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★ 2022年1月に読んだ本 ★

梅原猛『聖徳太子1』(集英社文庫)
梅原猛『聖徳太子2』(集英社文庫)
『第165回=文楽公演 令和4年1月 国立文楽劇場』
 (独立行政法人日本芸術文化振興会)
『文楽床本集 国立文楽劇場 令和4年1月』(独立行政法人日本芸術文化振興会)
『太融寺史 ―千二百年の歩み―』(佳木山太融寺)
 ……編集は「太融寺開創千二百年記念誌編纂委員会」。小ネタは随時アップロード。
梅原猛『聖徳太子3』(集英社文庫)
平出隆『猫の客』(河出文庫)……1月の「二人の読書会」のテクスト。昭和末年の物語。
長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか』(新潮文庫)
 ……「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く、とサブ・タイトル。2月読書会のテクスト。
『令和四年 新春名宝展』(四天王寺勧学部)
 ……内容は「太子をしのびて―近世四天王寺の御聖忌記録―」。特集とは別枠です
 が、「木造 慧慈和尚坐像」の図版を掲載していてほしかったなぁ、と口惜しがり。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

CD整理

「TOWER RECORDS」梅田大阪マルビル店で、1月14日に購入したCDを
まだ整理できていなくて、困ったものです。「ウルトラ・ヴァイヴ」が販売
しているソウル名盤を3枚以上買い上げれば、非売品の「SOUL名盤
2022 CALENDAR
」をプレゼントと聞き、買い足してしまいました。1-
2月のスタイリスティックス、3-4月のシャラマー、7-8月のパーラメントが
嬉しい。入手したのは、Jimmy McGriff 『BLACK AND BLUES』
(1971)。ジミー・マクグリフみたく、ファンキーなオルガンが好物です。
ジャズの根っこの大衆音楽性、ダンス・ミュージックとして好きなんだな。
Leon Ware の3作目『INSIDE IS LOVE』(1979)は隠れ名盤。常に
高アベレージのアルバムを出すのね、リオン・ウェアは「I Want You
(1976)の作者だもの。ベイビーフェイス臭を警戒していた Cat Miller
唯一のアルバム『CAT』(1986)の1曲目「Beat My Face」が、実に
Amp Fiddler 絡み。油断は駄目よ。リオン・ウェア本人がプロデュース
した「I Want You」のカヴァーまであるし。Lakeside のSOLAR レーベル
第1弾 『SHOT OF LOVE』(1978)は、ファンクで「It's All The Way
Live
」、バラードで「Given In To Love」がお薦め。殿下がデビューした
年です。N.W.A.20周年記念盤 『STRAIGHT OUTTA COMPTON』
購入。オリジナルは1986年のリリースで、長谷川町蔵の解説付き。どれも
旧譜ばかりでして、新作はと言えば、予約したThe Weeknd の到着待ち。

テーマ : Soul, R&B, Funk
ジャンル : 音楽

tag : 黒い音

寺町橋

2022_01_24_寺町橋 江戸時代の大坂城下には、天満東寺町天満
 西寺町
、西寺町(下寺町)、谷町筋八丁目寺町、
 生玉筋中寺町、八丁目寺町、生玉寺町、八丁目
 中寺町、八丁目東寺町、小橋寺町、天王寺寺町
 ――という11の寺町が在ったといいます。城下
 町を防御する役割を持っていた寺町ですが、
 天満寺町は東西に長かったことから、半分に
 分けて、天満東寺町/天満西寺町(東寺町の
 東端に位置するのが「専念寺」でした)。この
寺町を東西に走る“寺町通り”が、南北に流れる阪神高速
12号・守口線と交差する地点――昭和43年(1968)頃に2022_01_24_昭和二年改築
埋め立てられたようですが、元は天満堀川が流れていた
訳で、当然、橋は架かっていました――に、「樽屋橋」等
と同様に、「寺町橋」の親柱が残されています。本来の
設置位置ではないと思われますが、堀川筋南第2~3
駐車場内、北西側と南東側に同様の形状の親柱(?!)が
2本建っています(上部は欠損)。いずれにも「昭和二年
六月改築
」の文字が刻まれていました(右下画像)。大阪
市の“第一次都市計画事業”によって架け替えられた
1径間のコンクリート・アーチ橋です。中之島一帯の景観を
意識した「太平橋」と同じコンクリート・アーチ橋であった
ことに、「寺町橋」も寺町通りの歴史や風致を尊重しての
意匠であったのではないかと愚考するところ。今は高架下で
見る影も無く……「寺町橋」(跡)西詰の南角が「堀川戎神社」。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag :

