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★ 2021年7月に読んだ本 ★

安藤鶴夫『わが落語鑑賞』(河出文庫)……生前の毀誉褒貶はともあれ、没後は純粋に
 “仕事”だけで評価されるのだと信じます。安鶴は生きていたらば、相当に煙ったい人。
大隅和雄『愚管抄を読む』(講談社学術文庫)……是非とも書き留めておきたく、後述
四代目桂文我『桂文我の落語版「古事記」』(燃焼社)……特別座談会は、非常に
 面白かったんですけどねえ。3人の顔ぶれは変わらないのに、書き記された文章が
 つまらないのは、3人の“声”が死んでいるから。『古事記(伝)』が声の優位を強く
 主張していたのであれば、それと真逆を行くエクリチュールは宜しくないですよ。
 ただし、『古事記』への興味・関心をもり立てるという趣意では、何もしないよりまし。
南日本新聞社編『日本のゴーギャン・田中一村伝』(小学館文庫)……ポップにした
 つもりでしょうが、ゴーギャンではないのよね。本作りは難しいです。「南日本新聞
 連載時~単行本(初版)のタイトル『アダンの画帖 田中一村伝』のままでよいのに。
『第163回=文楽公演 令和3年7・8月 国立文楽劇場』
 (独立行政法人日本芸術文化振興会)
『文楽床本集 国立文楽劇場 令和3年7・8月』(独立行政法人日本芸術文化振興会)
J=P・マンシェット『眠りなき狙撃者』(河出文庫)
田辺聖子『田辺聖子の古事記』(集英社文庫)
『日本の神話 完全保存版』(宝島社)
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

あきらカレー

咲洲からJR大阪駅に戻ると、Osaka Metro・2021_07_30_「あきらカレー」
四つ橋線で西梅田から肥後橋へ移動しました。
前回、立地を確認できていたスパイス・カレー
店のチェックに繰り出したのです……が、開店
前から「Ghar」には早くも行列。日差しを避け、
潜り込んだ昔ながらの本屋さんの風情だった
柳々堂書店」(大阪市西区京町堀1丁目
12-3)で、建築関連書籍の充実ぶりに仰天
させられ。何なんだ、ここは!と。そのくせ、妙に
偏りの見えるジャンルの古本も混じっているなど
して、ぼくのアンテナに引っ掛かりまくり。……ふぅ。
文庫本3冊を入手して、外へ出るも「Ghar」の前はさらに長蛇の列。
ところが、「あきらカレー」が営業しているではありませんか。
日本酒のめるとこ」肥後橋店の間借りです。1階カウンター席の
端に滑り込むことが出来ました。今日のメニューは「若鶏と夏野菜の
ラッサム風南蛮漬けスパイス炒飯と麻婆スープカレー」(1,000円)。
トッピングにスパイス半熟卵(100円)。炒飯とカレーの合わせ技一本
ですね。麻婆豆腐とカレーの相性が良いのは知っています。2階の
テーブル席も利用できる模様。店を出て、四つ橋筋へ向かっている際、
目についた「安田ビル」の画像を撮り損ねました。解体されてしまった
京町ビル」のような例もあるので、一期一会の覚悟を忘れないように。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレー建築豆腐近代建築

うめきた2期

2021_07_30_うめきた2期(JR大阪駅北再開発) 7月30日(金)、新型コロナワクチン予防接種
 (2回目)を受けに出掛けました。「インテックス
 大阪
(=大阪国際見本市会場)」にて、同日
 9時10分の予約。大阪駅JR高速バスターミナル
 7番乗り場から、8時05分発のシャトル・バスに
 乗り込みました。大阪市内をバスで移動する
 ことは滅多にないので、新鮮なんですよね。
 阪神高速1号・環状線の梅田出入口から入り、
 あの“突き抜け君”(TKPゲートタワービル)を
真横に眺め、咲洲に向かう車中、うとうとしながら、窓外を流れる建築物に目を遣って
いました。武田/モデルナ社製のワクチンを打つのに、のんびりしてしまい、9時35分に
間に合わず、10時05分発のシャトル・バスに乗車。JR大阪駅北側の旧貨物駅跡地の
再開発は、昨年末から「うめきた2期」の段階に入っており、「梅田スカイビル」の前に
うじゃうじゃ立ち並ぶクレーンの様が圧巻でした。ちなみに、「うめきた1期」は「グラン
フロント大阪
」の開業をもって完成しています。なお、この日、大阪府にも「緊急事態
宣言
」(8月2~31日)が発出されました。「東京オリンピック」はまだ続けられるのか。
人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し”とか……勝ち負けじゃないんだよ。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : つぶやき建築

