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Bye Bye Violence

10月22日(金)10時から、「北区ぶらぶら 2021
小さな旅に出かけよう!
」の第1回、「天才画家
佐伯祐三の生誕地を訪ねる
―歴史と文化の
街をめぐる―
」が開催されました。スタッフは30分
前に集合。ちょうど1週間前、下見を行ったコースと
なります。佐伯祐三についての私見などを披歴する
機会も与えられた訳ですけれど、思考や歩行の
スピードは人それぞれだから、妙に気を遣うわね。
力餅食堂」のおはぎとビールで締めて、解散。
       ☆
仮眠を取った後、Osaka Metro で動物園前を目指すのよ。
18時半から、「動楽亭」にて開かれる落語会「激と激」を
聴くのです。笑福亭銀瓶桂文鹿の二人会で、文鹿さんは
ともかく、銀瓶さんは「笑福亭円笑落語会」以来。嫌いでは
ないですが、縁が薄いかも。開口一番の桂白鹿は絶妙に
上手くなってきています。「手水廻し」に大師匠、桂文福
ギャグ「ギャペー」を差し込んでくる知能犯(後で、銀瓶さんも
乗っかってきました)。文鹿「さわやか勝負パンツ」、銀瓶
質屋蔵」で中入り。「質屋蔵」という古典は、考えてみれば、
唐突に天神さん(菅丞相)が出て来てサゲにつなぐ不思議な
噺ですね。銀瓶さんと文鹿さんの“激論”(?!)は、文鹿さんが
もう疲れたから、周囲に気を遣ってまで無理しての“激”には
終止符を打つという、何やら、まとまりの無い述懐に終わって
いました。最近、古典落語への回帰志向も垣間見えるし、
その時の流れに自然に身を任せればよいように思います。
文鹿さんには文鹿さんの武器があり、古典だろうが、新作
だろうが、或る種の人物の表現力には長けたものがあります
もの。トリの「後家馬子」はその実、凄惨な内容のはずです
が、怖いような、おかしいような、変な魅力が詰まっています。
老いらくの恋と言うか、誰にでもある狂気の数パーセントと
言うか……中入り前のネタと、質屋でつながっていますかな。

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語

心中=密室

文楽プレミアムシアター」に加えて、新たなオンライン
有料配信「国立劇場くろごちゃんねる」が始まりました。
「プレミアムシアター」が「国立文楽劇場」での公演記録
映像を取り扱うのに対して、「くろごちゃんねる」は「国立劇場
での公演記録映像を配信。前者が「e+(Streaming+)」から
販売されるのに対して、後者は「MIRAIL」が販売しています。
東京の「国立劇場」に入った経験がないものでして、そういう
観点からも興味深く。記念すべき第1回は、第72回文楽公演から
心中宵庚申」上田村の段/八百屋の段/道行思ひの短夜
――昭和60年(1985)2月21日の上演でした。上田村は、九世
竹本文字太夫(後の七世竹本住太夫)と豊澤富助。八百屋は
四世竹本越路太夫と鶴澤清治。清治がとにかく初々しく……
越路太夫も生で聴けなかった1人でしたね。床が暗くて、ぼんやりと
映っているだけなのですが、津駒太夫時代の竹本錣太夫、
清二郎時代の鶴澤藤蔵の姿を見つけて、嬉しくなりました。女房
お千代は若き日の吉田簑助、八百屋半兵衛は初代・吉田玉男。
八百屋から出遣いとなり、伊右衛門女房を遣っていた桐竹紋壽
(1934~2017)の佇まいに引き込まれ……良い顔をしているのです。
2時間18分の上映時間中、ご褒美は庚申参りの男女で登場する
吉田玉女(現・吉田玉男)と吉田簑太郎(現・桐竹勘十郎)のコンビ
でしょう。正直、全体に辛気臭いストーリーの中、ぱっと華やいで、
心が浮き立ちます。近松門左衛門(1653~1724)最後の世話物。
       ☆
これも、仲の良い夫婦が何故心中しなければならないのか? 
単に姑が悪いとは済まされないところが、いやらしい筋の運びです
――義母の嫌う嫁を義母の顔を潰さずに、半兵衛の口を通して
家を去らせる。お千代に対しては、離縁するのではなく、夫婦で
連れ立って庚申まいりを行うため、共に家を去る。また、実家に
嫁を戻らせはしないと、義父との約束も守る。以上の条件を満たす
解が、(身籠もった子も巻き込んでの)夫婦心中と言うウルトラC。
近松のロジックは、常々、推理小説(パズラー)にも似て、奇妙な
歪さを示すことよ、と呆れ返ってしまいますが。リアルな心中事件を
題材にしたにせよ、密室のための密室、先に“心中”ありきなのね。
では、どうしても心中させるためには、どう詰めていこうか?という。
現実は、もっとどうでもいいことで、たまたまどうにかなって、人の
生き死にがある。しかし、そこに、“必然”を読み取れないことには
(フィクショナルな何かを導入することには、敢えて目を瞑り)、納得
できない人たちも一定数いる訳で、近松はその欲望に応えます。
「MIRAIL」の視聴期間は購入日から14日間で、10月14日に1度
鑑賞して、複数回に分けて2度目の鑑賞。2時間超のボリューム
ですから、時間を作るのがなかなか大変で、あっと言う間に期限が。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

