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大曲丸一段

2021_12_04_大槻能楽堂 12月4日(土)、「大槻能楽堂」(大阪市中央区
 上町A7)に足を運び、13時30分から、「大曲
 丸一段に挑む 素浄瑠璃公演
」を鑑賞したの
 です。会場は上町交差点を少し南に下った所。
 例年、東京で行われてきた豊竹呂太夫鶴澤
 清介
による浄瑠璃丸一段の演奏会ですが、
 大阪でも開催しよう、と「コテンゴテン」が主催。
 「豊竹呂太夫・鶴澤清介『合邦』に挑む!
 と記されているように、演目は『摂州合邦辻』
合邦庵室の段。有名な演目なので、聴いたつもりのように錯覚していましたが、実は
ぼくも(本公演を含めて)初めての体験でした。前半後半で太夫・三味線が交代する
ことなく、切場を語り通すという本来のスタイルであるとはいえ、演者はしんどいでしょ。
その分、客側も力が入り、拍手が巻き起こり、“能楽堂”という会場の雰囲気も手伝い、
何とも素敵な時間を過ごすことが出来ました。児玉竜一氏(早稲田大学文学部教授)
の解説、また、演奏後に座談会も設けられ、呂太夫・清介師匠の充足感が伝わって
きて、温かい気持ちになりました。呂太夫からは、いつになく、精気が立ち上っていた
ばかりか、玉手御前の艶に陶然とさせられまして。ところで、「天王寺」という地名は
四天王寺」の略称で、近年の産物かと思っていたのですが、『摂州合邦辻』の頃―
初演は安永2年(1773)―から「天王寺」と呼ばれていたようですね。床本の最後に、
仏法最初の天王寺、西門通り一筋に、玉手の水や合邦が辻と、古跡を留め
けり
」とありまして、西門通りとは「一心寺」の北側を走る国道25号に当たります。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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