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★ 2022年12月に読んだ本 ★

『文楽床本集 国立文楽劇場 令和4年11月』(独立行政法人日本芸術文化振興会)
有栖川有栖『幻坂』(角川文庫)……「清水坂」、「愛染坂」、「源聖寺坂」、「口縄坂」、
 「真言坂」、「天神坂」、「逢阪」、「枯野」、「夕陽庵」と、天王寺七坂が舞台の短編集。
 先を越されたというか、誰かがとっくに手掛けておくべき素材ではありますけれど、
 まだ如何様にも料理の手立てはあるでしょう。「枯野」と「夕陽庵」も悪くはないぞ。
ベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』(岩波文庫)……「チエちゃん」で呑んだ日に入手。
天神橋三丁目商店街振興組合・編『天神橋筋繁昌商店街』(東方出版)
 ……たぶん、執筆陣のメインは土居年樹(故人)。ならば、著者名を冠した同じ出版社の
 『天神さんの商店街』の方が読み応えがあって、面白かったな。ちと、散漫な印象。
長谷部史親・編『忠臣蔵傑作大全』(集英社文庫)……年の暮れは忠臣蔵なのか。
 柴田錬三郎「辞世」、菊池寛「堀部安兵衛」、直木三十五「大野九郎兵衛の思想」、
 多岐川恭「付け人」、榊山潤「生きていた吉良上野」、澤田ふじ子「後世の月」、
 山田風太郎「行燈浮世之介」、林不忘「口笛を吹く武士」、小島政二郎「何面白の
 雪景色」、角田喜久雄「吉良没落」、岡本綺堂「吉良の脇指」を所収。風太郎は別格。
 綺堂の『半七捕物帳』は「青空文庫」で全部読んでいます。付録の長谷部史親
 「赤穂四十七士銘々伝」は便利かも(四十七士全員のキャラが立っている訳でなし)。
ビュルガー編『ほらふき男爵の冒険』(岩波文庫)……マイ・クラシック。これもまた、
 三宮の古書店で入手したのでありました。どこで買って、いつ読んだかは、結構大事。
古川智映子『小説 土佐堀川』(潮出版社)
山田風太郎『妖説忠臣蔵』(集英社文庫)……「赤穂飛脚」、「殺人蔵」、「蟲臣蔵」、
 「俺も四十七士」、「生きている上野介」と、忠臣蔵物の短編5編。どれも流石の切れ。
写真-産経新聞社『昭和の大阪 昭和20~50年』(光村推古書院)
山田風太郎『忍法忠臣蔵』(講談社文庫)……風太郎版・忠臣蔵の長編バージョン。
 一般受けが悪いだろうけれども、主人公の無明綱太郎は最高。女と忠義が大嫌い
加地宏江、中原俊章『中世の大阪―水の里の兵たち―』(松籟社)
別宮貞徳『「不思議の国のアリス」を英語で読む』(ちくま学芸文庫)
 ……12月の「二人の読書会」テクスト。全文読解ではないので、さらさらと読めますよ。
『大阪天満宮 ~創祀と歴史~』(大阪天満宮社務所)
『大阪天満宮の歴史』(大阪天満宮社務所)……朱印帳を入手した翌日、併せて購入。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

朱印受領

2022_12_31_露天神社 大晦日だって、当たり前のように出勤。
 街の賑わいが腹立たしく感じられる
 くらい、通常業務を淡々とこなす一日。
 正午からの休憩時、「露天神社」にて
 御朱印を頂く。朱印帳は天神の縁日
 (25日)に「大阪天満宮」で入手した
 十二支方位盤デザイン仕様。手ずから
 書き入れていただいた分以外に、旧
 大坂蔵屋敷に鎮座していましたが、
現在は「露天神社」境内社となっている「金刀比羅宮」(高松藩丸亀藩)、「水天宮
久留米藩)の御朱印も頂いています。書き置き、シール式でも初穂料は各500円也。

