THE BATMAN

50分から、Matt Reeves 監督 『THE BATMAN』を
鑑賞しました。176分……約3時間もの大作になって
しまっていたのですが、バットマン好き、或いは小説読み
ならば、最後まで飽きずに愉しめるかと思われます。
マット・リーヴスと言えば、『CLOVERFIELD』(2008)の
POV(Point of View Shot)の記憶がまだ生々しくて、
今作のカー・チェイスなどでも、当時の息苦しい記憶が
蘇りました。全編を通して暗いので、アメコミ的な開放感を
求めて観ると、面食らうかも。ブルース・ウェインがまだ
バットマンになり切れていない2年目の時季を 上手く掬い
上げてきた感じです。Nirvana の「Something In
The Way」の流れる中、物憂げでアンニュイな Robert Pattinson の佇まいが
素敵。『TENET』のニール役も切なかったですよね(ぼくの中では、『ポオの一族』の
アラン、はたまた、『黄金の風』のブチャラティと化しています)。執事のアルフレッド役は
Andy Serkis でした。クリストファー・ノーランのダークナイト三部作(2005~2012)や
あの『JOKER』(2019)を経た後で、バットマン本編を製作するなんて、とんでもない
無茶にも程があると感じていたところ、映像と脚本の捻りから、異なった(正)解を導き
出したようです。なるほど。ジェームズ・ゴードン警部補は(007シリーズや『フレンチ・
ディスパッチ』 等でも活躍した)Jeffrey Wright、キャットウーマンにZoe Kravitz、
リドラーにPaul Dano、ペンギンにColin Farrel――主要ヴィランが名を連ねますし、
ラストのアーカム収容所では、あの方の高笑いも聞こえてきますし、続編が来ますよ。
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