勘十郎狐

天神橋筋商店街で食事も取って、Osaka Metro
・堺筋線で扇町から日本橋へ向かいました。18時
から、「錦秋文楽公演」第3部の開演です。演目は
「本朝廿四孝」道行似合の女夫丸(みょうとがん)/
景勝上使の段/鉄砲渡しの段/十種香の段/
奥庭狐火の段――道行を終えるとすぐに15分休憩
で、後は続けての上演。休憩時に食する白太夫
(白餡)と弥陀六(栗饅頭)が近頃の愉しみです。
長尾謙信(吉田玉志)と関兵衛(吉田玉輝)の
腹の探り合いが面白い 鉄砲渡しの段を経ての奥庭
からは、八重垣姫(=狐憑き)を遣う桐竹勘十郎の
独壇場。狐を得た勘十郎(いきなり、石灯籠から登場!)は、早変わりなども
当たり前のようにこなし、生き生きと本当に楽しげでした。赤姫が白地の衣裳に
替わると、左遣い(吉田簑紫郎)と足遣い(桐竹勘昇)も顔を出し、さらに加わる
4匹の狐も出遣い。目まぐるしく白狐が舞う中、幕となります。狐の1匹が何故か、
ステゴン(in 「帰ってきたウルトラマン」)に見えて仕方ありませんでしたけれども。
ぼくは今回、前回と全く同じ席(中央座席3列2番)を予約しており、前寄りとはいえ、
下手だったのです。武田勝頼の絵像や諏訪法性の兜の飾られる八重垣姫の部屋が
上手に配置されているので、前の方の席を取るならば、上手の方が良かったかな。
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