のっぽパン、再び

前週末から帰省していた静岡県人(?!)の相方が2021_07_27_のっぽパン
連休明けに帰阪して、手土産を頂戴しましたよ。
しぞーか人のソウル・フードであるらしき、例の
のっぽパン」です。現在は東北県人となった
(やはり、しぞーか出身の)旧友、KBから画像
添付してもらうなど、既知の物件ですけれども……
バンデロール」(静岡県沼津市西島町20-2)が
1978年から発売している人気商品。長さ24㎝で、
今回、ベーシックな“クリーム”と、“塩バニラ”味を
頂きました。何てことのない日常感が大事なのです。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : おやつ

のめとこ

2021_07_27_「日本酒のめるとこ」 落語会は19時から。その前に軽く呑み喰いしよう
 と思っても、18時営業開始の飲食店が多く、忙し
 ないの。そうでなくとも、蔓延防止等重点措置の
 影響で、営業時間帯がイレギュラーになっている
 から、お店を押さえるのが一苦労。ところが、会場
 =「飛行船スタイル」の根際(ねき)に、「日本酒
 のめるとこ
肥後橋店(大阪市西区京町堀1-
 12-6)があるではございませんか。16時過ぎに
 オープンしていることは、電話で確認済みです。
角を曲がれば落語会場だし、2時間ばかり遊ばせていただきました。3階の座敷フロアも
あるようですが、2階のテーブル席を占拠(1階は立ち呑み)。そもそも、時間帯はずれて
しまうのですが、「あきらカレー」が間借り(週3回)している店舗だし、窓から見下ろす
通りの向こうには「Ghar」が位置しているし、テンションの上がるロケーションですわ。
最初だけ、瓶ビール。ポテト・サラダや鰻の肝焼きを摘まみながら、日本酒をセレクト。
嘉美心」真夏の果実(岡山)と、「山法師」(山形)で始めましたかな。「山法師」は
爆雷が切れていたので、代わりに超辛口。日本酒の品揃えが多いと嬉しくなるの。
行った先々の土地、友人・知人の住まう地方などを思い浮かべます。テイスティング
気分は最初だけ。後は何を呑んだかもうろ覚えなのですが、確か、「清流(楯野川)」、
鯉川」(共に山形)、「タクシードライバー」(岩手)、「禮泉」(岐阜)、「菊姫」(石川)、
仙介」(兵庫)を注文しましたかねえ。アテにはゴーヤ・チャンプルー、厚揚げ納豆
山うに豆腐ペペロン枝豆、野沢菜昆布……etc. 締めに迷いましたが、桂福丸
噺をちゃんと聴きたくもあり、腹八分目で。ほろ酔い加減で落語を聴くのが、なかなか。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む豆腐納豆

豆と風呂敷

10日前から電話が入ってきており、登録していない
電話番号からだったので、どこからだろう?と怪訝に
思っていたらば、「飛行船スタイル」から落語会への
お誘いでした。そんな訳で、7月27日(金)19時からの
第8回「京町堀飛行船寄席」に足を運んできましたよ。
オリジナル家具を取り扱う「飛行船スタイル」の千田
マネージャーとの緩いトークを皮切りに、桂福丸
古典落語を2席――「味噌豆」と「風呂敷」でした。
いずれも、珍品とは言いかねますが、意外と寄席では
聴いていないネタです。「味噌豆」は、味噌を作る前の
煮えた大豆をめぐっての主人と丁稚・定吉の攻防。
考えようによっては、ポジティヴな便所飯なのかも? 
「風呂敷」は「茶漬間男」と同テーマ、同趣向ですが、
茶漬けの方がサゲが強烈に効いているのね。ライトに
流すのならば、「風呂敷」か。しかし、前回の飛行船寄席
から、まだ1年程度しか経っていないことに違和感を覚え、
もっと、昔だったような錯覚も、何もかも、コロナ禍のせい。

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テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語大豆

うなぎチロル

2021_07_26_うなぎチロル 自分でも探していたけれど、先日、同僚から頂いた
 「うなぎチロル」。関西では入手が難しいのかな?
 と諦めていたらば、大阪駅前第4ビル地下2階の
 「ファミリーマート」で見つけましたよ。まだ、1個も
 食べていないのですが、うなぎエキス・パウダー入り
 らしいです。食感サクサク、パイ風フレーク……って、
 鰻ではなく、“うなぎパイ”チロルではないか?! 
 突っ込みどころ満載で、楽しめます。事業所に入れば
 鳴りやまぬ電話。自宅に帰っても、収納ボックスを
 組み立てられないまま、玄関口に放置……翌日に
 設置するとして、材質に合金鋼と記載されていたのは
 フレーム部分のみ。パネル自体がシート状なのよね。

テーマ : コンビニ
ジャンル : グルメ

tag : おやつ

折々の蒟蒻(6)

