム・シェイクスピア
・原作、野田秀樹・演出で、演出はシルヴィウ・プルカレーテ。ちゃんと、
小田島雄志・訳の『夏の夜の夢』(A Midsummer Night's Dream)も
読み返しましたから、予習は万全よ。17時45分開場、18時30分開演でした。
野田秀樹自身の演出による初演が1992年ですから、28年前の脚本となり、
当時は新鮮だったと思われる科白回しが耳覚えのある言葉遊びに風化して
いるようで、まだしも、直截な小田島・訳の方が鼓膜に突き刺さってきて、
ねじれた意識に幻惑されました。「私はあなたのスパニエル」とかね。
ヒロインのハーミアはときたまご(北乃きい)、ヘレナはそぼろ(鈴木杏)に
置換され、アテネという都市国家ではなく、“割烹料理ハナキン”という風に
舞台も矮小化(?)されています。何が一番の問題かと言えば、アテネの
権力の中枢を占めていたシーシュース公爵(+アマゾン女王・ヒポリタ)の
役回りが省かれてしまったこと。そうなると、“街”と“森”を対置させる構図が
崩れてしまいます。妖精の森はオーベロン王とタイテーニア女王が統治
するからよいとして、街(野田作品では割烹)を仕切るのが、ときたまごの
父=ハナキン主人だけでは、弱過ぎでしょう。そこで、野田が投入したのが
シェイクスピア原作にはなかったメフィスト(今井朋彦)でして、妖精パック
(手塚とおる)に成り代わり、悪魔の契約を成立させようと暗躍させるのでした。
死んでしまえ、無くなってしまえという負の叫びを引き出そうとする試みには、
前世紀末が懐かしくも蘇ってくるのですが……「新世紀エヴァンゲリオン
(1995)の頃かなぁ。もしかすると、そういった負の感情が当たり前の地点に
立つことが今や自然になり過ぎ、感覚が鈍磨している……ぼくだけかしら。
劇中劇には、『不思議の国のアリス』。夢の中で森を焼き尽くそうとする
企ては、メフィストが森と共に消滅することで(舞台的には)丸く収まります。
“現実”と措定されたところの割烹料理店は存続し、恋人たちの披露宴で
ハッピー・エンド。毒気は見事に抜かれてしまいました。良いお芝居で、
面白かったですけれども、演劇的なスリルという観点からは、鈴木杏と
北乃きいの生脚に呑まれてしまったように思います。他にも、板前デミ
(加治将樹)と板前ライ(矢崎広)のバトル、タイテーニア(加藤諒)の艶姿、
ボトム=福助(朝倉伸二)の腹芸など、役者の身体性が勝つのは当然。
ぼくは、言葉(文体)が身体と拮抗する現場を目撃したいです。そぼろの
言葉に応えて、森が燃え、雨が降る――そのイメージを顕現させること。

テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 演劇

真赤な秋

2020_11_19_天神橋4丁目 前日は封鎖されていたJR天満駅への
 道が通れるようになっていました。
 11月19日(木)早朝に撮った画像
 です。後日、調べたところ、焼き肉店
 「ごちゃまい堂」を含む4棟が延焼
 した模様。言い方は良くないですが、
 ぼくの世話になっている鶏魂鳥福
 3号店
や「武福」は類焼していなくて、
 安堵しました(手前勝手で、ごめん)。
天神橋4丁目と5丁目と住所は異なりますが、至近距離に在る博多串焼き「バッテン
よかとぉ
も昨年4月12日に出火していたことを思い出し……“天満焼け”は勘弁。
       ☆
早番のシフト入りだったので、正午過ぎに昼食。
スープカレー「なっぱの行列に並び、後何回、
食べられるのかしら?と、“鶏ざんまい”に納豆を
トッピングして頂きました。きっちりと定時に上がり、
Osaka Metro・谷町線の東梅田から乗車し、南森町で
堺筋線に乗り換えて、日本橋で下車。18時開演となる
錦秋文楽公演」第3部の再鑑賞です。ライヴなの
ですから、余力さえあれば、本当は何度でも足を
運びたいですよ。さて、「釣女」の大名(吉田玉勢)然り、
本朝廿四孝」の簑作=武田勝頼(吉田玉助)も
そうですが、二枚目役は遣っていて、しんどいように
感じてしまいます。メインに立っているようで、正味は
バイプレイヤーという……そういう意味から、地味な
鉄砲渡しの段が間に入ってくることで、ほっとします。
その後は、怒濤の勘十郎タイムに身を任せるだけ。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽カレー納豆

