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橋の用語

松村博(大阪市土木局橋梁課に勤務するなど、橋梁工学の専門家)の
著作をオークションで入手して、じっくりと読み味わっているのですが、
基本的な用語がぴんと来ないことがあるたび、浅学を恥じ入るばかり。
知識が偏ってきたのか、それとも、きちんと理解できていなかったため、
記憶から抜け落ちてしまっているのか。ちゃんと、復習しましょうね。
       ☆
男柱:「親柱」に同じ。現代では、使われなくなった言葉なのでしょう。
袖柱:橋の端部に在る柱。高欄の中間に位置している物は「中柱」。
束柱(つかばしら):「間柱」とも呼ばれる。手すりの下に立つ柱。
嫁束:.短い垂直材の総称が「束(柱)」。「込栭(こみたたら)」に同じ。
栭束(たたらづか):高欄の束。上に斗(ます)をのせ、架木(ほこぎ)を支える
   「通栭(とおしたたら)」に対して、平桁・地覆間にあるのが「込栭」。
耳桁:3本以上の主桁で構成される桁橋において、両側の桁を指す。
橋挟石(はしばさみいし):石橋がずれないように、両袂に据える石。
ゲルバー桁:ゲルバーは考案者(ドイツ人)の名。連続(桁)橋で、
   両端の支点の間に蝶番の働きを持つヒンジ(継ぎ目)を設けた橋。
ポニートラス:桁のトラス構造が左右の主構のみで、上横構が無い橋。
ワーレントラスJames Warren らが1848年、特許を取得。 斜材の
   向きが交互にされたトラス橋で、トラスは逆「W」形を呈する。
プラットトラス(Pratt truss):斜材が、橋中央部から端部に向けて
   逆「ハ」の字形状。「ワーレントラス」と違い、垂直材を要する。
   Thomas Willis Pratt らの考案で、1844年に特許取得。
ハウトラスWilliam Howe の考案。1840年、屋根付橋の設計として
   特許を取得。プラットトラスとは逆に、垂直材に引張力、斜材に
   圧縮力が作用。斜材は橋中央部から端部に向けて「ハ」の字形

参考記事:「橋の歴史物語」 - カンチレバー・トラス
参考文献:松村博『京の橋ものがたり』(松籟社)
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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