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文楽夢想

桐竹勘十郎師匠も仰っていたのですが、またとない盛況ぶり。
8月の公演なのに、異様な熱気、ほぼ満席状態となりました。
8月7日(土)、「国立文楽劇場」での人形浄瑠璃「文楽夢想
継承伝
」です。ぼくは、14時開演の昼の部を鑑賞しています。
「アーツサポート関西」の助成。若手とベテランが入り交じり、
師匠と弟子、或いは親子が共演するという企画の勝利ですね。
二人三番叟」は、勘十郎と桐竹勘介。「傾城阿波の鳴門
巡礼歌の段は、吉田一輔と吉田簑悠(みのひさ)。「五条橋」は、
吉田玉男と吉田玉路。演目自体に新味も何も無いのですが、
人形遣いのキャスティングの妙で魅せるという狙いが大当たり。
一輔と簑悠は実の親子でありながら、共に吉田簑助を師匠と
していたことから、兄弟弟子でもあるという関係。玉男師匠が
牛若丸を遣うのは初めて
というのもびっくりでした。パンフレットに
左遣いや足遣い、口上、介錯まで紹介してくれていたのは〇。
勘介と玉男の左を吉田玉翔が遣っていたのか、弁慶(玉路)の
左は吉田玉佳だったかと、気が抜けません。弁慶は玉路の
身長が高いのか、棒立ちに見える瞬間が多く、足遣いとの息が
合っていないのか、気に掛かりましたけれども。幕間の若手
座談会「俺の話を聞け!」の司会は亀岡典子(産経新聞社)。
三味線の野澤錦吾、勘介、簑悠の話を聴きましたが、皆が
「良い子」(勘介の髪形以外)で、ほっこりとした気分に……
勘介は三番叟でもつんのめり気味でしたが、それを制御する
勘十郎師匠の懐の深さに感心し、また、錦吾の師匠である
野澤錦糸のことも思い出されるという、弟子の背後に師匠が
見える面白い座談会でした。錦糸師匠は演奏していませんが、
豊竹靖太夫が三番叟と五条橋で語っています。三番叟と
五条橋では、三味線に鶴澤清志郎が加わっているとはいえ、
巡礼歌は竹本三輪太夫に鶴澤清公。清公の話も聴きたかった!
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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