The 9th & 10th of 大和13

けれども、第九番は真弓山「長弓寺」(奈良県
生駒市上町4445)でした。近鉄電車を利用して、
生駒駅で途中下車。生駒市アンテナ・ショップ
「おちゃせん」にてマンホールカードを入手した
ところまではよいとして、生駒駅から乗る路線を
間違え、一分(いちぶ)から一旦引き戻す羽目に。
富雄で下車すると、1時間に1本ペースの奈良
交通バス(高山方面行き)を待ちます。富雄川に
沿って北上しまして、生駒上町で降車。薬師院、円生院、法華院の塔頭で、本堂
(国宝)を護持しているようですが、拝観時のシステムがよくわかりませんでした。
大和十三仏に数え上げられている勢至菩薩は、大師堂に祀られていたと気付くも、
地味に見落としてしまいそう。本堂の本尊「十一面観音菩薩立像」は正月三が日しか
観られないのかな。朱印は3月担当の薬師院で押してもらいました。のんびりとした
奈良の古寺ながら、塔頭間をうろうろと彷徨い、他所者と強く意識させられるのです。
☆
富雄駅前に一時撤収しまして、昼食後、若草台行きの

バスに乗ります。富雄川に沿って南下。第十番・鼻高山
「霊山寺(りょうせんじ)」(奈良市中町3873)も、「長弓寺」と
同様に鄙びたお寺を想像していたらば、駐車場は広いし、
レストランや宿坊、お風呂はあるし……面喰らいました。
ゴルフ練習場(跡)も見かけ、金殿・白金殿にはバブルの
臭いすら感じられたのです。小野妹子の息子と伝わる
小野富人(とびと)は、登美山に薬師三尊仏を祀り、鼻高
仙人と称されていたそうで、同地に行基、菩提僊那が
「霊山寺」を創建。地獄洞や奥之院まで足を運ぶのは
到底無理と諦め、本堂(国宝)や三重塔を見物するのが
精いっぱい。本堂の内陣に足を踏み入れて(確信犯?!)、
叱られましたが、厨子の左右の二天(持国天・多聞天)像、
十二神将像を確認。左右の外陣には阿弥陀如来坐像や
大日如来坐像、婆羅門僧菩提僊那坐像なども安置されて
いましたね。秘仏と聞いたからには、修正会や「秋薔薇と
秘仏宝物展」といった折の再訪を企画してみましょうか。
参考記事:大和國 登美山鼻高 霊山寺
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