★ 2021年12月に読んだ本 ★
上野誠『万葉集から古代を読みとく』(ちくま新書)
『大曲丸一段に挑む 素浄瑠璃公演 『摂州合邦辻』合邦庵室の段』
(ビーンズアドワークス)……「豊竹呂太夫・鶴澤清介『合邦』に挑む!」公演の
パンフレット。「四天王寺」周辺を散策したくなりますよ。次の「四月文楽公演」でも
取り上げられる演目であり、手元の折口信夫『身毒丸』も読んでおかないとね。
集英社文庫編集部編『短編アンソロジー 味覚の冒険』(集英社文庫)……12月の
「二人の読書会」のテクスト。以下の14編を所収。井上荒野(あれの)「ベーコン」、
川上弘美「クリスマス」、吉行淳之介「菓子祭」、岡本かの子「鮨」、筒井康隆
「蟹甲癬」、椎名誠「スキヤキ」、中島らも「GOD OF THE DOG」、南條竹則「麺妖」、
白石一郎「元禄武士道」、田中啓文「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイ
ソース掛け」、清水義範「時代食堂の特別料理」、嵐山光三郎「芋粥」、夢枕獏
「餓鬼魂」、谷崎潤一郎「美食倶楽部」――岡本かの子は、やはり上手いです。
吉行辺りから、文学の傾向が如実に変化(ライト化)しています。元々、谷崎の
「美食倶楽部」を読み直したかっただけのテクスト選択。ニグ・ジュギペ・グァは
良かったですが、ラヴクラフトが欲しくなるよ。小説の話ならば、ずっと続けられる。
「集英社文庫編集部編」とありますが、実質上のアンソロジストは山田裕樹。
井上さやか監修 『マンガで楽しむ古典 万葉集』(ナツメ社)……講演会の内容を
思い出しつつ、ページを進めました。漫画だと軽んじていると、えらい目に遭います。
とにかく、情報量が多い。入門書として最適ではないですか(キャラ設定は別)。
上野誠『万葉集講義』(中公新書)
『特別展 難波をうたう―万葉集と考古学― 展示ガイドブック』(大阪歴史博物館)
……現在のぼくにとって、“物”から入る万葉歌が最もしっくり来る感じです。
『悠久の歴史伝える八軒家』(永田屋昆布本店)……寄稿者も立派で、一驚。
加治将一『幕末 戦慄の絆』(祥伝社文庫)
……副題に「和宮と有栖川宮熾仁、そして出口王仁三郎」とありますが、タイトルの
一部から、ぼくはデヴィッド・クローネンバーグ監督 『戦慄の絆』(1988)を想起。
大岡信『古典を読む 万葉集』(岩波現代文庫)……体感的に、すんなりと呑み込め。
森鴎外『大塩平八郎・堺事件』(岩波文庫)……“歴史其儘と歴史離れ”といった
議論は絶対に出てくるだろうけれど、歴史そのままなんて無い。“歴史”自体が
書かれた物であるし、どの史料をどのように使用したか?が問われてくるだろうし。
ともあれ、「大塩平八郎」は大阪人もとい天満人にとって、地名等が身近過ぎて。
『大曲丸一段に挑む 素浄瑠璃公演 『摂州合邦辻』合邦庵室の段』
(ビーンズアドワークス)……「豊竹呂太夫・鶴澤清介『合邦』に挑む!」公演の
パンフレット。「四天王寺」周辺を散策したくなりますよ。次の「四月文楽公演」でも
取り上げられる演目であり、手元の折口信夫『身毒丸』も読んでおかないとね。
集英社文庫編集部編『短編アンソロジー 味覚の冒険』(集英社文庫)……12月の
「二人の読書会」のテクスト。以下の14編を所収。井上荒野(あれの)「ベーコン」、
川上弘美「クリスマス」、吉行淳之介「菓子祭」、岡本かの子「鮨」、筒井康隆
「蟹甲癬」、椎名誠「スキヤキ」、中島らも「GOD OF THE DOG」、南條竹則「麺妖」、
白石一郎「元禄武士道」、田中啓文「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイ
ソース掛け」、清水義範「時代食堂の特別料理」、嵐山光三郎「芋粥」、夢枕獏
「餓鬼魂」、谷崎潤一郎「美食倶楽部」――岡本かの子は、やはり上手いです。