古写真展

研修発表会(≠研修修了発表会)」の終演が15時10分。
Osaka Metro・堺筋線で日本橋から扇町へ帰りました。
大阪市北区役所1階の区民交流プラザで展示されている
まちなみ古写真展 ―パノラマで見る梅田・中之島―」を
再度チェックしておきます。JR高架下の牛串居酒屋「戸田
(以前、すし政」本店が在った場所)で、軽く呑み喰い。
1月28日(金)19時から、「まちなみ古写真展」公開講座も
開催される予定だったのですが、急遽、オンラインでの開催に
切り替わりました。講師は大阪市立大学・都市研究プラザの
水内俊雄教授、櫻田和也特任講師、吉村智博特別研究員、
特別ゲストに「上田学園」の上田哲也理事長。「上田写真店」
等を開業し、20世紀初期写真業界の領袖であり、古写真
コレクターでもあった上田貞治郎(1860年~1944)の残した
写真史料等を基に、明治時代から昭和初期にかけての大阪市
・梅田界隈や中之島の解説が行われました。上田貞治郎の
四女、上田安子は「上田安子服飾研究所(=現・上田安子
服飾専門学校)」を創立。同校等の上部組織として設立された
のが「上田学園」です。PDF等でレジュメも用意されており、
準備は万端でしたが、如何せん、オンライン講座では当方の
集中力が途切れがちで、参りましたよ。それでも、中之島の
東端に架かる先代「難波橋」は、好奇心をそそってやまず。
明治35年(1902)、「大阪(クラブ)ホテル」屋上からの撮影。

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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 呑む地図近代建築

研修発表

午前中は元々、第7回「北区ぶらぶら 2021」(2月3日)の下見を
予定していましたが、蔓延防止等重点措置の適用を受けて中止。
ここ1か月の段取りが、(またもや)ぐちゃぐちゃです。やれやれ。
幸いに、第30期「文楽研修発表会」は実施されています。ただ、
前年は“研修修了発表会”でしたから、まだ修了していないのか?
と、勘繰りながら、1月28日(金)14時、「国立文楽劇場」(3F)
小ホールに上がるのでした。まずは「二人三番叟」。三番叟の
人形を桐竹勘介と吉田玉彦が遣っていて、妙に、得した気分(
狭い舞台上、大変そうではありましたけれども)。太夫と三味線の
並びの中、第30期研修生の緊張した面持ちを探します。研修生が
交じると、普段は(失礼ながら)注目度が多少落ちてしまう中堅・
若手に対して、改めて“プロフェッショナル”なのだという事実を
突き付けられて、愕然とします。豊竹睦太夫や鶴澤友之助の
頼もしいこと、咲寿太夫も大人の顔をしています。15分休憩の後、
素浄瑠璃で「菅原伝授手習鑑」寺入りの段。竹本碩太夫に
應武佳之が付きました。音が全体に軽いかな。10分休憩を経て、
仮名手本忠臣蔵」裏門の段となり、鶴澤清𠀋の三味線で、
田村啓暉が語ります……が、物凄い 思い切り良さに、びっくり。
頭がぐらぐらしました。下手な小細工を弄さず、無難にまとめようと
足掻くより、これで良いのだろう、と承服します。前屈み気味なのも
愛嬌。まさか、素浄瑠璃に“ロック”を感じるとは思いませんでしたよ。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

