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秋刀魚の歌

あはれ
秋風よ
(こころ)あらば伝へてよ
――男ありて
夕餉
(ゆふげ)にひとり
さんまをくらひて
思ひにふける と

さんま さんま
そが上に青きみかんのす
(酸)きしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里の習ひなり
その習をあやしみなつかしみて 女は
いく度か青き蜜柑をもぎて夕餉に向ひけむ
あはれ 人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
愛うすき父を持ちし女の児
(こ)
小さき箸
(はし)をあやつりなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸
(わた)をくれむといふにあらずや
       ☆
2022_05_24_「秋刀魚の歌」 何故に、JR紀伊勝浦駅前に、佐藤春夫
 詩歌碑があるのか? と疑問に思った訳です
 が、和歌山県出身(東牟婁郡新宮町=現・
 新宮市)でしたかね。「秋刀魚の歌」はべた
 過ぎて、読むのを途中でやめましたけれど
 (冒頭に詩歌碑から転記した詩文も、全文では
 ありません)、南方熊楠中上健次が頭を
 過り、妙な土地だなあ……と好奇心を募らせ、
 次はいつ訪れることが出来るのでしょうか? 
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テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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