吉行辺りから、文学の傾向が如実に変化(ライト化)しています。元々、谷崎の
「美食倶楽部」を読み直したかっただけのテクスト選択。ニグ・ジュギペ・グァは
良かったですが、ラヴクラフトが欲しくなるよ。小説の話ならば、ずっと続けられる。
「集英社文庫編集部編」とありますが、実質上のアンソロジストは山田裕樹。
井上さやか監修 『マンガで楽しむ古典 万葉集』(ナツメ社)……講演会の内容を
思い出しつつ、ページを進めました。漫画だと軽んじていると、えらい目に遭います。
とにかく、情報量が多い。入門書として最適ではないですか(キャラ設定は別)。
上野誠『万葉集講義』(中公新書)
『特別展 難波をうたう―万葉集と考古学― 展示ガイドブック』(大阪歴史博物館)
……現在のぼくにとって、“物”から入る万葉歌が最もしっくり来る感じです。
『悠久の歴史伝える八軒家』(永田屋昆布本店)……寄稿者も立派で、一驚。
加治将一『幕末 戦慄の絆』(祥伝社文庫)
……副題に「和宮と有栖川宮熾仁、そして出口王仁三郎」とありますが、タイトルの
一部から、ぼくはデヴィッド・クローネンバーグ監督 『戦慄の絆』(1988)を想起。
大岡信『古典を読む 万葉集』(岩波現代文庫)……体感的に、すんなりと呑み込め。
森鴎外『大塩平八郎・堺事件』(岩波文庫)……“歴史其儘と歴史離れ”といった
議論は絶対に出てくるだろうけれど、歴史そのままなんて無い。“歴史”自体が
書かれた物であるし、どの史料をどのように使用したか?が問われてくるだろうし。
ともあれ、「大塩平八郎」は大阪人もとい天満人にとって、地名等が身近過ぎて。
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中津巡回
アマゾンの段ボール紙を路に踏む。
枯れ葉のように雀が落ちる。
☆
大晦日の(大阪市北区)中津を徘徊しています。「市設
南浜霊園」に立ち入り、「道引之地蔵」の祠は当分建つ
気配も無く、「行基菩薩開基南濱墓所」の石碑が空しく
立つばかり。JR京都線を潜り、除夜の鐘の準備を行って
いる「源光寺」や、「安藤忠雄建築研究所」を眺めます。
どこの店舗も営業していないなあ。「兄弟舎」の前の年末
年始営業の貼り紙で、奥山浩平氏が中津で手掛けている
店舗が7か所にも上ることに驚かされ(曽根崎でも、展開
しているし)。「鉄板居酒屋テケレッツ」、「梵平 阪急
中津店」、「トラットリアあるふぁ」、「林家とん平」、
「ダイヤモンド ビリヤニ」、「スパイス飯麺 兄弟舎」、
「月と太陽」……入ったことがないお店もありますねえ。
「富島神社」、「豊崎神社」に参詣した後、夕方から開ける
お店を探しましたが、「ジャグラー商店」が頑張っていたくらい。
立ち呑みの気分ではなく、「セブン-イレブン」で、「アサヒコ」の
「TOFU BAR」(柚子胡椒風味)を購入。他のコンビニでも取り扱うべき。
「タコ公園(=豊崎西公園)」の南側に面していた「磯田製作所」が
空き地になっているのを発見。中津界隈の再開発もなかなか激しくてよ。
枯れ葉のように雀が落ちる。
☆
大晦日の(大阪市北区)中津を徘徊しています。「市設

南浜霊園」に立ち入り、「道引之地蔵」の祠は当分建つ
気配も無く、「行基菩薩開基南濱墓所」の石碑が空しく
立つばかり。JR京都線を潜り、除夜の鐘の準備を行って
いる「源光寺」や、「安藤忠雄建築研究所」を眺めます。
どこの店舗も営業していないなあ。「兄弟舎」の前の年末
年始営業の貼り紙で、奥山浩平氏が中津で手掛けている
店舗が7か所にも上ることに驚かされ(曽根崎でも、展開
しているし)。「鉄板居酒屋テケレッツ」、「梵平 阪急
中津店」、「トラットリアあるふぁ」、「林家とん平」、
「ダイヤモンド ビリヤニ」、「スパイス飯麺 兄弟舎」、
「月と太陽」……入ったことがないお店もありますねえ。
