GENTSUKI GENCHAN

せよ、今では「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」等に
目を奪われ、あまり目立たなくなった「大阪第一生命
ビルディング」(大阪市北区梅田1丁目8−17)ではあり
ます。平成2年(1990)竣工、地上高は89m。JR大阪駅
前の「大阪第一生命ビル」周辺を歩くと、流政之(1923
~2018)の鍾馗様=愛称「げんつきげんちゃん」に
出逢うのでした。流政之の作品では、「阪急三番街」の
「うめちゃん」(1990)や、メリケンパークで観た「神戸
海援隊」(1991)が思い出され。また、日本アカデミー賞
受賞者に贈られるトロフィーは
流の「映画神像」(台座含め

3.45m)を小型化した物でした。「げんがつく」との縁起が
込められた鍾馗様は、人々の幸福、街の繁栄、第一生命
ビルの厄除けを願って、建てられたそうです。阪急・阪神の
経営統合(2006)の前の出来事になりますね。第一生命
ビルの南東には、「タイム・パル ADEMU」(右画像)なる
オブジェも設置されています。時計その物は「セイコー」で
ありまして、世木田繁樹の作品。当初は点灯したり、各
パーツが回転したり、小窓から紳士(?!)の人形が現れる
などした“からくり時計”だったようですが、ぼくは作動する
現場を目撃したことがありません。動くことを前提とした
デザインと見受けられるため、ちょっと、残念な感じです。
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テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術