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THE MET

1月7日(金)、「大阪市立美術館」(大阪市2022_01_07_メトロポリタン美術館展
天王寺区茶臼山町1−82)へ出掛けまして、
メトロポリタン美術館展」を鑑賞しました。
会期は約2か月間(11月13日~1月16日)と
言いながらも、年末年始は慌ただしく、どうにか
こうにか、スケジュールを組み込んだ観が有り。
世界三大美術館”の1つに数え上げられる
「メトロポリタン美術館」のヨーロッパ絵画部門・
常設展ギャラリーにおいて、2018年から続いて
いる 照明設備の改修工事(スカイライト・プロジェクト)の間、
主要作品65点が来日できることとなり、しかも、45点は日本初公開。
西洋絵画の500年」とシンプルに謳われていますが、誰でも知っている
巨匠・名匠のマスターピースが勢揃い。圧巻過ぎて、感覚が麻痺してしまうよ。
Ⅰ 信仰とルネサンス、Ⅱ 絶対主義と啓蒙主義の時代、Ⅲ 革命と人々のための芸術
――と3部に分かれての展示でしたが、15世紀の初期ルネサンスから19世紀の
ポスト印象派まで、ずらりと並んだ名画に声を呑みます。そんな豪勢な内容を受けての
日時指定予約制であったにも関わらず、当日、飛び込みでも入館できる有り様には、
チケットの販売や告知が行き渡っていないのではないか?と疑問を持たされました。
       ☆
細かいことは不問。ぼくの偏愛するルカス・クラーナハ(父)「パリスの審判」に陶然。
唯一無比、一目瞭然のエル・グレコ「羊飼いの礼拝」に舌を巻き、グイド・カニャッチ
クレオパトラの死」にどきどきしました。「聖母子」におけるバルトロメ・エステバン・
ムリーリョ
は、幼い肌の質感が絶妙ですね。カラヴァッジョ音楽家たち」やヨハネス
・フェルメール
信仰の寓意」の前には、画家の知名度故の人だかり。ジョルジュ・ド・
ラ・トゥール
女占い師」は眼福で、実物と出逢えた歓びを覚えました。絵画なのに、
映画の1シーンのようです。レンブラント・ファン・レインの「フローラ」、ジャン=バティスト
・グルーズの「割れた卵」も記憶に鮮明。アントワーヌ・ヴァトー、フランソワ・ブーシェ、
ジャン・オノレ・フラゴナールの甘さにくらくらした後、ウィリアム・ターナーやギュスターヴ
・クールベで背筋を正す、と。オーギュスト・ルノワールも、ポール・セザンヌも好物です。
フィンセント・ファン・ゴッホの「花咲く果樹園」、クロード・モネの「睡蓮」は、それぞれの
生き様が頭を過って、じんわりと染みてきました(「ジヴェルニーの食卓」等を想起)。
アルフレッド・シスレーヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋」も良かったなあ。特設
ショップでは、クラーナハ関連の書籍に加え、カルロ・クリヴェッリ「聖母子」のポスト・
カードを手にしていました。クリヴエッリの色使いやタッチが、どうも、荒木飛呂彦チック。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術小説漫画

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
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