「富島神社」、「豊崎神社」に参詣した後、夕方から開ける
お店を探しましたが、「ジャグラー商店」が頑張っていたくらい。
立ち呑みの気分ではなく、「セブン-イレブン」で、「アサヒコ」の
「TOFU BAR」(柚子胡椒風味)を購入。他のコンビニでも取り扱うべき。
「タコ公園(=豊崎西公園)」の南側に面していた「磯田製作所」が
空き地になっているのを発見。中津界隈の再開発もなかなか激しくてよ。
京阪・なにわ橋
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上画像は12月3日、下は同10日撮影分 |
起点である中之島駅、渡辺橋駅、大江橋、
「なにわ橋」駅――が在ります。どうせならば、
中之島駅でなく、堂島大橋駅にすれば、全て
橋名=駅名で統一できたのに。しかし、中之島
駅の仮称駅名(駅名決定は2006年11月13日)
が玉江橋であったことを勘案すると、駅の設置
位置に変更があったのか?と疑いたくなります。
閑話休題。中之島通りに位置する中之島、
渡辺橋、大江橋の3駅の出入り口は、木(無垢)
とガラスをメインにしたデザインで統一されて
います。「大阪市中央公会堂」や「大阪府立
中之島図書館」等が最寄りの「なにわ橋」駅
のみ、別デザインで、円弧状に湾曲した金属
パネル壁面、ガラス・ブロック――安藤忠雄の
設計でした。中之島線各駅出入り口のデザイン
決定が発表されたのは、平成20年(2008)3月
21日。安藤が、中之島公園内での「こども本の
森 中之島」開館を提案したのが、平成29年
(2017)9月でして、同年12月には、「子ども等に対し、文学を中心とした良質で多様な
芸術文化等に触れる機会を提供する施設として開館すること」を条件に、市会で負担
付き寄付の受納が議決され、寄附金の募集が開始されています。言い立てるのも野暮
ながら、京阪・中之島線の開業(平成20年10月19日)に伴う 「中之島公園」の再整備
計画の一環として、当初から、「こども本の森」(2020年7月開館)も射程内でしたかね。
船場川(姫路市)の思案橋
兵庫県姫路市の「天神橋」を南へ渡り、しばらく歩いた後
(100m少々)、西へ向かって歩いて行くと、道が緩やかな
上り坂に変わります。その感覚は、昔住んでいた大阪府
豊中市の「箕輪橋」を思い出させます。千里川に架かる
「箕輪橋」の場合、坂道を上がった所で、西詰南側に
「仏光幼稚園」が見えた訳ですけれど……宮堀川は
船場川と(播磨灘に注ぐ)野田川をつないでいたので、
宮堀川を南へ下り、西へ進んで出喰わす川は船場川。
「姫路城」西側を流れていた船場川と同一ですが、所
変われば、雰囲気も異なります。坂道の上、赤い欄干が
見えてきて、橋があるのだな、天井川かしら?などと
思いつつ、擬宝珠も立派な「思案橋」に辿り着きます。
☆
ただ、「姫路城」周辺とは一変して、一帯が
大工場の建ち並ぶ工業地域に近接し、荒涼と
している訳です。朱塗りの欄干が、見事にミス
マッチ。「思案橋」を西へ渡ると、うらぶれた
「思案橋公園」。住所として、橋の東が飾磨区
細江、西が飾磨区思案橋となっていますね。
大阪市にも「思案橋(=大手橋)」は在ります。
「天神橋」の存在同様、日本全国、「思案橋」も
思案する人の数だけ、架かっているかと思われ。

(100m少々)、西へ向かって歩いて行くと、道が緩やかな
上り坂に変わります。その感覚は、昔住んでいた大阪府
豊中市の「箕輪橋」を思い出させます。千里川に架かる
「箕輪橋」の場合、坂道を上がった所で、西詰南側に
「仏光幼稚園」が見えた訳ですけれど……宮堀川は
船場川と(播磨灘に注ぐ)野田川をつないでいたので、
宮堀川を南へ下り、西へ進んで出喰わす川は船場川。
「姫路城」西側を流れていた船場川と同一ですが、所
変われば、雰囲気も異なります。坂道の上、赤い欄干が
