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景清の目

2022_04_08_国立文楽劇場 せっかく「四天王寺」に参詣したのに、集印帳
 忘れてしまうという失態。谷町筋を上がって、
 下寺町を散策し、「難波大社 生國魂神社」も
 参拝しました。「下寺町歩道橋」を横に見つつ、
 西へ折れ、「国立文楽劇場」でチケットを入手。
 「たこ焼きえびす」に寄り、ハラミ丼や“文楽
 セット
”(700円)を食した後、劇場へ戻ります。
 出番を終えたらしい桐竹勘壽と遭遇し、自然と
 頭を下げました。17時30分から「4月文楽公演
第3部の開演です。演目は、「(むすめ)景清八嶋日記」花菱屋の段/日向嶋の段、
10分休憩を挟んで、「契情(けいせい)(やまと)荘子」蝶の道行。演目は違いますが、
契情」の説明が、花菱屋の詞章の中にあり、「楊竹亭が読みし妓女の詩(からうた)
人の城を傾くるといへども、人の気につれ日の本の、契る情けと書き改め、契情
(けいせい)と読む大ぬさや」――中国では遊女を「傾城」と呼んだけれど、日本の遊女は
情の有る「契情」だと言う訳ですね。「嬢景清八嶋日記」は日向嶋の段から出遣い。
悪七兵衛景清は吉田玉男、娘糸滝は豊松清十郎、肝煎佐治太夫を吉田玉志が
遣っていました。「景清」のかしらの真っ赤な眼窩に慄然。ホラーだよ。「契情倭荘子」
では、床の端に竹本聖太夫、豊竹薫太夫も見えますが、中心でぐいぐいと引っ張るのは
助国の竹本織太夫。織太夫と並んで、三味線は鶴澤藤蔵ががっちりと固めます。
人形役割は吉田玉助が助国、吉田一輔が小巻。春らしく、2匹の蝶が華やかに舞う
という眼目ではなくて、悲恋の末、既に亡くなっている小巻と助国が雌雄の蝶として
生まれ変わるも、花咲く野原から地獄への道行きが暗示されているパートなのでした。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽史跡呑む

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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