欲しくもないクマ

原則、一日の記事の投稿は1本と決めているの2021_10_20_リラックマプレート
ですけれど、「洋食 スエヒロ」の件は、日付が
重複しています……10月20日(水)は午後から
勤務。深夜、「ローソンストア100」に立ち寄ると、
安売りされている菓子パン類を購入しました。
9月23日から集めていたレシート・スタンプが
40個貯まり、オリジナル・プレート(皿)を1点入手
しています。リラックマ、それほど好きではない
のですけれども。キャンペーン期間は(前月15日
から)11月2日までとなっていましたが、楽勝です。
春のリラックマ フェア」が何年も昔のことのよう。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : ゆるキャラつぶやき

スエヒロ問題

2021_10_19_「スエヒロ」 建て替えられて、昨年8月8日に再オープンした
 「洋食 スエヒロ」(大阪市北区天神橋6-6-13)
 なのですが、リニューアル後、初利用しました。
 建て替えられた現ビルを見るまでは、天神橋
 5丁目に豚カツ専門店として移転したと思って
 いたため、元の位置に同店名で再開したと知り、
 嬉しかったんですけどねえ。出入り口が天神橋
 筋側でなく、東西に走る路地側に変更されて
 いました。箸袋には「ビフテキのHibio 天四
本店
天五 すえ広天六 スエヒロ」と大きく記されており、混乱を招きます。天六の
「洋食 スエヒロ」は「Hibio」の支店なのか? さらに、「Hibio」は「ビフテキのスエヒロ
(スエヒロ会)と一線を画しているのか? 様々な疑問が頭の中で渦巻きますけれども、
瓶ビールで喉を湿した後、ヒレ・ステーキ&海老フライのB定食(2,100円)を美味しく
頂きました。目玉焼き(100円)をトッピングし、相方の注文したタン・シチューも摘まみ。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む

ワカテ de ワカル

10月19日(火)、Osaka Metro~南海・高野線で堺東へ2021_10_19_「和の構造・2」
向かいました。今回の目的は、「フェニーチェ堺(堺市民
芸術文化ホール)」での「ワカテ de ワカル フェニーチェ
文楽
」の鑑賞です。一日2回公演で、ぼくらは14時からの
1公演目のチケットを取っていました。発意・監修は、人間
国宝の桐竹勘十郎。お住まいのある大阪市住之江区から
数十名が団体客として応援に来られていました。挨拶の後、
「ワカル文楽」と題して、吉田簑紫郎の司会で、大道具の
魅力が語られます。「関西舞台」の担当者が壇上に出て、
舞台裏話を聞かせてくれ、元・黒子のぼくとしては、無類に
愉しかったですねえ。実演は「伊賀越道中双六沼津の
でした。実は最前列の席に座っていたため、人形遣いの
動きが克明に見える一方で、下手脇に表示される詞章が
見づらいという難点を断られたのですが、実は、9月の「文楽
プレミアムシアター
」で予習が万全の状態でしたから、
無問題。太夫は竹本碩太夫から竹本千歳太夫へ、三味線は
鶴澤燕二郎から鶴澤清介へ替わりました。人形役割は、親
平作が勘十郎、呉服屋十兵衛が簑紫郎。娘お米が桐竹紋臣。
他の出遣いは、荷持の安兵衛が吉田玉彦、池添孫八が吉田
玉誉でした。演目自体がどうのと言うよりも(平作が命を捨てる
ロジックに、どうも納得が行かない)、文楽をフラットに楽しめる
ようになってきたという実感が強いです。ちょっと、手応え有り。
       ☆
堺東駅から会場へ向かう前、立ち寄ろうとした堺市役所・
高層館
の21階・展望ロビーは、新型コロナウイルスワクチン
集団接種会場として使用されたらしく、閉鎖されていました。
画像は終演後、駅に戻る途上で撮影したモニュメント「和の
構造・2
」。堺市役所のやや北西に建っています。“銀座の
”の説明版がすぐ近くに在るので、銀のリングを象った
オブジェかと勘違いしそうになりました。ちなみに、堺市は
銀座」発祥の地との説があり、が堺市民の木であります。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽建築美術樹木

