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近松VS地下鉄

2021_12_04_近松門左衛門墓_1 昔、他の媒体にも記事を書いたように思うのですが、特定
 できない状態です。「大阪文学学校」の近くに在ったので、
 よく観に出掛けていた「近松門左衛門墓」(大阪市中央区
 谷町8丁目1)で、マンションとガソリン・スタンド(ENEOS)
 の間の細い通路を左に折れた 狭苦しい場所に在ります。
 まだ、あるかなぁ……と心配になって、先日(12月4日)、
 確認に出たところ、無事でありました。国指定史跡です
 から、軽々しく撤去などされないでしょうけれども、仮にも
 “作者の氏神”と称えられた近松門左衛門(1653~
 1724)の扱いとしては、少々、酷いような気がしないでも
 ありません。兵庫県尼崎市の「広済寺」にも近松の墓は
 在って、あちらの方が厚遇されているのではないかしら。
       ☆
元々、大阪市の「近松門左衛門墓」は、「法妙寺」境内に2021_12_04_近松門左衛門墓_2
在ったのですが、同寺が昭和42年(1967)、地下鉄・谷町
線の工事の影響などで、大阪府大東市に移転。墓も寺と
共に移る予定だったところ、(財団法人)住吉名勝保存会
(当時、高野光男・理事長)などから待ったが掛かり、昭和
55年(1980)、現在地に保存されることになりました――
お気付きでしょうか? 墓は境内の本来の位置に留まって
いたのではなく、元々の寺に近い空き地が探し求められ、
移転されたことになります。近松VS地下鉄の結果、元の
場所になるべく近く、どうにかこうにか確保できた土地が
現在の狭隘な区画部分だった訳でして、扱いが酷いと
一方的に詰るのは、心無い仕打ちかもしれなくて、ごめん。
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テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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