見えてきて、橋があるのだな、天井川かしら?などと
思いつつ、擬宝珠も立派な「思案橋」に辿り着きます。
☆

大工場の建ち並ぶ工業地域に近接し、荒涼と
している訳です。朱塗りの欄干が、見事にミス
マッチ。「思案橋」を西へ渡ると、うらぶれた
「思案橋公園」。住所として、橋の東が飾磨区
細江、西が飾磨区思案橋となっていますね。
大阪市にも「思案橋(=大手橋)」は在ります。
「天神橋」の存在同様、日本全国、「思案橋」も
思案する人の数だけ、架かっているかと思われ。
tag : 橋
Death Parade
大晦日のイベントを見送ることにしたので、おそらく、
今年最後の落語会――12月28日(火)18時30分開演
「福笑!伝説演芸会」を聴きに行ってまいりました。
チケット入手は早々に諦めていたところ、2階席の隅を
何とか押さえることが出来ましてねえ。「デスパレードな
芸人たち」Vol.5となります。最初、見かけた頃は興味
津々だった訳ですが、5回目となると免疫も出来ており、
何となく、予測可能……かな。一番手の笑福亭大智は
「子ほめ」。若手の印象が強いのですが、父親になって
いるし、吉本の舞台も踏んでいるし、歳月を感じました。
桂ぽんぽ娘は以前にも聴いたネタ「孤独の腰フリ」。
NHK新人落語大賞を桂二葉が受賞したことに触れて
いましたが、ぽんぽ娘には古典落語の洗礼を受けて
ほしいものです。痛々しさが芸の個性にもなっているとは
いえども、次のレベルに向けて、一皮剥けてほしいから。
外道前座、悦楽落語と言うほどではないな。高を括って
いたところで、ナオユキの屈折漫談「愚か者列伝」。
してやられました。万人受けはしないだろうけどさ。
ぼくは好きです。笑福亭たまのメタ落語「落語と私」で
中入り。サゲのバリエーションはいくつも作れるだろうし、
いくらでも膨らませるネタの構成です。繁昌亭大賞を
受賞しても、「上方次世代落語会」のプロデュース力
などに焦点を当てられ、個人の芸への評価はどうなの?
という屈託があるようで、逆に、ぼくは安心しました。
もっと上を目指せる(目指すべき)噺家と信じますから。
サゲの太鼓のタイミングがわからない桂おとめの話に
爆笑。変異株物真似の上純一(サウンドコピー/元
トリオ・ザ・ミミック)を膝代わりに、トリの笑福亭福笑
師匠の「コロナ新喜劇」は、コロナより、吉本(新喜劇)が
主軸に据えられている新作落語でした。会場を俯瞰でき、
落語会全体の雰囲気を味わえる2階席も、たまには良し。
今年最後の落語会――12月28日(火)18時30分開演
「福笑!伝説演芸会」を聴きに行ってまいりました。
チケット入手は早々に諦めていたところ、2階席の隅を
何とか押さえることが出来ましてねえ。「デスパレードな
芸人たち」Vol.5となります。最初、見かけた頃は興味
津々だった訳ですが、5回目となると免疫も出来ており、
何となく、予測可能……かな。一番手の笑福亭大智は
「子ほめ」。若手の印象が強いのですが、父親になって
いるし、吉本の舞台も踏んでいるし、歳月を感じました。
桂ぽんぽ娘は以前にも聴いたネタ「孤独の腰フリ」。
NHK新人落語大賞を桂二葉が受賞したことに触れて
いましたが、ぽんぽ娘には古典落語の洗礼を受けて
ほしいものです。痛々しさが芸の個性にもなっているとは
いえども、次のレベルに向けて、一皮剥けてほしいから。
外道前座、悦楽落語と言うほどではないな。高を括って
いたところで、ナオユキの屈折漫談「愚か者列伝」。
してやられました。万人受けはしないだろうけどさ。
ぼくは好きです。笑福亭たまのメタ落語「落語と私」で
中入り。サゲのバリエーションはいくつも作れるだろうし、
いくらでも膨らませるネタの構成です。繁昌亭大賞を
受賞しても、「上方次世代落語会」のプロデュース力
などに焦点を当てられ、個人の芸への評価はどうなの?