梅田~大淀界隈

2021_10_18_勝楽寺_北向地蔵尊 10月18日(月)13時15分から、「大阪区民カレッジ
 北校のまち歩きに参加しました。ぼく自身はガイド・
 スタッフ(見習い)なので、30分前に集合。テーマは
 「梅田から大淀界隈を巡る ―現在と過去を行ったり
 来たり―
」で、10月6日に下見を実施しているコース
 です。特に踏み込んだ解説に至ることはなく、受講生の
 皆様は穏やかな方々ばかり。終始、和やかに街歩きは
 行われました。画像は、「勝楽寺(正楽寺)」(大阪市
 北区大淀中4丁目5-12)にも存在した「北向地蔵尊」。
 同寺は聖徳太子の創建との寺伝があり、暁鐘成
 間重富の墓所ともなっています。まだ、すっきりとして
 いない個人的な宿題としては、“違い大根”の追究を
続けねばならず、また、「大仁八阪神社」至近で見かけた居酒屋の昼メニューが
要チェック。聖天(歓喜天)……ガネーシャ……インド……カレーからの連想もあって。
他に、「八阪神社」や「素戔嗚尊神社」との絡みで、王仁の伝承は検証を要します。
まち歩きを終えると、北区ガイドボランティアの有志と、「海援隊沖縄 (ちむ)どん
福島店に入り、焼酎蛇口(時間制限無し)を利用し、吞んだくれてしまいましたか。

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡講座仏像呑む

難波をうたう

「短歌」に疲れたからと、「和歌」から距離を置く筋合いは無い
訳でして、10月17日(日)、「大阪歴史博物館」まで足を向け、
難波(なにわ)をうたう ―万葉集と考古学―」を観て回りました。
地味なようでいて、なかなか刺激的な試みではありまして、物と
心のぶつかり合い(むしろ、すれ違い)が歴然と立ち上がってくる
文学と実証科学とのせめぎ合いが見もの。無味乾燥に見える
考古資料が、万葉歌というフィルターを通すことによって、古代人
――“おしてる難波”の人々の生き生きとした姿が髣髴として
くれば、成功と言えましょう。まずは6Fの特別展示室を押さえた
後、10~7Fの常設展示を観て下りました。毎度のことながら、
時間をかけて常設展示階も観覧したいものだ、と後々になって
痛感しています。特集展示「大阪の太子信仰 ―旭区太子橋の
太子講資料―
」も興味深かったです。平成12年(2000)まで
大阪市旭区太子橋の民家で、毎年、旧暦2月22日に聖徳太子を
祀る“太子講”が営まれていたとのこと。4Fの講堂へ移動します。
13時30分から、講演会「万葉集・古代史の中の難波」が開催。
「奈良県立万葉文化館」指導研究員・井上さやか氏による
万葉集にみる呪術と祈り ―難波を軸に―」と、「大阪歴史
博物館」名誉館長・栄原永遠男氏による「疫病と古代難波」の
2題。難波は一応、“都”とされた時代もあるのですが、従来の
都に引き比べ、冷遇されていたことは哀しい事実ですね。また、
天平の疫病(=天然痘)大流行(735~737)は、新型コロナ
ウイルス感染症(COVID-19)が可愛く見えるくらい(何しろ、
当時の人口の約3割が落命ですから)悲惨なパンデミックだった
と聞かされ、複雑な心境に陥るのでした。コロナ対策を行った
影響によって、年間死亡数自体は減少するなど、悪い冗談のよう。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 講座短歌史跡

