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★ 2021年10月に読んだ本 ★

丸谷才一・山崎正和『日本史を読む』(中公文庫)……『日本文学史早わかり』でも
 痛感させられたことではあれ、まだまだ読めていない本が無尽蔵。仁重くして道遠し。
宇野鴻一郎『姫君を喰う話』(新潮文庫)……10月「二人の読書会」のテクスト。
 表題作の他、「鯨神」(第46回芥川賞受賞作)、「花魁小桜の足」、「西洋祈りの女」、
 「ズロース挽歌」、「リソペディオンの呪い」、「三島由紀夫と新選組」を所収。もっと
 型破りな、凄い小説を期待していたのですが、ふむ。「花魁小桜の足」は小気味良し。
『日本霊異記』(平凡社)……マイ・クラシック。正式名称は『日本国現報善悪霊異記』
 薬師寺僧、景戒の著。理に落ちる教訓話から自然と逸脱する個所が、面白いのね。
大矢鞆音『もっと知りたい田中一村 生涯と作品』(東京美術)
『「心中宵庚申」(令和60年2月 国立小劇場)床本』
 (独立行政法人日本芸術文化振興会)……「国立劇場くろごちゃんねる」付録PDF。
斎藤茂吉『万葉秀歌 上巻』(岩波新書)……こんなに茂吉が肌に合わなくなっている
 とは思いませんでした。昔はむしろ好きな部類だったのに。これならば、漫画の方が。
編者=生きた建築ミュージアム大阪実行委員会 『生きた建築ミュージアム
 フェスティバル大阪2021 公式ガイドブック』(生きた建築ミュージアム
 大阪実行委員会)……当日のブログには漏れていますが、通天閣の下に馳せ参じる
 前、連携イベントの会場である「日本橋の家」を訪れています。「Timber:Today
 and Tomorrow 木造建築のいまとこれから
」が開催中(~11月13日)です。
 
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

選挙とマンホールと落語、時々プリン

2021_10_31_動楽亭 10月31日(日)は半ドン。正確に言うと、半日の
 有給休暇を取りまして、正午過ぎに退出して
 います。天神橋筋六丁目から「菅北小学校」に
 移動し、衆議院議員総選挙の投票を行いました。
 再び、Osaka Metro に乗って、谷町線・大日駅
 まで。今春、空振りだった門真市マンホール
 カード
を無事に入手。日曜日等、宿直室での
 受け取りの方がスムーズに事が運ぶような感触
 です。新世界に行きますと、通天閣の下に在る
ドレミ」を覗いてみましたが、休業しているようでした。めげずに、西中島南方まで北上
しまして、相方と合流。喫茶「グリーンパーク」に入り、“プリンめぐり”を決行しました。
プリン・パフェ(900円)の他、野菜サンドも食しています。ちょうど良い頃合いで、動物園
前の「動楽亭」に上がりました。18時から「遅咲きの会」を聴くのです。桂りょうば
桂円笑に誘われての二人会。桂九ノ一が開口一番。ゲストに桂文鹿さん。扇町公園
(=元・大阪監獄)が舞台の新作は、やはり、阪下が登場してきて爆笑。円笑師匠の
江戸落語は不思議と懐かしく、嫌味にならない毒舌も良し……2016年3月28日以来か。
当日の演目は下記のとおり(漢字表記は原文ママ)。
       ☆
桂九ノ一「刻うどん」
笑福亭円笑「孝行糖」
桂りょうば「阿弥陀池」
桂文鹿「大坂監獄」
 中入り
桂りょうば「胴斬り」
笑福亭円笑「火焔太鼓」