短歌誌へ投稿できなくなり、短歌誌自体の購読も
ほぼ一年ばかり、ストップしています。それでも、ぼくは
紙面上に豆腐やこんにゃくの痕跡を求めてやまない。
『古事記』や『万葉集』を読むのにやぶさかではないし、
偏愛する歌人らがいて、短歌自体に愛想を尽かした
訳でもなくてよ。『角川 短歌 6月号 2019』巻頭28首、
米川千嘉子「次の時代の嘴」から一首を引きます。
       ☆
二十度の体温ありて動物にちかいさびしさショクダイオオコンニャク
       ☆
世界最大の花を咲かせることで知られるショクダイオオコンニャク
(別名:スマトラオオコンニャク)。片仮名表記だから、イメージが
ぼやけてしまうのですが、花の形状を「燭台」に見立てた名称です。
学名「Amorphophallus titanum」は“巨大な変てこ男根”の意。
ただ、“世界最大の花”は、“花”の定義とも連関しており、単体の花
としてはラフレシア、花序も花と見なせば、ショクダイオオコンニャク
といった説明に落ち着きそうです。散文精神に則った読解で申し訳ない
ですけれども、学名から思いを馳せれば、“動物”に近いのも余儀なし。

テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌こんにゃく

TAMANE

2021_07_24_「TAMANE」 大阪駅前第2ビルの地下1階、南側の通路に面した
 カフェ……もとい、喫茶店「TAMANE」に入店しますと、
 ランチを頂きました。特製カレーは500円。申し訳なく、
 ハンバーグ・カレー(700円)に珈琲セットで(+150円)、
 さらにラッキョウ(50円)もトッピング。コの字(若干、U字)
 形のカウンター席で、「東京オリンピック」の柔道を
 ぼんやり観ていました。本来でしたらば、「天神祭」の
 宵宮……翌日の本宮も関係者のみで執り行われる模様。
 空しい連休の中、出勤を続け、業務に追いまくられながら、
 前日(午前中)の配達日時指定にも関わらず、遂に来て
 くれなかった Amazon配送業者を呪い……収納ラックを
 組み立てる時間を奪われてしまったではないですか。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレー

生写朝顔話

2021_07_23_国立文楽劇場 7月23日(金)、第163回=文楽公演(夏休み
 文楽特別公演)第2部を鑑賞に出掛けました。
 13時30分開演の名作劇場の演目は、「生写
 (しょううつし)朝顔話」明石浦船別れの段/
 薬売りの段/浜松小屋の段/嶋田宿(しまだの
 しゅく)
笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段
 ――全段上演という訳もないのに、結構な
 ボリュームで、終演は17時を回っていました。
        ☆
「船別れ」は豊竹呂勢太夫と鶴澤清治。鶴澤藤蔵が「ロームシアター京都」で
褒めていたように、呂勢太夫の声は良いです。幕開きに相応しく、朗々と。
宮城阿曾次郎(後に駒沢次郎左衛門)を遣うのは吉田和生、娘深雪(後に朝顔)は
桐竹勘十郎――ですが、勘十郎は先日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に
認定されています。えっと、国宝コンビですよね。人数制限があるのでしょうか、
同期の吉田玉男(2代目)も早く認定してあげてください。10分休憩を挟んでの
「薬売り」は豊竹希太夫と野澤勝平。立花桂庵を遣っていた吉田簑一郎がやけに
生き生きして見えて、ぼくまで嬉しかったです。輪抜(わなぬけ)吉兵衛は吉田簑紫郎。
「浜松小屋」は豊竹呂太夫と鶴澤清介。呂太夫さんは最近元気が無いように
見受けられるのですが、気のせいかな。乳母浅香を遣うのは吉田勘彌。戎屋
徳右衛門を遣っていた桐竹勘壽と同じく、物語の勘所で渋く抑えてくれます。
浅香も徳右衛門も忠義に死に逝く役回りですねえ。15分休憩の後、チャリ場の
「笑い薬」。中を竹本南都太夫と鶴澤清馗、奥を豊竹咲太夫と鶴澤燕三。咲太夫は
本当に楽しそうだし、燕三も少ない音色に、一瞬、はっとさせられます。「宿屋」が
控えているので、どこかしらに緊張感は潜ませておく必要があるのかもしれません。
萩の祐仙は吉田簑二郎、岩代多喜太は吉田玉輝。第2部の人形役割は腑に落ちる
面子が大半です。吉田簑太郎の遣う下女お鍋は出番が多くて、美味しいなあ。
「宿屋」は竹本千歳太夫と豊澤富助。芸文センターで聴いた「弥作鎌腹の段」は
正直、ぴんと来なかったのですが、公演プログラムに掲載されていた千歳太夫の
インタビューを読んでいたせいか、「宿屋」はすとんと落ちてきました。「大井川」は
豊竹靖太夫と野澤錦糸。錦糸師は三味線を弾いているだけなのに、妙に饒舌に
語りかけられているような錯覚に陥ります。不思議な安心感。奴関助を遣っていた
吉田玉勢が男前で、(役を選ぶなとは言いつつ)近年の役柄では一番良かったです。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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