という屈託があるようで、逆に、ぼくは安心しました。
もっと上を目指せる(目指すべき)噺家と信じますから。
サゲの太鼓のタイミングがわからない桂おとめの話に
爆笑。変異株物真似の上純一(サウンドコピー/元
トリオ・ザ・ミミック)を膝代わりに、トリの笑福亭福笑
師匠の「コロナ新喜劇」は、コロナより、吉本(新喜劇)が
主軸に据えられている新作落語でした。会場を俯瞰でき、
落語会全体の雰囲気を味わえる2階席も、たまには良し。
tag : 落語
宮堀川の天神橋
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飾磨の「天神橋」 |
遭遇! 全国各地で祀られている天神さんを思えば、
津々浦々に「天神橋」が存在するのは当然でしょう、が。
(同じ兵庫県池田市にも「天神橋」は架かっていました)
兵庫県姫路市飾磨区細江の「天神橋」は、交差点名にも
なっており、道なりに下って行けば、浜手緑地や「浜の宮
天満宮」(姫路市飾磨区須加40)につながる模様。
江戸時代の飾磨津の町は、「御幸橋」を挟んで、“橋東”
と“橋西”に分けられており、橋西の氏宮である「天神社
(=浜の宮天満宮)」に対して、橋東の氏宮が「恵美酒宮
(えびすのみや)天満神社」(姫路市飾磨区恵美酒14)と
されています。共に正徳4年(1714)5月、神輿を建立し、
神幸式が始まったといいます。天神さんは大人気ですね。
宮堀川の橋(2)
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「了覺寺橋」は東、「中の橋」は西からの撮影 |
少し追加――宮堀川の東は野田川でしたが、
野田川の飾磨区上野田以北は「外堀川(=
三左衛門堀)」と呼ばれていました。姫路城
本格築城に当たって、池田輝政が開削した
一つであり、“三左衛門”は輝政の異名です。
三左衛門堀により、姫路城と播磨灘(に面した
飾磨津)を直結しようとしたものと思われます。
計画は頓挫して、流路のみが残りましたが、
本多忠政が、船場川から東に掘り進めて、
飾磨津と結び付けることに成功しました――
これが 宮堀川となります。さて、「安楽寺」の
次は「了覺寺橋」(左上画像)。小ぶりながら、
遠目に映える朱塗りの太鼓橋です。「了覚寺」
(姫路市飾磨区151)も近くには在りますが、
「末広橋」交差点(左中画像)よりも西側に
位置しています。境内地を縮小されたのか、
移転したのか、いろいろと想像させられます。
「末広橋」も「宮堀橋」同様、“橋”感に欠ける
憾みがあります。うっかりしていると、橋と
知らずに渡ってしまっているという……道の
リズム、歩行のシンコペーションを愉しめる
空間であると、嬉しいですよね。そして、デジャ
ヴのように現れたのが「中の橋」(左下画像)。
橋のデザインの使い回しはともかく、何が“中”
なのか? 飾磨区“宮”に対する、真ん中の宮
ではないか?と得手勝手に推測しているところ。
何故ならば、次に取り上げるのが「●●橋」なの。
tag : 橋
Hands-Free
勤務先の曽根崎界隈には、大阪駅前ビルも含め、
美味しいカレー店は多々あれど、ぼくはやっぱり、
「もりやま屋」と相性が良いのかもしれないな
(BGMも最高)と考えつつ、今年最後と思われる
同店のカレーをランチに頂きました。店を出ると、
大阪市北区西天満を漫歩します。「肥前佐賀県
小城藩蔵屋敷跡」碑の隣に、絹笠町と真砂町の
“旧町名由来案内”板も立っています。どちらも
明治5年(1872)に付けられた町名です。近くには
旧町名に因んだ「絹笠ビル」(西天満2丁目3−16)、
金光教「真砂教会」(西天満2丁目2−7) も在ります。
「大阪そば処 衣笠本店」も、もしかすると、“衣笠山”
ではなく、「絹笠(町)」を念頭に置いてのネーミング?