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語建築おやつ

落語明け

2021_10_29_大阪中之島美術館_1
2021_10_29_大阪中之島美術館_2
「中之島美術館」は来年2月2日に開館
 前日は睡眠不足を押しての「養成講座」……
 だけで済むはずはなくて、夕方からの予定も
 入っていました。一旦帰宅後、シエスタを取り、
 Osaka Metro・四つ橋線で肥後橋へ向かい
 ます。まずは「大阪中之島美術館」建設の進捗
 具合を確認しました。ほぼほぼ、出来上がって
 いるではないですか。2022年2月2日に開館。
 待ち遠しいですね。さて、“プリンめぐり”の参加
 店舗「旬゛喫茶 トサボリパーラー」(大阪市
 西区土佐堀1丁目1−30)の前も通りかかったの
 ですが、営業時間(~18時)や次の移動先も
 勘案して、今回は見送り。数年前にはまだ存在
 していた「船町ビル」(大阪市西区江戸堀1-
 15-23)が取り壊され、更地となっている様に
 暗然とさせられます。土地だけを見ると非常に
 狭いのに、そう感じさせない存在感を持った
 ビルだったことを褒め讃えたくなるのでした。
 右下画像は、前回撮影できなかった安田
 ビル
」本館
(大阪市西区京町堀1丁目8−31)。
       ☆
柳々堂書店」でとっても素敵な本をプレゼント
2021_10_29_船町ビル跡
2021_10_29_安田ビル

され、恍惚とした状態で、軽く呑めるお店を探し
ます。「日本酒のめるとこ」肥後橋店は満席。
地味ながら、リーズナブルで普段使いに良さげな
京町酒房」(大阪市西区京町堀1-9-1)に
入りました。おでんやキーマ・カレー等がアテ。
19時からデザイン会社「飛行船スタイル」にて
第8回「京町堀飛行船寄席」が開かれまして、
桂福丸の落語2席、「転失気(てんしき)」と「書割
盗人
」を聴きましたよ。さて、天満(~扇町)に
帰宅してからも、プリンのことが頭から離れて
いなかったぼく。「響珈琲」(大阪市北区天神橋
4‐7‐11)の店頭で、“絶品プリン”(450円)を
テイク・アウトしましたとさ。寝る前は食べないぞ。
       ☆
10月30日(土)は早出。身体が休まらないです。
昼食には先頃、「大阪駅前第1ビル」地下1階で
見かけていたスパイス・カレーの新店「Roche
(「マヅラ」の北向かい辺り)を利用してみました。
食券を店頭で買うスタイル。9月16日にオープン。
チキンとビーフと魚介系出汁の3種類のカレーが
ありまして……ふむ。“スパイス・カレー”らしい
外観を見せていますが、普通に美味しいスタンド・
カレー(欧風)でした。駅前ビルには合っているかな。

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語建築近代建築おやつ呑むおでんカレー

促成養成

2021_10_29_天満与力(中嶋藤内)役宅門
2021_10_29_桜宮橋+新桜宮橋
 10月29日(金)10時から、大阪市北区の
 「まち歩きガイドボランティア養成講座」が
 実施されました。第5回の“まち歩き体験”と
 言われましても、非常事態宣言に振り回され、
 養成講座を終えるより先に、実地の現場に
 放り込まれていまして、なかなかスリリング
 ではあります。南森町から「大阪天満宮」の
 境内へ移動。「大将軍社」の由緒などに
 ついて説明を受けました。「滝川公園」内の
 「天満組惣会所跡」や「天満興正寺跡」の
 碑をチェックして(カレー処「わかつきが間近)、
 「滝川小学校」前の「川崎東照宮跡」を見物。
 小学校北側から造幣局官舎内に潜り込み
 (煉瓦はイギリス積みでした)、「与力役宅門
 (中嶋藤内家)」(左上画像)を検分。ぼく同様、
 「旧黒田藩蔵屋敷長屋門」を連想される方が
 多かったです。国道1号を前にして信号待ち。
 右手(東)に目を遣れば、大川に架かっている
 ぼくの愛する新・旧「銀橋」。胸が熱くなります。
       ☆
国道1号を北に渡れば、これまた、ぼくの偏愛
2021_10_29_泉布観
2021_10_29_「糀」

する「泉布観(右上画像)ではありませんか。故・
酒井一光氏の講演を聴いたことが、惚れ込む
決定打になったようです。「旧造幣寮鋳造場
正面玄関
」と同じく、トーマス・ジェームス・
ウォートルス
(1842~1898)の設計です。
敬愛する何でも屋、ウォートルスのことですから、
思わず、熱っぽく語る羽目に陥りました……
お恥ずかしい。今後の課題は、「洗心洞跡」や
大塩の乱 槐(えんじゅ)」に関連して、大塩
平八郎
(1793~1837)の身辺調査でしょうか。
かなりの時間を要することが予想されます。
正午過ぎに散会すると、Nさんらに伴われて、
コメノハナ)」(大阪市北区天神橋2丁目
5−31)に入り、発酵食品を多用した“糀ランチ”
(990円)を頂きました。本当は棚に並んだ各種
日本酒の試飲をさせてもらいたかったのです
が、ランチ・タイムはどうしても“禁酒”のようね。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 小説近代建築