お紺殺し

新型コロナの感染(第6波)の急拡大が続く中、大阪府にも
蔓延防止等重点措置が適用されました。ぼくの詰めている
事業所内でも、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出た
とメールが届いており、また、午前中に予定されていた「旭区
しょうぶ大学OB
」のガイド活動(うめ地下散策)も急遽中止。
やれんなぁ。しかし、動物園前の「動楽亭」には足を運び、
19時から「桂米紫・桂文鹿 ふたりで200席」を聴くのです。
諸般の事情で出遅れたことから、後ろの席に追いやられ、
逆に、普段は恵まれた席で落語を聴けていたことを実感します。
開口一番は、桂八十八(元・宗助)の弟子である桂八十助
始末の極意」。間違って、文鹿さんが桂白鹿にも開口一番を
依頼していた疑惑有り。新作が2席続き、桂米紫「マニュアル
通りにデートしてみた結果www
」、桂文鹿「伝言板」で
中入り。その後、古典落語が2席。文鹿さんが露の新治から
教わった「雪の戸田川」は、“”の問題について考えさせ
られる冬の怪談噺。次郎兵衛(次郎吉)がお紺を前に、突如と
豹変する場面が怖いです。江戸落語から上方に移植された
怪談市川堤」は何度か聴いてきましたが、「雪の戸田川」は
初めて。サゲらしいサゲも無く、ぽーんと放り出される感覚が
実に新鮮。トリが米紫の「くやみ」で、複数回聴いていますが、
どれも桂佐ん吉の演目でした(米朝一門の演じ方は共通)。
新世界に流れると、串かつ「大吉」で晩酌を頂いた後に散会。

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語呑む

GENTSUKI GENCHAN

2022_01_18_流政之「げんつきげんちゃん」 大阪・梅田の中心部は地下の移動が多く、地上に出たに
 せよ、今では「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」等に
 目を奪われ、あまり目立たなくなった「大阪第一生命
 ビルディング
」(大阪市北区梅田1丁目8−17)ではあり
 ます。平成2年(1990)竣工、地上高は89m。JR大阪駅
 前の「大阪第一生命ビル」周辺を歩くと、流政之(1923
 ~2018)の鍾馗様=愛称「げんつきげんちゃん」に
 出逢うのでした。流政之の作品では、「阪急三番街」の
 「うめちゃん」(1990)や、メリケンパークで観た「神戸
 海援隊
」(1991)が思い出され。また、日本アカデミー賞
 受賞者に贈られるトロフィーは
 流の「映画神像」(台座含め2022_01_18_タイム・パル_ADEMU
3.45m)を小型化した物でした。「げんがつく」との縁起が
込められた鍾馗様は、人々の幸福、街の繁栄、第一生命
ビルの厄除けを願って、建てられたそうです。阪急・阪神の
経営統合(2006)の前の出来事になりますね。第一生命
ビルの南東には、「タイム・パル ADEMU」(右画像)なる
オブジェも設置されています。時計その物は「セイコー」で
ありまして、世木田繁樹の作品。当初は点灯したり、各
パーツが回転したり、小窓から紳士(?!)の人形が現れる
などした“からくり時計”だったようですが、ぼくは作動する
現場を目撃したことがありません。動くことを前提とした
デザインと見受けられるため、ちょっと、残念な感じです。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術建築

