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折々の蒟蒻(6)

短歌誌へ投稿できなくなり、短歌誌自体の購読も
ほぼ一年ばかり、ストップしています。それでも、ぼくは
紙面上に豆腐やこんにゃくの痕跡を求めてやまない。
『古事記』や『万葉集』を読むのにやぶさかではないし、
偏愛する歌人らがいて、短歌自体に愛想を尽かした
訳でもなくてよ。『角川 短歌 6月号 2019』巻頭28首、
米川千嘉子「次の時代の嘴」から一首を引きます。
       ☆
二十度の体温ありて動物にちかいさびしさショクダイオオコンニャク
       ☆
世界最大の花を咲かせることで知られるショクダイオオコンニャク
(別名:スマトラオオコンニャク)。片仮名表記だから、イメージが
ぼやけてしまうのですが、花の形状を「燭台」に見立てた名称です。
学名「Amorphophallus titanum」は“巨大な変てこ男根”の意。
ただ、“世界最大の花”は、“花”の定義とも連関しており、単体の花
としてはラフレシア、花序も花と見なせば、ショクダイオオコンニャク
といった説明に落ち着きそうです。散文精神に則った読解で申し訳ない
ですけれども、学名から思いを馳せれば、“動物”に近いのも余儀なし。
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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌こんにゃく

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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