河村商店

街道の一部)に面して建っている「河村商店」
(池田市栄本町8−7)は、旧「加島銀行」池田
支店でありました。大正7年(1918)の建築で、
設計は「辰野片岡建築事務所」――辰野金吾
絡みの物件です。実の構造は、木造モルタル
2階建てなのに、正面の石積みと赤煉瓦積みに
騙されそう。その長大な柱型の上部や窓上には
抽象的な装飾が見られます。金属葺きの大屋根
はマンサード風でして、正面と両側面にも屋根窓有り。大屋根の西側(画像では左)に、
同じくマンサード風の小屋根が設えてあり、その柱型とコーニスは若干前面に迫り出し、
隅塔になぞらえているそうです。かつての銀行の執務室は2階まで吹き抜けていたとの
こと。銀行時代の金庫、接客カウンター、室内床タイルもまだ店内に残っている模様。
池田市によると、旧「加島銀行」関連では、現存する唯一の建築物とされていますね。
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tag : 近代建築