葛の葉再会

予定より早めに到着したので、幕開き三番叟も観ることが
出来、得した気分になりました。「蘆屋道満大内鑑」から
保名物狂の段/葛の葉子別れの段/蘭菊の乱れ――が
上演されました。葛の葉子別れの段は3年前にも鑑賞して
いますが、それ以上に見聞きしているように錯覚します。
保名物狂の奥は竹本織太夫と鶴澤藤蔵、葛の葉子別れ
の奥は竹本錣太夫と竹澤宗助。蘭菊の乱れでは、豊竹
呂勢太夫と鶴澤清治を注視。女房葛の葉を遣ったのは、
吉田和生(3年前と同じ)でしたが、妙に客席の反応が
薄いように感じ、もやもやしました。そう言えば、3年前は
錣太夫が津駒太夫の名で子別れの奥を語っていたのか。
ぼくが人形浄瑠璃文楽に触れてから、そう月日も経っていないように思うのですが、
桐竹紋臣が人形遣いらしくなってきたなぁ、豊竹咲寿太夫や鶴澤友之助が大人の
男顔に変わってきたなぁ……と、余計な感慨に。「蘆屋道満大内鑑」でお気に入りの
奴与勘平は吉田玉志が遣っていました。信太森二人奴の段も観たかったですねえ。
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