プリンと吸気塔

今年の「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪
2021
OPEN HOUSE OSAKA 2021)」も、インターネット
公開が中心のバーチャル開催。メイン期間が10月30日(土)、
31日(日)ですが、どちらもシフトが入っていて、困りました。
公式ガイドブックは(書店置きを見つけられなかったので)
Amazonにて入手済み。ボランティア活動も本格化してきて、
身体に空きが無い状態です。今日は深夜のサーバー機器
交換に立ち会う必要から、午後出勤。“プリンめぐり”の
一環で、「ホワイティうめだ」センターモール内のティラミス
専門店
リバーレ」に寄って、なめらかティラミスプリン
460円)を購入しました。ソースは別添、2層仕立てで極めて
濃厚な食感です。地上(曽根崎警察署)前に上がりますと、
大好きな「梅田換気塔」――「イケフェス大阪」公式ガイド
ブックでは、「梅田吸気塔」の名称――を眺めて、深呼吸。
村野藤吾(1891~1984)が設計し、梅田地下街(現・
ホワイティうめだ)と同じ昭和38年(1963)に完成しています。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : つぶやきおやつ近代建築

麺屋百福

2021_10_27_「麺屋百福」_1
「ほっとあわとく」の中身が入れ替わり
2021_10_27_「麺屋百福」_2
 いつ開いているかわからないのよねぇ……
 と、入り損ねていた「麺屋百福」に、ようやく
 入店することが出来ました。昨年は本当に
 満足させていただいた「なっぱ」の入居して
 いた居酒屋「ほっとあわとく」(大阪市北区
 西天満4‐13‐1)を間借り営業。月曜日を除く
 平日の11時30分~14時30分の間、店を
 開いているようです。「究極のカレーAWARD
 (関西版)アジアン部門グランプリ店を受賞、
 あのasian kitchen cafe「百福が手掛ける
 エスニック・ヌードル専門店で、看板商品の
 カオソーイ(北タイのカレー・ラーメン)、
 ラートナー(タイのあんかけ麺)、カオマンガイ
 (鶏飯)が供されており、ぼくはカオソーイ
 (1,000円)を注文して、追いパクチー(100円)。
 スープの底に平太の米麺が隠れています。
 スープを残して、鶏だし炊きジャスミン・ライスを
 追加投入という食べ方も有りですよねえ。
 店主の田中真一氏も出張って来ていました。

参考文献:『究極のカレー 2022 関西版』(ぴあ)

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレーラーメン

お菊神社

上方落語「皿屋敷」で知られる「播州皿屋敷」――という2021_10_23_お菊神社(十二所神社)
古い芝居を基にして作ったのが、岡本綺堂の戯曲 『番町
皿屋敷』
――そのお菊井戸が「姫路城」内に在るらしい
と聞きましても、今回は登城が叶わなかったので、何をか
言わんや。ですけれども、「お菊伝説の方が姫路城より
古い
」とあれば、話半分。皿屋敷伝説自体も、日本国中、
多々あるようで、しかし、落語の舞台ではありますし、
通りかかった道の看板に大書もされていた「お菊神社
(姫路市十二所前町122)に立ち寄っています。「十二所
神社
」の末社という位置付け。「十二所神社」の主祭神が
少彦名大神、「お菊神社」は菊姫命(三菊大明神)と
されています。ぼくの聴いてきた落語では、青山鉄山
お菊への横恋慕が物語の発端ですが、姫路城主・小寺
則職
(のりもと)などが絡むと、「お家騒動」。政争を背景に
置いて見ますと、“忠義”やら何やら、途端にきな臭く……。

参考記事:「皿屋敷」播州の伝承 今に お菊神社
参考文献:桂米朝『米朝ばなし』(講談社文庫)
      
桂米朝 『上方落語 桂米朝コレクション2 奇想天外』(ちくま文庫)