おみつの母

前夜、ぼくの地元・天満で火事があった模様。
パトカーや救急車のサイレンは慣れっこなので、
気付かなかったなあ。商店街寄りにルート変更。
Osaka Metro・堺筋線で、扇町から日本橋へ移動
して、13時過ぎ、「マイティ・ルゥ」で昼食です。
チキン・カレーを頂くと、「国立文楽劇場」へ赴き、
錦秋文楽公演」第2部を鑑賞します。演目は
新版歌祭文」野崎村の段、「釣女」でした。
どちらの演目も見知っているので、安心感有り。
今回で第1部から3部まで、全部押さえましたが、
第1部は吉田玉男(斎藤実盛)、第3部は桐竹
勘十郎
(八重垣姫)――第2部(新版歌祭文)では
吉田和生(親・久作)、吉田簑助(油屋お勝)と、
上手いこと、分散させましたねえ。野崎村の段の
おみつの母(人形役割は桐竹勘壽)が、平成21年
初春公演以来の登場! 病に臥して、盲目という
設定上、派手な立ち回りなどは無い訳ですけれど、
しみじみと哀感迫る佇まい。一つ、気になったのは
久三の小助が久松の実家で居直るポーズでして、
立てている膝こそ逆ですが、如意輪観音坐像
輪王座”のようだな、と。何の演出意図だろう? 
「釣女」の舞台は西宮(恵比須神社)。大名は、
ぼくの贔屓にしている吉田玉勢が遣っていました。
男前ながらも、動きが面白い役は太郎冠者の方。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽カレー仏像

長岳寺

2020_11_17_長岳寺(延命殿)
2020_11_17_長岳寺(鐘楼門)
2020_11_17_長岳寺(弥勒大石棺仏)
 11月17日(火)、“山の辺の道”に
 在る「長岳寺」(奈良県天理市柳本町
 508)を訪れました。“大和十三仏
 霊場
”第四番ですね。悠長に歩いて
 いる余裕は無いので、近鉄・大阪線、
 桜井駅から(バスの便も少なくて)
 タクシーで移動。運転手が簡便な
 観光案内も行ってくれ、窓の外に
 三輪山大神神社)、箸墓古墳
 景行天皇陵などを眺めます。途中、
 大和川(初瀬川)は「三輪大橋」から
 渡りました。長岳寺の大門を潜り。
        ☆
 コスモスが咲き、山も紅葉しています
 が、長岳寺は天長元年(824)、淳和
 天皇の勅願により、弘法大師の開創
 です。「大和(おおやまと)神社」の神宮
 寺。旧・地蔵院は庫裏として使われ、
 桃山風の地蔵院本堂(延命殿)の
 本尊が「普賢延命菩薩」で、騎象像
 でした(上画像)。日本最古といわれる
 鐘楼門(中画像)を抜け、放生池に面
 した本堂で、「阿弥陀三尊像」が
 出迎えてくれます。阿弥陀如来像
 と観世音菩薩像勢至菩薩像
 組み合わせでして、両脇侍はレアな
 半跏椅座像。両菩薩の外側には
多聞天、増長天が立っていました。なお、三尊像は玉眼を使用した日本最古の作例。
(購入したポスト・カードの画像からは、阿弥陀三尊像の実物に感じた凄みが伝わらず)
       ☆
本堂の脇で、狩野山楽大地獄絵」開帳(~11月30日)が行われており、絵解きを
楽しく聴かせてもらいました。9幅の軸から構成されていますが、縦3.5m、横11mの
1枚の絵として描かれています。左端が阿弥陀如来のやって来る“聖衆来迎図”に
なっているとはいえ、やっぱり、地獄絵図の方が観ていて単純に面白いですよねえ。
       ☆
本堂を出ると、大師堂へ上がり、滑り易い石段をさらに上って、「弥勒大石棺像
(下画像)を観ました。像高は約2m。古墳の石材を利用して造られているそうです。
長岳寺の間近に「崇神天皇陵」も眺められますし。柳本・バス停の時刻表を
確かめると、20分ばかり待つことになりそうだったので、一旦、JR柳本駅を目指し。

テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像史跡美術

午後出勤前

9時半から「山口歯科」での診療を予約していました。
本日は左上7番(第2大臼歯)の仮詰めを外し、義歯を
被せまして、これにて、虫歯2本の治療は終了です。
「ファミリーマート」で「Amazon」への支払いを済ませた
後、Osaka Metro・南森町駅に行き、奈良・斑鳩1day
チケット
の利用区間を問い合わせ、桜井市や天理市は
対象外と確認できました。相棒(ザウ8君)によるメールの
送受信に不具合が生じていたことから、プロバイダーの
DTI」に電話で突撃。回線の問題では無かった模様。
JR大阪環状線で天満から大阪へ出ます。10時半頃だと
カンテ・グランデ」富国生命ビル店は、まだ準備中。
サンシャイン」に赴き、ホット・ケーキを頂きました。
モーニングも提供されていましたが、やっぱり、ホット・
ケーキ。8月(3、9、10、24日)以来の入店となりました。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : モバイルおやつ

折々の大豆(5)

