fc2ブログ

文楽勧進帳

ほぼ徹夜状態で臨んだ「北区ぶらぶら 2022」第6回
でしたけれども、またぞろ、Nさんに助けられた次第。
今回は「大坂蔵屋敷跡の探訪―古地図片手に
各藩の夢の跡を巡る―
」がテーマでしたが、出発
直前に、“蔵屋敷”について、コンパクトにまとめて
解説してくれ、非常に助かっています。感謝感激雨霰。
ぼくは話が長くなりがちなので、何かと不安なところ、
タイム・オーバーすることなく、後半につなげたのです。
       ☆
2022_11_11_国立文楽劇場 北新地から天神橋筋商店街に回り、御菓子司「薫々堂」と
 たこ焼き「寛子」で買い物して帰宅。仮眠を取った後、
 相方と合流し、Osaka Metro で日本橋へ移動しました。
 「11月文楽公演」第3部の鑑賞です。3日前、第1部
 チケットをどぶに捨てたような失敗はもう勘弁。たこ焼き
 「えびす」の特製カルビ丼で腹拵え。18時から開演して、
 まずは「壺坂観音霊験記沢市内より山の段。女房
 お里が豊松清十郎、座頭沢市が吉田簑二郎、観世音が
 吉田玉征でした。“西国三十三所観音巡礼”の第六番
 札所でもあるし、馴染み深い演目となっています。
 そして、歌舞伎でもないのに、花道を設えた「勧進帳」。
 竹本織太夫と鶴澤藤蔵が、ぐいぐいと引っ張ります。
織太夫の弁慶に対する富樫は、豊竹靖太夫。その富樫之介正広を遣うのは、吉田
玉志
、源義経が桐竹紋臣。ほぼ主役の武蔵坊弁慶が三人出遣いで、吉田玉助が
主遣い(左が吉田玉佳、足が桐竹勘介)でした。最大の盛り上がりは、やはり、段切。
花道での弁慶の六法に拍手大喝采となりました。個人的には、文鹿さんの「大坂
監獄
」でサンプリングされる弁慶の科白(勧進帳の本文)が気になっていましたの。
       ☆
それつらつら惟(おも)んみれば 大恩教主の秋の月、涅槃(ねはん)の雲に隠れ、生死長夜(しょうじちょうや)の永き夢を驚かすべき人もなし。こゝに中頃の帝(みかど)聖武(しょうむ)皇帝と申し奉るは 最愛の夫人に死に別れ給ひ、追慕の情 止(や)み難く 涕泣(ていきゅう)の御涙乾く時なし。かるがゆゑに上求菩提(じょうぐぼだい)のためとして、廬遮那仏(るしゃなぶつ)を建立し給ふ。しかるに往時(いんじ)寿永の頃、兵火のために焼亡し果(おわ)んぬ。かほどの霊場 絶えなんことを嘆き、俊乗房(しゅんじょうぼう)重源(ちょうげん)、遍(あまね)く諸国を勧進す。一紙半銭といへども奉財の輩(ともがら)は無比の御楽しみを極め、当来にては九品蓮台(くぼんれんだい)の上に坐せん。帰命稽首(きみょうけいしゅ)、敬つて申す
スポンサーサイト



テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽史跡落語

カレンダー
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Access Counter
総閲覧者数:
Online Counter
現在の閲覧者数:
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリー
プロフィール

ぽか

Author:ぽか
⇒ 旧プロフィール

歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
Amazon
QRコード
QR
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メルマガ登録はこちらから
購読希望者はメール・アドレスを書き入れて「送信」してね!
SOUKEN