狂夏の市場
阪神・尼崎駅を下りて、西へ向かうと、尼崎中央商店街
など、ごちゃごちゃとした商店街群の濁流で揉みくちゃに
される訳ですけれども、中でも「三和市場」は、昭和の
臭いが色濃く漂う異空間でして、怪獣・ガサキングを
起用するなどして、梃入れを図っているようなのですが、
無責任なぼくは、このままでも面白いのに……と感じて
います。B級アクション映画の舞台にも使えそうな三和
市場内の一画(兵庫県尼崎市建家町89番の5)に、
(たぶん、映画好きの桂米紫が目をつけたのではないか
と睨んでいます)「狂夏の市場劇場」が入っていて、
演劇やライヴ会場に使用されていますが、2月5日(金)
17時30分から、「尼崎スリーデイズ落語会」初日公演
が開催されました。開演時刻の変更で、米紫さんから直接、
電話連絡を受けていた落語会です。会場が気になったことも
ありますが、目当てはゲストの桂文鹿さんでした。初日、
2日目は埋まっていましたが、3日目はまだ残席があり、
ゲストの桂吉の丞が拗ねているとか、何とか(日曜日は仕事)。
前座に桂二豆の「ろくろ首」。続いて、米紫が「遊山船」と
トリで「まめだ」。上手く聴かせてくれましたが、本人も言うとおり、
何故に季節外れの2演目を出してきたのかが謎過ぎ。中トリの
文鹿さん(米紫と同期)は、創作落語を出すのかと思いきや、
本人曰く、(新作落語は)「飽きた」と、まさかの「胴乱の幸助」。
新作落語を200作近く拵えてきた人の言うことですから、
「飽きた」は韜晦にも似た照れ隠しでしょう。ただ、文鹿さんの
古典落語も味があるのです。人形浄瑠璃など、他の伝統芸能にも
通じてくれるようになれば、鬼に金棒ですけれども、幸助のような
一本気な人間の、真面目過ぎるが故のおかしさは、身に染みます。

など、ごちゃごちゃとした商店街群の濁流で揉みくちゃに
される訳ですけれども、中でも「三和市場」は、昭和の
臭いが色濃く漂う異空間でして、怪獣・ガサキングを
起用するなどして、梃入れを図っているようなのですが、
無責任なぼくは、このままでも面白いのに……と感じて
います。B級アクション映画の舞台にも使えそうな三和
市場内の一画(兵庫県尼崎市建家町89番の5)に、
(たぶん、映画好きの桂米紫が目をつけたのではないか
と睨んでいます)「狂夏の市場劇場」が入っていて、
演劇やライヴ会場に使用されていますが、2月5日(金)
17時30分から、「尼崎スリーデイズ落語会」初日公演
が開催されました。開演時刻の変更で、米紫さんから直接、
電話連絡を受けていた落語会です。会場が気になったことも
ありますが、目当てはゲストの桂文鹿さんでした。初日、
2日目は埋まっていましたが、3日目はまだ残席があり、
ゲストの桂吉の丞が拗ねているとか、何とか(日曜日は仕事)。
前座に桂二豆の「ろくろ首」。続いて、米紫が「遊山船」と
トリで「まめだ」。上手く聴かせてくれましたが、本人も言うとおり、
何故に季節外れの2演目を出してきたのかが謎過ぎ。中トリの
文鹿さん(米紫と同期)は、創作落語を出すのかと思いきや、
本人曰く、(新作落語は)「飽きた」と、まさかの「胴乱の幸助」。
新作落語を200作近く拵えてきた人の言うことですから、
「飽きた」は韜晦にも似た照れ隠しでしょう。ただ、文鹿さんの
古典落語も味があるのです。人形浄瑠璃など、他の伝統芸能にも
通じてくれるようになれば、鬼に金棒ですけれども、幸助のような
一本気な人間の、真面目過ぎるが故のおかしさは、身に染みます。
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