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太融寺の鐘

2022_01_18_太融寺_鐘楼 「太融寺」の鐘楼は、昭和48年(1973)の再建です。
 同寺の堂塔伽藍一切が昭和20年(1945)6月、戦災で
 灰燼に帰していますが、高野山に疎開していた本尊の
 「木造千手観音菩薩立像」は難を逃れていました。
 第二次世界大戦中、軍需物資の資材調達が求められ
 ますけれども、同寺の梵鐘も、「この梵鐘は歴史的
 にも美術品としての評価も高い
」との評価から、
 供出免除となったといわれ、今なお残っている訳です。
 延宝3年(1675)鋳造の銅鐘。因みに、“世界一”と
 いわれた「四天王寺」の巨大な梵鐘(高さ7.7m、重さ
 15.8t)は供出を免れず、主を失った鐘楼は、現在、
 「英霊堂」として使用されています。この場合の“英霊”
とは、人でなく、“鐘”ですよね。戦地に赴いて、散った梵鐘も戦死者の一人でしょう。
戦中に供出される鐘……ぼくはすぐさま、横溝正史 『獄門島』を想起してしまいます。

参考文献:『太融寺史 ―千二百年の歩み―』(佳木山太融寺)
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テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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