長岳寺
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在る「長岳寺」(奈良県天理市柳本町
508)を訪れました。“大和十三仏
霊場”第四番ですね。悠長に歩いて
いる余裕は無いので、近鉄・大阪線、
桜井駅から(バスの便も少なくて)
タクシーで移動。運転手が簡便な
観光案内も行ってくれ、窓の外に
三輪山(大神神社)、箸墓古墳、
景行天皇陵などを眺めます。途中、
大和川(初瀬川)は「三輪大橋」から
渡りました。長岳寺の大門を潜り。
☆
コスモスが咲き、山も紅葉しています
が、長岳寺は天長元年(824)、淳和
天皇の勅願により、弘法大師の開創
です。「大和(おおやまと)神社」の神宮
寺。旧・地蔵院は庫裏として使われ、
桃山風の地蔵院本堂(延命殿)の
本尊が「普賢延命菩薩」で、騎象像
でした(上画像)。日本最古といわれる
鐘楼門(中画像)を抜け、放生池に面
した本堂で、「阿弥陀三尊像」が
出迎えてくれます。阿弥陀如来像
と観世音菩薩像・勢至菩薩像の
組み合わせでして、両脇侍はレアな
半跏椅座像。両菩薩の外側には
多聞天、増長天が立っていました。なお、三尊像は玉眼を使用した日本最古の作例。
(購入したポスト・カードの画像からは、阿弥陀三尊像の実物に感じた凄みが伝わらず)
☆
本堂の脇で、狩野山楽「大地獄絵」開帳(~11月30日)が行われており、絵解きを
楽しく聴かせてもらいました。9幅の軸から構成されていますが、縦3.5m、横11mの
1枚の絵として描かれています。左端が阿弥陀如来のやって来る“聖衆来迎図”に
なっているとはいえ、やっぱり、地獄絵図の方が観ていて単純に面白いですよねえ。
☆
本堂を出ると、大師堂へ上がり、滑り易い石段をさらに上って、「弥勒大石棺像」
(下画像)を観ました。像高は約2m。古墳の石材を利用して造られているそうです。
長岳寺の間近に「崇神天皇陵」も眺められますし。柳本・バス停の時刻表を
確かめると、20分ばかり待つことになりそうだったので、一旦、JR柳本駅を目指し。
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