喜多昭夫
ぬばたまの丹波黒豆ふつくらとつややかなるを箸につまみぬ
       ☆
『角川 短歌 4月号 2019』に掲載されていた「金柑シロップ」と
名付けられた作品12首から、大豆を詠った一首を引きました。
12首の劈頭を飾ります。「ふつくらとつややかなる」と平仮名の
多用が、黒豆の質感を過不足なく表していると言えましょう。
ぬばたまの”は、黒のイメージを引っ張ってくる枕詞ですが、
何に掛けられるかと思えば、日常的な食物である丹波黒豆
に行き着くところが、この歌の肝ですね。丹波黒豆=丹波黒
品種名(在来品種)であり、原産地を示す名ではないので、
兵庫県や京都府だけでなく、岡山県などでも作られています。
掲載歌の如く、煮豆の印象も強いでしょうが、ぼく的には枝豆。

テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌大豆

角川歌壇

2017年1月号から「角川歌壇」へ投稿してきました。
ところが、11月号のはがきを送ろうとして、締切日を
間違えていることが発覚。毎回、締切日ぎりぎりに投函
しておりまして、読了するよりも早く発刊されてしまう
ようになったことから、数号分、積まれたままの状態が
続いていたために生じた失態です。11月号の締切日は
12月15日……遡って調べてみると、9月号(10月15日
締切)のはがきが丸々残っていました。10月号巻末の
はがき(11月15日締切)を使って、10月半ばに投稿して
しまっていた模様。やれやれ。無関係ながら、角川
文化振興財団
=「角川 短歌」の所在地が東京都
千代田区から埼玉県所沢市に移っていたり(8月号)、
編集人が石川一郎から矢野敦史に代わっていたり
(11月号)、いろいろと起こっているようですが、隈研吾
設計の「角川武蔵野ミュージアム」が気に懸かります。

テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌建築

MAHO堂

公開初日となる11月13日(金)、14時50分から
大阪ステーションシティシネマ」で、佐藤順一、
鎌谷悠・監督の『魔女見習いをさがして』を観て
きました。「おジャ魔女どれみ20周年記念作品
とあり……嗚呼、もう20年も経っていたのか!と。
直接、おジャ魔女たちが登場したりする訳でなく、
教員志望の大学生・長瀬ソラ(22歳)、会社員・
吉月ミレ(27歳)、フリーター・川谷レイカ(20歳)ら
3人のリアルっぽい物語でした。レイカの声を当てて
いたのは、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)。
近鉄とのコラボレーションによる奈良や京都などの
修学旅行シーンも良かったのですけれど、のっけから
流れてきた「おジャ魔女カーニバル!!」に大号泣。
その後、“歌ってみた”や“踊ってみた”まで視聴して
しまった果ては、脳内のオート・リピートを解除できず。
       ☆
♪ そんなのムリさ きみは笑うだけ
 子犬にきいても しっぽふるだけ
 でもね、もしかしてほんとーに
 できちゃうかもしれないよ!?

テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 映画アニメ

西大寺観

西大寺」について考えていると、釈然としないような、
何かしら、喉につかえるような、もやもやした感興を覚え、
一体、それが何なのか? 言葉にしてみようかな、と。
南都七大寺」の1つであり、“二流”とは決して言えない
はずなのに、今ひとつ、吹っ切れた印象を持てないのは
何故なのか? あくまで、ぼく個人のイメージの話です。
       ☆
東大寺」に対する「西大寺」……というだけで、二番煎じ
のような気がします。しかも、方や聖武天皇の勅願(743)、
方や娘の孝謙称徳天皇の勅願(764)となり、父・聖武帝
と比べられて分が悪いだけでなく、道鏡を寵愛したことから、
すこぶる世間受けが宜しくないものね。スタート地点からして、
不人気の種が播かれてしまいました。その後、平安時代を
通して衰退していたところ、鎌倉時代の半ば、興正菩薩
叡尊)によって、見事に復興を遂げます。伝説化の中、
叡尊の念持仏であったという「愛染明王坐像」の放った
鏑矢が、弘安4年(1281)の弘安の役元寇)において、
蒙古軍を敗退させたといわれるのですけれども、善円
造仏がどれだけ優れていようとも、“戦勝祈願”といった
ご利益が時勢にそぐわなくなってしまったので、痛し痒し。
本堂の本尊「釈迦如来立像」は「清凉寺」の同像の摸刻、
四王堂の本尊「十一面観音立像」は「長谷観音」……
どれも悪くはないんですけどねえ。でも、手放しで推せない。
そのもどかしさは、関係者が皆痛感していると思われまして、
まずは道鏡を再評価しようと、「道鏡を知る会」は40年以上、
顕彰活動を続けてきたそうです。聚宝館では、同会の発願で
籔内佐斗司の制作した「道鏡禅師彫像」を鑑賞しましたよ。

テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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