栗原伸邸
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(京都府京都市山科区御陵大岩17−2)が
見えた時の感激と言ったらば……「旧鶴巻
邸」、「現栗原邸」と名称の表記も揺れている
のですが、現存する表札に記されていた「栗原
伸(のぶる)」を採用します。本野精吾の設計に
よって、昭和4年(1929)の竣工。当然の如く、
鎮ブロック(=中村式鉄筋コンクリート構造)
を採用しています。本野は、旧「京都高等
工芸学校」=現「京都工芸繊維大学」の
教授でありまして、当初は、同校2代目校長の
鶴巻鶴一(1873~1942)の邸宅として建築
されるも、昭和16年(1941)、栗原伸に譲渡。
栗原は鶴巻の友人であり、大阪の広告代理店
「萬年社」社長だったそうです。その子息、栗原
眞純が現在の所有者かしら。不動産サイトでは
中古一戸建て物件として、2億円(税無し)で
売りに出されています……買えませんけどね。
ブロック塀の外から不審者のように ぐるぐると
歩き回り、栗原邸を観察していた訳ですけれども、せめて、一般公開時に行き合わせ、
内部も観てみたいもの。出入りする業者と思われる方を目撃して、羨ましかったです。
因みに、「本野精吾邸」(京都府京都市北区等持院北町58−1)については、2019年
4月から、京都の建築設計事務所「木村松本」の新事務所となっている模様。
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tag : 近代建築