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London Calling

ふらりと美術館に足を運ぶ、なんてことも難しくなり、
嗚呼、世知辛い世の中でございます。1月15日(金)、
肥後橋南蛮亭」(大阪市西区江戸堀1丁目10)の
チキン・カレーを食して、汗をかきながら、「筑前橋」を
渡りました。「大阪中之島美術館」はかなり出来上がり
つつあります。用があるのは「国立国際美術館」。
       ☆
2021_01_15_国立国際美術館 今月末まで開催される「ロンドン・ナショナル
 ・ギャラリー展
」ですが、日時指定入場券を
 購入しなければなりません。ぼくは14時から
 入場で、大体14時前でも気軽に入れるだろう
 と踏んでいたらば、14時ジャストまで係員の
 指示で並ばされ、余計に“密”になるだろうが!
 と憤懣やる方なく。元々、開催期間が変更
 された経緯もあり(本来は昨夏7月7日~10月
 18日)、予習していた分、肩透かしで、興を
殺がれた感が強くてねえ。それでも、さすが「西洋絵画の教科書」と呼ばれるだけ
あって、観応えは十分。日本初公開の全61点を堪能できました。3桁に上らない
61点というのが腹八分目くらいで、ちょうど良い分量ではないでしょうか(鑑賞時間も
1時間を目安にお願いされましたし)。B3Fの会場は、7部門から構成され、Ⅰ イタリア
・ルネサンス絵画の収集、Ⅱ オランダ絵画の黄金時代、Ⅲ ヴァン・ダイクとイギリス
肖像画、Ⅳ グランド・ツアー、Ⅴ スペイン絵画の発見、Ⅵ 風景画とピクチャレスク、
Ⅶ イギリスにおけるフランス近代美術受容――の順に観て回りました。売りとしては、
フィンセント・ファン・ゴッホ「ひまわり」、ヨハネス・フェルメール「ヴァージナルの前に
座る若い女性
」なのか。童心に帰ったぼく(怪獣好き)としては、小サイズですが、
パオロ・ウッチェロ聖ゲオルギウスと竜」、ジャン=オーギュスト=ドミニク・
アングル
アンジェリカを救うルッジェーロ」を推奨します。何だかんだ言いながら、
無料開放されている“市民のための美術館”を持っているのは、羨ましいよなあ。
       ☆
教養主義を衒っていても、「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」のように
どれもこれも名作ばかり……とあっては、根が詰まるかもしれません。
B2Fに上がって、現代美術に触れて、嗚呼、自由だな。息を抜きました。
アートとして気張っていることなく、「西洋絵画の教科書」の後だっただけに
良い意味で緩さが快感(相乗効果)。その「コレクション2 米・仏・独・英の
現代美術を中心に
」における国別形式の展示が、国立国際美術館では
初めてだったそうです。意識して観れば、なるほどと感じ取れはしますが、
近代絵画ほど、各国の違いは気になりません。過去のコレクション展や
他の美術館で見覚えた作品が多々あり、毎回、親密感は強まるのでした。
ウッチェロやアングルに加えて(売り場が別)、ジャン・デュビュッフェ
「愉快な夜」、ニキ・ド・サンファール「アダムとイブ」、ヨルク・インメンドルフ
「絵が呼んでいる(最後の自画像Ⅱ)」のポスト・カードを買い求めましたよ。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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