日本銀行大阪支店

開かれる ガイドボランティアの12月度例会に
参加しました。新型コロナウイルス感染症拡大に
よる皺寄せを喰らい、10~11月が怒涛の過密
スケジュールとなった次第ですが、そろそろ、
落ち着いてくれそうな気配(そう、期待します)。
正午過ぎ、区役所から撤収しますと、大部の
資料を一旦自宅に置き帰り、淀屋橋へ向かう
のでした。見学予約を申し込んでいましたから。
☆
多少の雨は気にしません。13時30分からの見学を事前

予約しており、喜び勇んで、「日本銀行大阪支店」旧館
(大阪市北区中之島2-1-45)を訪れました。支店の
入り口、旧館の入り口で、金属探知機を用いられるなど
チェックを受け、物々しい警戒ぶり。観覧中もずっと、
警備員の監視を免れない状況ではありました。最初、
DVDで日本銀行の機能や組織等について学習した後、
資料展示コーナーで、40億円十束封の見本や各種
史料を観て、記念室(旧貴賓室)へ移る流れです。
階段室(アーチ式階段)は現在観覧不可。記念室は
旧館の2階に当たり、ドーム型屋根の真下なのでした。
花台や椅子の木枠は建築当時の物。マントルピースや
アルコーブ(上部のモチーフはホタテガイ!)の意匠が
独特ですねえ。天井の東西南北のレリーフは、鳳凰ですが、
各自、ポーズが異なる模様。所要時間(約50分)はあっと言う間。
☆

設計で、明治36年(1903)の建築。葛西万司、
長野宇平治、岡田信一郎、細野安(=片岡安)
らも携わっています。かつて、全面建て替えの
話も出ましたが、屋根と3面(西面以外)の外壁
等を復元・保存する形で、昭和55年(1980)~
同57年、改修されたのです(日建設計)……
思い起こせば、御堂筋と堂島川を跨って、片岡
安の息のかかった物件(3代目・大阪市庁舎/
福徳生命保険本店)が建っていたのだなあ。“中之島東部地区再開発構想”は、
或る意味、片岡安(1876~1946)外しのように見えなくもなく……見学担当者と、
近代建築の話をあれこれ楽しくさせていただきました。少し、はしゃぎ過ぎたかも。
「大阪駅前第1ビル」B2階の「金明飯店」3号店に潜り、喉を潤すことにしましたとさ。
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