早朝出勤でしたが、21時頃まで残業。相方は静岡に
帰省しました。帰宅すると、「Amazon」に注文していた
拡声器が到着(置き配)。「audio-technica」の
「ATP-SP303」はベルト装着型にして、乾電池駆動。
手元に届いただけで満足し切っているぼくがいます。
美味しいカレー店は多々あれど、ぼくはやっぱり、
「もりやま屋」と相性が良いのかもしれないな
(BGMも最高)と考えつつ、今年最後と思われる
同店のカレーをランチに頂きました。店を出ると、
大阪市北区西天満を漫歩します。「肥前佐賀県
小城藩蔵屋敷跡」碑の隣に、絹笠町と真砂町の
“旧町名由来案内”板も立っています。どちらも
明治5年(1872)に付けられた町名です。近くには
旧町名に因んだ「絹笠ビル」(西天満2丁目3−16)、
金光教「真砂教会」(西天満2丁目2−7) も在ります。
「大阪そば処 衣笠本店」も、もしかすると、“衣笠山”
ではなく、「絹笠(町)」を念頭に置いてのネーミング?
早朝出勤でしたが、21時頃まで残業。相方は静岡に
帰省しました。帰宅すると、「Amazon」に注文していた
拡声器が到着(置き配)。「audio-technica」の
「ATP-SP303」はベルト装着型にして、乾電池駆動。
手元に届いただけで満足し切っているぼくがいます。
ぶんろクリスマス
12月24日(金)10時から、「北区ぶらぶら 2021 小さな旅に出かけよう!」
第5回「うめ地下散策 ―都会のラビリンスに癒しの空間を探る―」を実施。
阪急三番街、ekimo、ホワイティうめだ、ディアモール大阪、ドーチカ、オオサカ
ガーデンシティ西梅田……etc.を散策しました。サポートする側なのに、ガイドの
Nさんの名調子が楽しくて、ずっと、笑いっぱなし。今年最後の「ぶらぶら」でした。
☆
世間様はXマス・イヴのようですが、平常運転のぼくは、阪急電車で門戸厄神へ
向かいます(西宮北口で乗り換え)。今津線が今津(北)線と今津(南)線と、別
ホームになっている仕様に困惑させられました。地元民でないと理解不能だわ。
18時30分から、「門戸寄席(J:SPACE)」(兵庫県西宮市下大市東町13−1)にて
落語会「ぶんろクリスマス」が開催されるのでした。桂文鹿さんと弟子2人による
一門会です。小1時間ほど、間があったので、席だけを押さえて、目の前の
居酒屋「じゅとう屋」で軽く呑み喰い。「J:SPACE」は元々、「じゅとう屋」の別館
(宴会場)だったそうです。さて、開口一番を師匠本人が務めるといる破天荒ぶり
で、「消防士」。笑福亭たまの新作です。続いて、10日前にも顔を見たばかりの
桂雪鹿の新作落語「聖夜奇談」。自身のキャラが色濃く反映されている噺でした。
その後、再び、桂文鹿の新作、というか、改作(怪作?!)落語「洋館宿屋仇」。
敢えて洋館(ホテル)に変更したメリットはさほど感じられず、雪鹿のヴァイオリンを
引き立ててやろうという師匠の親心らしきものが強く伝わってきました。中入りを
挟んで、白鹿・雪鹿の出囃子作曲と、雪鹿ラジオの公開収録。3人での鼎談の
ような案配でしたが、主なニュースは、前日、笑福亭たまが繁昌亭大賞を受賞
したことより、文鹿さんが来年1月7日付で上方落語協会を脱退するという発言の
方が大きな衝撃で、振り回されざるを得ない弟子は大変だろうなあ、と多少は
気の毒にもなり。気を取り直し、トリは桂白鹿の上方古典落語「はてなの茶碗」。
茶金さんの或る科白が大好きなもので、油断すれば、落涙しそうな時もあるほど。
第5回「うめ地下散策 ―都会のラビリンスに癒しの空間を探る―」を実施。
阪急三番街、ekimo、ホワイティうめだ、ディアモール大阪、ドーチカ、オオサカ
