ねじりまんぽ
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名詞であり、線路下のトンネル状の物(架道橋
とイメージが被ります)を指しますが、代表的な
物件はやはり、琵琶湖疏水の「ねじりまんぽ」
でしょう。京都市営地下鉄・蹴上駅のすぐ近くに
在ります。設計・施行は田邉朔郎。線路に対し
直角に交差しないアーチ橋が築かれる場合、
強度を保つため、アーチ部分の煉瓦が斜めに
積まれ、その壁面がねじれているように見える
のです。よくよく観察すると、アーチ部分は長手
積みですが、その下はイギリス積みでしょう
か。琵琶湖疏水と同時であれば、明治23年
(1890)の竣工。インクラインの下を潜る形の
まんぽの南西口(上画像)には、第3代・京都府
知事、北垣国道の揮毫による石額(扁額)
「雄観奇想」が掲げられています。逆の北東
口には、「陽気発処(はっするところ)」とあるよう
ですが、酷い剥落。何とかしてあげたいところ。
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tag : 近代建築