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7分の1

11月24日(火)は、「大安寺」(奈良市大安寺町2-18-1)2020_11_24_大安寺
を訪ねています。いつもだと、最寄り駅から歩くのですが、
今回はバス停から歩きました。大安寺旧境内や「御霊
神社
」、「推古天皇社」を横目に、南大門へと回ります。
現在は「十一面観音菩薩立像」の特別開帳(10月1日
~11月30日)ですけれども、主目的は“大和十三仏
ご朱印めぐり
”だったりするので、先に屏風風台紙を
預けておくのでした。“いのちの小径”(竹林)を眺めて、
いざ、讃仰堂(宝物殿)へ。“美仏”と呼ぶには微妙です
が、しっくりと心に適う天平仏7体が出迎えてくれます。
明るい屋外から室内に入って、最初は照明が暗いように
感じましたけれど、じんわりと目に馴染んでくるのでした。
全体に朴訥と言うか、洗練され切っていない味わいが
残されていて、尾を引いてしまうのよねえ。忿怒相の
楊柳観音立像」はいつ観ても面白いものですし、「不空
羂索観音立像
」の面立ちが桂佐ん吉に似ていることを
発見して、悦に入りました。また、「四天王立像」のうち、
持国天は、今ひとつやる気が無いのではないか?と疑惑の目。
本堂に移ると、11年ぶりに本尊・十一面観音菩薩立像と対面。
仰ぎ見れば、随分と冷ややかな印象に映り(頭部と両腕部は
後世の補作)、居たたまれなくなってしまいそう……あからさまに
怒りをぶつけてくれた方が助かる時もあるのです。向かって右手には
大和十三仏の「虚空蔵菩薩坐像」(室町時代後期)。周辺ルートが
殺風景(観光地化されていない)とはいえ、もしかすると、だからこそ
密かに、「大安寺」を好ましく思っている自分がいます。良いお寺です。
ふと、“南都七大寺”中、まだ、きちんと詣でていない1寺があるな、と。

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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像落語

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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