ガーデンシティ西梅田……etc.を散策しました。サポートする側なのに、ガイドの
Nさんの名調子が楽しくて、ずっと、笑いっぱなし。今年最後の「ぶらぶら」でした。
☆
世間様はXマス・イヴのようですが、平常運転のぼくは、阪急電車で門戸厄神へ
向かいます(西宮北口で乗り換え)。今津線が今津(北)線と今津(南)線と、別
ホームになっている仕様に困惑させられました。地元民でないと理解不能だわ。
18時30分から、「門戸寄席(J:SPACE)」(兵庫県西宮市下大市東町13−1)にて
落語会「ぶんろクリスマス」が開催されるのでした。桂文鹿さんと弟子2人による
一門会です。小1時間ほど、間があったので、席だけを押さえて、目の前の
居酒屋「じゅとう屋」で軽く呑み喰い。「J:SPACE」は元々、「じゅとう屋」の別館
(宴会場)だったそうです。さて、開口一番を師匠本人が務めるといる破天荒ぶり
で、「消防士」。笑福亭たまの新作です。続いて、10日前にも顔を見たばかりの
桂雪鹿の新作落語「聖夜奇談」。自身のキャラが色濃く反映されている噺でした。
その後、再び、桂文鹿の新作、というか、改作(怪作?!)落語「洋館宿屋仇」。
敢えて洋館(ホテル)に変更したメリットはさほど感じられず、雪鹿のヴァイオリンを
引き立ててやろうという師匠の親心らしきものが強く伝わってきました。中入りを
挟んで、白鹿・雪鹿の出囃子作曲と、雪鹿ラジオの公開収録。3人での鼎談の
ような案配でしたが、主なニュースは、前日、笑福亭たまが繁昌亭大賞を受賞
したことより、文鹿さんが来年1月7日付で上方落語協会を脱退するという発言の
方が大きな衝撃で、振り回されざるを得ない弟子は大変だろうなあ、と多少は
気の毒にもなり。気を取り直し、トリは桂白鹿の上方古典落語「はてなの茶碗」。
茶金さんの或る科白が大好きなもので、油断すれば、落涙しそうな時もあるほど。
宮堀川の橋(1)
![]() |
![]() |
宮堀橋交差点 |
こと。冷静に振り返ってみれば、いつだって、
彷徨ってきたし、今もなお、さすらい続けて
いることに、違いは無いのね。現在、どこに
いて、どこに向かっていることやら……山陽
電鉄・飾磨駅を下りて、姫路市下水道局を
目指している折、頭がくらくらしてきました。
駅から――おそらくは、「飾磨街道」(=
飾万道/飾万津道)沿いです――南下して
国道250号に出まして、西へ進みます。
宮堀川に出喰わします。兵庫県姫路市の
飾磨区宮に通じる堀川故に、“宮堀川”との
名称であろうと措定しましょう。東は野田川、
西は船場川とつながっています。左上画像は
「御幸(ごこう)大橋」から南を望んだ風景。
北を望んで、すぐ近くに見えた赤い欄干が
「御幸橋」のようでした。一帯は飾磨区御幸
(ごこう)に該当します。「御幸大橋」の辺りでは
宮堀川が南北に走っていますが、北側で湾曲
すると、「宮堀橋」交差点(左下画像)の辺りで、逆L字形に
流れを変えます。後は、船場川までほぼ東西に掘られて、

「宮堀川緑道」として整備されている格好です。橋長に
比べ、幅員が短い場合、“橋”として実感しづらい(暗渠の
上の道路のように受け止めてしまう)こともあるとはいえ、
逆L字形の東西に架かる部分と、南北に架かる部分の
いずれが、「宮堀橋」なのか? 或いは、別の橋名が
あるものか? 確認は出来ておりません。しばらく歩くと、
「イオンモール姫路リバーシティー」(姫路市飾磨区細江
2560)の前に、「安楽寺橋」(右下画像)が架かって
いました。一応、擬宝珠が付いています。このくらいの
サイズの橋には、ほっとさせられますよ。「イオン」を背に
して南へ向かえば、「安楽寺」(姫路市飾磨区大浜86)に
辿り着けるようです。ぼくは宮堀川(緑道)を西へ進みます。
tag : 橋