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡落語

姫路おでん

182_「一楽」
268_「きゃべつ」
 当日の落語会やら、「姫路城」のことやら、頭が
 ショートしそうになりますが、姫路と言えば、
 なんてたって、“姫路おでん” でしょうが。
 姫路の街は、大手前通りを中心として、東西
 南北、碁盤目状に商店街が延びている印象で
 あります。昼時分は「おみぞ筋商店街」の
 「一楽」(兵庫県姫路市呉服町22)に上がらせて
 もらいました。特製「白鷺御膳」も悪くはなかった
 のですが、呑んだくれのぼくは“昼飲みセット”
 (1,000円)。麦焼酎と姫路おでん4種盛り(上
 画像)
に、せっかくなので、穴子の天ぷらも追加。
 姫路おでんの最大の特徴であるしょうが醤油
 別の器に供され、からしも付けられていました。
 いきなり、ぶっかけるのではなく、観光客向けに
 好みで選んで賞味できるよう、配慮しているの
 かしら。夕刻、姫路を発つ前には、「きゃべつ
 (姫路市南町60)にお邪魔しています。予約
 客で満席の中、時間制限を設けられての滑り
 込みながら、女将の差配が抜群で、大変に
居心地良く過ごすことが出来ました。看板等には、「お好み焼き・鉄板焼き」と謳って
いるのですが、鍋料理から何から、対応可能と見え、人気店なのもむべなるかな。
ここでも、姫路おでん(下画像)のしょうが醤油は別の器。新井由己の本で読んだように
しょうが醤油を「上からたっぷりかける」スタイルの姫路おでんには、今回、遭遇できて
おりません。画像には写っていませんが、ロール・キャベツも注文しており、さっぱり
した風味が大層美味でした。腰を落ち着けて、ゆっくり、呑んでみたいお店です。
※「一楽」をおでんプログラム(20)、「きゃべつ」を同プログラム(21)に数え入れます。

参考文献:新井由己『とことんおでん紀行』(凱風社)

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : おでん豆腐呑む

タマイチ

今春(4月3日~7月4日)予定されていたOsaka Metro 2021_10_22_喫茶「タマイチ」
プリンめぐり”は、緊急事態宣言の発令を受けまして、
ひっそりと中止され、すっかり、忘れ果てておりました。
「動楽亭」での落語会へ赴く前、小腹を満たそうとして、
ジャンジャン横丁を北に抜けた辺りに位置する喫茶
タマイチ」(大阪市浪速区恵美須東3-4−1)に入店。
ノスタルジックな空間で、ハンバーグ・カレーやホット・
ケーキを食し、珈琲を飲んでいた訳です。相方は自家製
プリン
(450円)を賞味していましたが、レジに立った瞬間、
プリンめぐり”のリーフレットが目に入りました。中止となった
イベントの物を置いているのかと思いきや、実は、翌日
(23日)から新規巻き直し、再開されると知らされたのです。
親切なマスターから、オリジナル・カードもプレゼントされましたよ。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : おやつカレー

西二階町寄席

2021_10_23_姫路城 連日の落語会です。10月23日(土)14時から、
 兵庫県姫路市の「七福座」(姫路市西二階町
 85番地)にて、「西二階町寄席」が開かれて
 います。JR姫路駅の中央コンコースを北へ出る
 と、左手に「山陽百貨店」。そのまま、前方の
 大手前通りのど真ん中に「姫路城」が建つ
 ロケーションは、本当に素晴らしいですねえ。
 「七福座」は大手前通りの西側、西二階町
 商店街の中に在ります。13時に整理番号の
入ったチケット(1,500円)を購入し、13時半の開場を待ちました。桂三風桂三語
トーク・ショーを皮切りに、三語が「桃太郎」で先発。三風は「ドッグラン」の予定が、
ネタを替えてきました。「とおまわし」(?!)でしょうか。新作落語とあって、調べるのも
難しいです。ゲストの笑福亭喬若の演目は「天災」。客席で再三再四、携帯電話の
着信音が鳴るという“天災”に見舞われつつも、見事に演じ切ってくれました。噺家も
良かったけれど、ぼくは心学の先生、紅羅坊名丸という落語世界のキャラクターが
お気に入り。中入りの後、トリは三語の「茶の湯」……悪魔崇拝の儀式の線を敷衍
していけば、ホラーとも何ともつかない得体の知れない噺として再構築できるかな。

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語

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ぽか

Author:ぽか
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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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