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法隆寺の仏像

2021_05_18_法隆寺_大講堂 「法隆寺」の西院伽藍の廻廊に足を踏み入れますと、
 立ち並ぶエンタシスの柱に、伊東忠太のことが頭を
 過るのですが、仏像鑑賞に専念したいと思います。
 廻廊を東に回り込んでから、小走りで金堂に駆け込み
 ました。堂内センターに、「釈迦三尊像」(司馬鞍首
 止利仏師
の制作)。その両側に、毘沙門天立像と
 吉祥天立像。向かって左に「阿弥陀三尊像」が在り、
 (阿弥陀如来像は、康勝が制作)両三尊像の間に
 吉祥天像が立っています。向かって右には、ぽっかり
 と空所が出来、周囲を取り囲んでいるはずの四天王立像
 (制作は山口大口費ら)も、奥の2体が見えません。
 今年は“聖徳太子1400年御遠忌”ですから、「奈良
 国立博物館」に出張しているのだろうと察しました。
 現存する日本最古の四天王像(今回は2体を視認)は、
 邪鬼の姿態も他では見られないタイプで、愉快ですよ。
いずれも背中に持国天、増長天を載せており、持国天の方は牛のような動物の顔。
       ☆
……五重塔に移ってみれば、東西南北2021_05_18_法隆寺_金堂+五重塔
4面の塑像も一部出払っていました。
大講堂の「薬師三尊像」と四天王像も
チェック。この薬師三尊像も国宝にして
優品なのですが、平安仏であるためか、
「法隆寺」においては、影が薄くなって
しまうのが気の毒。他の諸々の仏像が
凄過ぎるんですよねえ。大講堂の北東
隅から外に出て、石段を上り、上御堂の
釈迦三尊像」を鑑賞。こちらも当たり前のように国宝。地方巡業でもすれば、
十二分にメインを張れる大スターすら、片隅に追いやられてしまう「法隆寺」の
とんでもないレベルの高さに、言葉を失い、感覚が麻痺してくるのでした。
 

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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像建築

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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