生「徂徠豆腐」
「マイティ・ルゥ」を訪ねて、あいがけカレー(チキン/
レンズ豆とほうれん草)を食した後、「国立文楽劇場」に
向かいました。9月11日(土)15時から、小ホールにて
第33回「浪曲錬声会」第2部を鑑賞するのです。
怖いもの観たさ(聴きたさ)と言いますか、浪曲メインの
興行を覗いたことがなかったので、意外と緊張しました。
講談と浪曲の違いも鮮明には意識できていませんもの。
どこで拍手すべきなのかも、心許なかったですしねえ。
☆
会場が会場なだけに勘違いしていましたけれど、浪曲は
古典芸能ではなく、ザ・大衆芸能。一時代前の演芸
そのものでありました。人形浄瑠璃文楽と比べてみれば、
男性層が多く見受けられます。年齢層もやっぱり高め。
敷居は極めて低く、ふむふむ頷いているうち、終わって
いるのです。落語と違って、サゲは無く、物語を聴かせる
というイメージ。ほぼ人情噺かな。4演目を聴いたのですが、
幸いにも、2つの演目で、浪曲らしい締めの決まり文句
「ちょうど時間となりました」を耳にすることが出来ました。
☆
三原麻衣(曲師:虹友美)「は組小町」に始まり、京山幸太
(曲師:一風亭初月)「寛永三馬術より大井川乗り切り」、
京山幸乃(曲師:一風亭初月)「大関御所桜仙之助」、
トリが真山隼人(曲師:沢村さくら)「徂徠豆腐」です。
正直、「徂徠豆腐」を生で聴きたいと思ったのが、参加の
主目的でしたけれども、期待を大きく上回る出来具合でして、
思わず、人目も構わず、泣けてきそうになって困りました。
納豆、豆腐の売り声から入り、学者と(無学の)豆腐屋、
武士と町人(=江戸っ子)といったコントラストが効いていて、
落語でも聴いてみたくなり。貧しくったって、本は学者の命
だから売れないだの、乞食でないから施しは受けないだの、
ぎりぎりの地点で突っ張る意地が、突き刺さってきます。
ハッピー・エンドに、皆が笑顔で終幕。実は、“忠臣蔵”外伝
とも言うべきストーリーだったことに、愕然とする訳ですが、
“切腹”という裁定に至るロジックは深追いせず。それは
それで有り。「錬声会」という場の空気には合っていました。
レンズ豆とほうれん草)を食した後、「国立文楽劇場」に
向かいました。9月11日(土)15時から、小ホールにて
第33回「浪曲錬声会」第2部を鑑賞するのです。
怖いもの観たさ(聴きたさ)と言いますか、浪曲メインの
興行を覗いたことがなかったので、意外と緊張しました。
講談と浪曲の違いも鮮明には意識できていませんもの。
どこで拍手すべきなのかも、心許なかったですしねえ。
☆
会場が会場なだけに勘違いしていましたけれど、浪曲は
古典芸能ではなく、ザ・大衆芸能。一時代前の演芸
そのものでありました。人形浄瑠璃文楽と比べてみれば、
男性層が多く見受けられます。年齢層もやっぱり高め。
敷居は極めて低く、ふむふむ頷いているうち、終わって
いるのです。落語と違って、サゲは無く、物語を聴かせる
というイメージ。ほぼ人情噺かな。4演目を聴いたのですが、
幸いにも、2つの演目で、浪曲らしい締めの決まり文句
「ちょうど時間となりました」を耳にすることが出来ました。
☆
三原麻衣(曲師:虹友美)「は組小町」に始まり、京山幸太
(曲師:一風亭初月)「寛永三馬術より大井川乗り切り」、
京山幸乃(曲師:一風亭初月)「大関御所桜仙之助」、
トリが真山隼人(曲師:沢村さくら)「徂徠豆腐」です。
正直、「徂徠豆腐」を生で聴きたいと思ったのが、参加の
主目的でしたけれども、期待を大きく上回る出来具合でして、
思わず、人目も構わず、泣けてきそうになって困りました。
納豆、豆腐の売り声から入り、学者と(無学の)豆腐屋、
武士と町人(=江戸っ子)といったコントラストが効いていて、
落語でも聴いてみたくなり。貧しくったって、本は学者の命
だから売れないだの、乞食でないから施しは受けないだの、
ぎりぎりの地点で突っ張る意地が、突き刺さってきます。
ハッピー・エンドに、皆が笑顔で終幕。実は、“忠臣蔵”外伝
とも言うべきストーリーだったことに、愕然とする訳ですが、
“切腹”という裁定に至るロジックは深追いせず。それは
それで有り。「錬声会」という場の空気には合っていました。
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