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本日初日

2021_07_16_「赤のれん」 日が長くなりました。16時過ぎ、Osaka Metro
 に乗って、なんばへ向かい、“なんばウォーク”を
 東進。「赤のれん」へ入り、軽く呑みましたよ。
 季節柄、鱧の天ぷらも注文。「豆酩(とうべい)
 (=画像)は豆腐のもろみ漬けで、これもお酒に
 合います。ついつい、長居しそうになりますが、
 小1時間で切り上げて、「国立文楽劇場」に
 向かわなければなりません。18時から、第3部
 (サマーレイトショー)の開演なのであります。
       ☆
劇場入り口には、「本日初日」と記された立て看板があり、
夏休み文楽特別公演」が7月16日から(8月3日まで)
だったと思い出します。第3部の演目は、「夏祭浪花鑑」。
鉦と太鼓の祭り囃子を背景に繰り広げられる血の惨劇が、
夏を感じさせます。アルコールが入っていたので、うとうと
してしまうかな、と心配していたのですが、目を見開いて、
しっかりと注視できました。本公演での生鑑賞は2度目。
前回は2017年8月8日で、同じく、住吉鳥居前の段、釣船
三婦内の段、長町裏の段。「住吉大社」から「高津宮(周辺)
に至る場面展開は、まさに“大阪の夏”を印象付けます。
       ☆
公演プログラムを4年前の物と見比べてみると、興味深いです。
左が平成29年の太夫と三味線で、矢印の右側が今回の公演。
・住吉鳥居前の段
 (口)豊竹咲寿太夫、竹澤團吾 ⇒ 竹本碩太夫、野澤錦吾
 (奥)豊竹睦太夫、竹澤宗助 ⇒ 豊竹睦太夫、竹澤團七
・釣船三婦内の段
 (口)竹本小住太夫、鶴澤清公 ⇒ 豊竹咲寿太夫、鶴澤寛太郎
 (奥)竹本千歳太夫、豊澤富助 ⇒ 竹本錣太夫、竹澤宗助
・長町裏の段
 (団七)豊竹咲甫太夫、鶴澤寛治 ⇒ 竹本織太夫、鶴澤藤蔵
 (義平次)竹本津駒太夫 ⇒ 竹本三輪太夫
       ☆
津駒太夫は、現(六代目)・竹本錣太夫、咲甫太夫が、現(六代目)
・織太夫ですね。織太夫の襲名披露は観に行けていません。
織太夫&藤蔵が良いのは当然として、咲寿太夫&寛太郎も魅力的な
組み合わせです。聴き続けて(観続けて)いく喜びを覚えています。
人形役割も見比べておきましょう。変わらない役割も多い中……。
 (釣船三婦)吉田玉輝 ⇒ 吉田玉也
 (倅市松)桐竹勘昇 ⇒ 桐竹勘昇
 (団七女房お梶)吉田壱輔 ⇒ 吉田壱輔
 (こっぱの権)吉田文哉 ⇒ 吉田玉翔
 (なまの八)桐竹紋秀 ⇒ 吉田玉誉
 (玉島磯之丞)吉田清五郎 ⇒ 吉田清五郎
 (団七九郎兵衛)桐竹勘十郎 ⇒ 吉田玉男
 (役人)吉田簑之 ⇒ 吉田玉延
 (傾城琴浦)桐竹紋臣 ⇒ 桐竹紋臣
 (大鳥佐賀右衛門)吉田玉勢 ⇒ 桐竹亀次
 (一寸徳兵衛)吉田幸助 ⇒ 吉田玉佳
 (三婦女房おつぎ)桐竹勘壽 ⇒ 吉田簑二郎
 (徳兵衛女房お辰)吉田簑助 ⇒ 豊松清十郎
 (三河屋義平次)吉田玉也 ⇒ 吉田玉志
       ☆
今春、引退した吉田簑助の遣っていたお辰に着目しますと、
豊松清十郎が受け継ぐことで、いよいよ、名実ともに立女形の
トップに立ちつつあるのかな、と。団七は、吉田玉男。前回は
桐竹勘十郎だったのですね。玉男はニヒルな悪役が似合います。
吉田玉志の義平次は、もっとあざとくてもよいかな(人形遣い
ではなく、三輪太夫があっさりと抑えていたのか?)。人形よりも
演奏、下手すれば、三味線よりも、鉦や太鼓が耳に染み付いて。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽呑む豆腐

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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