クスノキ2題

「アルキメトロ 2021 Autumn」の特集が、「巨木と
建築、時々スイーツ。」でしてねえ。(近代)建築は無論、
巨木も大好きなぼくとしましては、なかなかに嬉しい企画。
取り上げられている物件の大半は押さえているにせよ、
変な言い方ですが、ぼく(の興味の所在)と世界とがまだ
つながっているようで、安心できるの。取り上げられていた
巨木のうち、ぼくの馴染みのある樹木を2件(2本?!)、掲載
してみます。左上の画像は、「大手前3丁目のクスノキ」
(10月17日撮影分)。谷町四丁目駅から「大阪歴史
博物館」へ向かっていると、左手に現れます。クスノキや
周囲の植え込みに隠れて、舎密局跡、「K. W. ハラタマ
博士」顕彰碑が建っています。西側に「日本福音ルーテル大阪教会」が在り、画像の
クスノキの背後に写っているのは、府警本部別館・跡地で建設中の「大阪第6地方
合同庁舎(仮称)」でしたか。元は、細川忠興(越中守)が屋敷を構えていた所です。
☆
右下画像は「谷町7丁目のクスノキ」(12月4日

撮影分)です。「法妙寺」同様、大阪市都市計画に
よって、昭和43年(1968)、谷町から八尾市に
移転した「本照寺」の境内に元は在りました。
移転に先立つ昭和13年(1938)の段階で、道路
拡幅を受け、同寺の敷地ではなくなっていました
が、クスノキを伐採しようとした工事に際して、
不幸が起こり、“楠木大神”として祀られたまま、
現状に至るようであります。どこかで聞いた話の
ようですけれども、道路(=楠木通り)の真ん中に鎮座する
クスノキは、既に枯れていても(枯れているからこそ)壮観。
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