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日高川嫉妬鱗

1年ぶりの淡路人形浄瑠璃。1月22日(土)、阪急電車に乗って、
西宮北口の「兵庫県立芸術文化センター」へ向かいました。
13時30分から中ホールにて、特別公演「淡路人形浄瑠璃」の
開催です。人形が大ぶりなことや、座員に(人形遣いも含め)
女性が交じっていることにも驚きません。むしろ、面白いと評価
しています。演目は、まず「戎舞」。“えびす”を水蛭子(ひるこ)
と解すれば、淤能碁呂島(おのごろじま)で、水蛭子、淡島に続き、
ようやく子として認められた国が、淡道之穂之狭別島(あはぢの
ほのさわけのしま)
=淡路島でありましたし、えびす宮総本社として
有名な「西宮神社」(十日えびすのメッカ)の存在もありまして、
芸文センター(兵庫県西宮市高松町2−22)で「淡路人形座」の
興行が催されることも当然と思われてくるのでした。メインとなる
演目が、「日高川嫉妬鱗」天田堤より渡し場の段、道成寺の段。
吉田新九朗は人形より目立つかのようで、気になりましたが、
女太夫の竹本友里希が素晴らしく、清姫の声として、すんなり、
耳に入ってきます。赤貝だの、蛤だの、チャリめいた言い草は
地方芸能(正確には、古典芸能)によく顔を覗かせる 健康的な
エロス。さて、大阪市立大学の久堀裕朗・教授によると、「天田
堤から渡し場の段」は原作が『道成寺現在蛇鱗』、「道成寺の
段」は原作が『日高川入相花王』となる淡路独自の伝承だと
いいます。淡路独特の人形浄瑠璃を愉しめる貴重な公演でした。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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