佐伯祐三生誕の地

2021_10_15_佐伯祐三生誕の地 「聖徳太子 日出づる処の天子」展を鑑賞する前、
 朝から大阪市北区の中津界隈を散策しています。
 第1回「北区ぶらぶら 2021」(10月22日)の下見
 でした。阪急・中津駅前に集合して、中津商店街
 から「富島神社」へ移動。「十三思昔会」の碑文
 有り。今回の収穫は、「光徳寺」(大阪市北区中津
 2-5-4)を訪問し、「佐伯祐三生誕の地」を実見できた
 ことでしょう。セツルメント施設「光徳寺善隣館」が
 併設されていることもあり、気軽に入れなかったもの
 ですから。佐伯祐三(1898~1928)の画業と生地と
 どう関係があるか?と、真剣に問われれば、答えに
 窮しますが、世間的には消費されるべきネタの一つ。
       ☆
中津公園内に設置された「森本薫 文学碑」を眺めて、2021_10_15_北向地蔵尊
豊崎神社」を拝観。案内人のYさんは、境内社となる
「東照宮社」にスポットを当てていました。南下して
源光寺」を訪れます。同寺は、「市設南浜霊園」の
西側に位置しています。行基が創建、法然が復興。
面白かったのは、境内に「北向地蔵尊(右下画像)
立たれていたこと……ここでも、“北向き”なのか。阪神・
北大阪線
跡や豊崎長屋を見物しながら、Osaka Metro
・中崎町駅で解散となりました。喉が渇いたので、
力餅食堂」中崎店(大阪市北区中崎1丁目9−2)で
おはぎ3種をアテに、瓶ビールを呑んでいましたよ。
カレー麺を食したことがあったな、と昔を懐かしみつつ。

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡仏像呑むおやつカレー

Prince Shotoku

10月15日(金)、大阪市・中津での行脚を終えますと、2021_10_15_大阪市立美術館
大阪市立美術館」へ移動しました。今年は、厩戸皇子
(≒聖徳太子)の1400回忌でして、様々なイベントに
足を運ばさせていただきましたねえ。「四天王寺」では、
“御聖忌(ごせいき)”、「法隆寺」では“御聖諱”、他にも
“御遠忌”等、宗派等で呼び名は異なれど、気持ちは同じ。
千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の
天子
」を有り難く鑑賞しました。「四天王寺」の宝物が主で、
見慣れた物が多々ある中、再会を喜ぶ仏像も数多あり。
達磨寺」(奈良)の「聖徳太子摂政坐像」、「愛染堂
勝鬘院
」(大阪)の「勝鬘夫人坐像」、ぼくの大好きな
野中寺」(大阪)の「弥勒菩薩半跏像」らが一堂に会し、
まるで同窓会(行ったことはありませんが)のような気分です。
初めて観たと思われる「鶴林寺」(兵庫)の「聖徳太子童形立像
植髪太子)」や、「天王寺」(宮城)の「如意輪観音半跏像」には、
また、いずれどこかで逢いたくなりました。そう言えば、「四天王寺」
虎の門の「虎像」も展示されており、滅多に見ることが出来ない
後ろ姿を拝むことが出来ますよ。猫の門の「猫像」も観たかったにゃ。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像呑む

市場小路

2021_10_12_「市場小路」 「JR京都伊勢丹」9Fのビア・レストラン、「市場
 小路
」もオープン・ビューを愉しめる仕様でして、
 窓際の席に着ければ、「京都タワー」を横に
 夜景を愛でながらの食事が可能です。まぁ、
 お酒があれば、何だってよいのかもしれません
 が、おばんざいの盛り合わせや黒豆を摘まみ
 ながら、極冷えの生ビールで喉を湿した後は、
 「五山の四季」をちびちびと。豆腐メニューは
 やはり気になるので、“名物豆冨丼”(990円)
を注文。自家製厚揚げ豆腐に、白だしを含ませた湯葉、玉子に鰹節、海苔も掛かって
いました。美味しくはあるのですが、もうちょっとだけ、シンプルに攻めてほしくもあり。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 豆腐呑む大豆

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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