恋と忠義
1月12日(火)は14時30分から、「国立文楽劇場」で
「初春文楽公演」第2部を鑑賞。演目は「碁太平記
白石噺」浅草雷門の段/新吉原揚屋の段と、
「義経千本桜」道行初音旅でした。「碁太平記白石噺」
新吉原揚屋の段は、第404回「公演記録鑑賞会」で
見聞きしていたので、流れがすんなりと理解できます。
浅草雷門の段は、楽しいチャリ場。竹本南都太夫の
現代風にアレンジした口上がおかしくて、吹き出して
しまいました。豆蔵どじょうを遣っていたのは、吉田
勘市。どじょうが地蔵尊に化けるのは無理があるだろう
と思いつつ、誑(たぶら)かされる悪者勘九郎の人形が
ぼくの好きな吉田玉勢さん。お笑いではないけれど、
演者自身が笑ってはいけないと考えている立場から見て、
玉勢の生真面目な姿勢は好感度が高まる一方。その昔、
新造を遣っていた吉田和生が、今では、傾城宮城野です。
(なお、妹おのぶは、吉田文昇の代役で、吉田簑紫郎)
☆
“道行初音旅”は一昨年の「UMEDA BUNRAKU」でも
体験済み。並木千柳、三好松洛、二代竹田出雲の合作
でして、今回の初春公演では、いわゆる「三大道行」の
うち、「妹背山婦女庭訓」道行恋苧環と合わせて、2つを
鑑賞できるのでした。最初にちょっとだけ、源九郎狐が
登場します。静御前は吉田一輔、狐忠信は吉田玉助。
忠信は竹本織太夫が語るのか……と嘆じるよりも、
文化功労者として顕彰された三味線の鶴澤清治が
メインですから。清治の孫弟子まで含めて、一門(鶴澤
清志郎/清馗/友之助/清公/清允)総出の演奏が
華やかで、心が浮き立ちました。“見取り”だからこそ、
本公演の3部はいずれも名場面ばかりで、あっと言う間。

「初春文楽公演」第2部を鑑賞。演目は「碁太平記
白石噺」浅草雷門の段/新吉原揚屋の段と、
「義経千本桜」道行初音旅でした。「碁太平記白石噺」
新吉原揚屋の段は、第404回「公演記録鑑賞会」で
見聞きしていたので、流れがすんなりと理解できます。
浅草雷門の段は、楽しいチャリ場。竹本南都太夫の
現代風にアレンジした口上がおかしくて、吹き出して
しまいました。豆蔵どじょうを遣っていたのは、吉田
勘市。どじょうが地蔵尊に化けるのは無理があるだろう
と思いつつ、誑(たぶら)かされる悪者勘九郎の人形が
ぼくの好きな吉田玉勢さん。お笑いではないけれど、
演者自身が笑ってはいけないと考えている立場から見て、
玉勢の生真面目な姿勢は好感度が高まる一方。その昔、
新造を遣っていた吉田和生が、今では、傾城宮城野です。
(なお、妹おのぶは、吉田文昇の代役で、吉田簑紫郎)
☆

体験済み。並木千柳、三好松洛、二代竹田出雲の合作
でして、今回の初春公演では、いわゆる「三大道行」の
うち、「妹背山婦女庭訓」道行恋苧環と合わせて、2つを
鑑賞できるのでした。最初にちょっとだけ、源九郎狐が
登場します。静御前は吉田一輔、狐忠信は吉田玉助。
忠信は竹本織太夫が語るのか……と嘆じるよりも、
文化功労者として顕彰された三味線の鶴澤清治が
メインですから。清治の孫弟子まで含めて、一門(鶴澤
清志郎/清馗/友之助/清公/清允)総出の演奏が
華やかで、心が浮き立ちました。“見取り”だからこそ、
本公演の3部はいずれも名場面ばかりで、あっと言う間。
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