HOUSE OF GUCCI

1月25日(火)、「大阪ステーションシティシネマ」(ノース2022_01_25_「大阪ステーションシティシネマ」
ゲートビルディング11F)に出掛け、映画鑑賞。『HOUSE
OF GUCCI』
というタイトルだけに、敬遠していたのです
が、監督が Ridley Scott ならば、許します。現在では
堂々たる商業監督ですけれども、『BLADE RUNNER』
(1982)の人ですから。ゴシップ趣味が全開の実話風
ドラマで、パトリツィアを演じた Lady Gaga をはじめ、
役者陣は鉄壁の布陣。ぼくの好きな Jeremy Irons
Salma Hayek に抜かり無く、ぼんぼんのマウリツィオ
・グッチ役のAdam Driver が可愛いし(女の子を見る
目は無いけど)、Jared Leto(パオロ・グッチ役)の
誰からも認められない自称芸術家が悲哀の極みですし。
(ジョーカーよりも、ペンギンの方が向いてないですか?!)
実話に基づいた風に装いつつ、実名を当ててみただけで、
パトリツィアは踊らされていたに過ぎないと透けて見える
脚本……ではないのかな。パトリツィア・レッジャーニが
捕まろうが捕まるまいが、マウリツィオが邪魔という陣営が
いた訳ですから(持ち株の売却時期を疑っています)。
殿下の「Kiss」を連想せざるを得ないジョージ・マイケルの
Faith」(1987)など、懐メロがここぞとばかりに流れまして、
とりわけ、Black MachineHow Gee」(1992)が強力。
サックスの音色に、身体が反応してしまい、困りました。
サンプリング元はMaceoSoul Power 74」。続けて、
LimbomaniacsFreestyle」(1990)も聴きたくてよ。
18時過ぎ、「木曽路」でベトナム料理とおでんを摘まみます。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

tag : 映画黒い音呑む

ハービスの猫

2022_01_18_谷山恭子「ミラージュ」 最初に、「ハービスENT梅田阪神第2ビルディング)」
 と「ハービスOSAKA梅田阪神第1ビルディング)」の
 説明から。「ヒルトンプラザ ウエスト」が隣接している
 「ハービスENT」(大阪市北区梅田2丁目2番22号)には
 「大阪四季劇場」、「ビルボードライブ大阪」等が入居、
 「ハービス大阪」(同2丁目5番25号 )には「ハービス
 ホール
」や「ザ・リッツ・カールトン大阪」が入居して
 います。遠目にも特徴的な開閉式ヘリポートを有するの
 が、「ハービス大阪」ですよ。「ハービスENT」通用口は
 (黒子時代に)よく利用させてもらっていたのですが、
 その裏口の西側に佇んでいるのが、左上画像の
 谷山恭子ミラージュ」。不思議と溶け込んでいて、
指摘されないと、意識に残らないかもしれません。
少しだけ、目を遠くに遣り、「ハービスOSAKA」を2022_01_18_松永真「壁ぬけ猫」
突き抜けているのが、松永真壁ぬけ猫」。
「ハービスOSAKA」の竣工時(1997)、6作家の
作品群とともに設置されたそうです。「ハービス
ENT」竣工は2004年ですから、「ミラージュ」に
先行しています。松永真(1940~)は、大企業の
CIを多々手掛けてきたグラフィック・デザイナー。
誰でも知っているロゴ・マークはごまんとあります
けれど、個人的には、小学館『日本国憲法』
(1982)のブック・デザインの記憶が清新なのでした。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

心光寺

2022_01_21_心光寺 夜勤に際して、前々日の「四天王寺」参拝の続きを
 記します――。谷町筋を北上しながら、“天王寺七坂”の
 「口縄坂」でも下ろうと考えていました。スタンプラリー
 ありますし。ところが、「太平寺」~「珊瑚寺」と下って
 きたところで、「天王寺七坂 ご利益いっぱい 歴史も
 満載 スタンプラリー
」が中止されていることを知りまして
 がっかり。あ、中止ではないのか。ただ、全スタンプが
 「天王寺区民センター」(大阪市天王寺区生玉寺町7-57)
 に移動……意味が無いよねえ。一応、残りの6スタンプを
 押しに行きましたけど、これじゃない感。谷町筋から学園
 坂を下って下寺町へ出ました。北上していて、モダン寺
 と言うか、“ファンシー寺”とも呼ぶべき「心光寺」(大阪市
天王寺区下寺町1-3−68)を見つけました。本当は、境内に在る民家改装のカフェ
こころひかる」のカレー目当てでしたが、ランチ・タイムは終了しており、ぜんざいで
温もることにします。気付いたのは、「心光寺」も“大坂三十三所観音”の一つであり、
下寺町には「金台寺」の他、複数の該当寺院が在りました。いえ、「四天王寺」にすら
5か所の札所(33分の5)が在る模様。帰路は下寺町交差点で西へ折れ、日本橋から。

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡建築おやつ

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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