楠根川橋梁

並走している格好でして、「学研都市線」は1988年3月
13日に設定された愛称ですから、正式には「片町線」と
呼びます。明治39年(1906)公布の鉄道国有法によって
国有化されるまでは、「関西鉄道」の路線でしたけれど、
さらに、その前身が「浪速鉄道」――明治27年(1894)
2月に設立され、翌1895年、片町~四条畷間で開業して
います(狭軌1067mm)。が、1年半後(1896)、「関西
鉄道」に買収されてしまいました。画像は「楠根川橋梁」
となり、JR片町線が橋上を走っていますが、橋脚自体は
「浪速鉄道」時代の物と思われます。撮影は南側から。
道なりに北上して行けば、「楠根川跡緑陰歩道」に立ち
入っているように、「楠根川橋梁」の名に違わず、現在は道路となっている“楠根川”に
架かっていた訳で、橋脚の手前(南側)の隅石が鋭角を成しているのは、南が上流に
相当し、水の流れを切って、水圧を和らげるためかと推測しました。因みに、煉瓦は
イギリス積み。「浪速鉄道」の遺構は探せば、まだまだ残っているかもしれません。
P.S. 姫路市の橋についても書き残しておきたいのですが、小ネタが日々蓄積
されていく状況下、何とも如何せん。来月18日、姫路市を再訪するまでに。
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