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 年中行事

精養麻婆

2022年は、まち歩きガイド・ボランティアに
どっぷりと浸かった一年でした。去年はまだ
コロナ禍で流れた回が多かったのですが、
今年は中止がほとんど無くなりましたし、
本番のガイドだけでなく、**勉強会やら、
実地研修(全2回)に駆り出されるなどして、
その度に山積していく資料で、部屋は足の
踏み場もなくなり、往生して、今日になって
ようやくの大掃除。半日以上を要したのは
ともかく、また腰が痛くなってきたのに閉口。
精養軒」(大阪市北区天神橋5-5-3)
で、相方と夕食を取ることにします。今年の
9月3日、11年ぶりに足を踏み入れています
が、その前の利用は2011年9月23日の夜。
トーヨー新報」編集長として復帰していた
頃……あなたはどこにおいでなのでしょうか
土鍋煮の麻婆豆腐(670円)も忘れません。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 豆腐

酔い守り

2022_12_29_かしく寺(法清寺)法清寺(=かしく寺)」の「かしくの墓
鞘堂の内を見上げてみると、牧村史陽
(1898~1979)が由来を記しています。
寛延2年は1749年。同年同月には、
豊竹座で「八重霞浪花浜荻」として
劇化上演されたらしいですが、近年、
舞台で観たことはないですねえ。以下に
全文を転記しています。句読点が無く、
スペースは見たままに空けてみました。
       ☆
かしく様は北の新地新屋敷の遊女でしたが 平素はおとなしい女に似げなく酒を飲むと変わったように前後を忘れるくせがあって兄の吉兵衛からいつも意見をせられていました ある日も酒のことからいさかいとなり ついにあやまって兄を傷つけてしまいました 兄殺しの罪でかしく様が処刑せられたのは今から二百十八年前の寛延二年三月十八日のことです
その処刑にのぞんで かしく様は油あげを所望しその油を髪につけてきれいにときつけ町々を引きまわされたので女の身だしなみを忘れぬ奥ゆかしさが評判となり 八重霞浪花濱荻その他の劇や浄るりに仕組まれて今にいたるまでその名をうたわれています
かしく様は最後の一念で 自分と同じ悪癖になやむ世の人のために悪酒を止め 酒に乱れぬ神霊とならんと誓願しましたが この墓に香華を供えて立願する人の絶えないのは こうしたわけであります
法清寺は俗にかしく寺といわれ 凶を転じて福となすよいまもり酔い守り)を授与し 命日の三月十八日には毎年盛大なかしく祭りを執行しております

 昭和四十二年三月十八日  牧村史陽撰並書

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡文楽

Roche

2022_12_28_「Roche」 年の明け暮れも関係なく、出勤して
 います。事件・事故は時も所も構わず。
 珍しく人員に余裕が見えたので、ほぼ
 定時に退出。相方と合流して、「大阪
 駅前第1ビル」B1階の「Roche」で
 夕食。2回目の入店で、ビーフとチキン
 2種盛りを激辛で頂きました。他人の
 仕事納めの話が耳に入ってくると、
 何ともつらくなるのよねえ。向かいの
マヅラ」に移動し、デザートにケーキ・セットを注文。この日のケーキは、季節柄か、
シュトーレンでした。20時頃には帰宅できており、日付が変わるまで時間は十二分に
あると思っていた……ところが、「文楽プレミアムシアター第7回(MIRAIL)の視聴
期限が切れていました。購入後2週間は有効なはずが、2週間前の13時53分に購入
(2,500円)していたので、今日の昼過ぎで締め出されていた訳です。「本朝廿四孝
十種香の段/奥庭狐火の段(昭和63年4月9日、国立文楽劇場)を観れず仕舞い…
…やれんなあ。今年は落語会文楽本公演のチケット代をふいにするケースが多々。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレーおやつ文楽

まさゆめ

資料の散らかった部屋が片付かず、手を2022_12_27_天神橋筋六丁目
(こま)いている年の暮れ。大掃除に
取り掛かろうとする前に、文庫本を読み
続けてしまうからね。17時半になる頃、
天神橋筋六丁目で相方と待ち合わせ。
西に豊崎鷺洲線、南西に都島通が折れ
曲がるから五差路になります。居酒屋
将夢」(大阪市北区天神橋4‐10-8)に
上がってみました。1,000円セット(前菜
3種+1品、1ドリンク)やら何やら、リーズナブルに一通り、呑み喰い可能。本気で急な
狭い階段をよじ登った2階席は、隠れ家気分を満喫できます。2階は天神橋筋商店街に
面しているけれども、1階は「無双ラーメン」かしら? 何がどうのと特筆するような
お店ではないにせよ、(他の客を気にしなければ)落ち着いて呑めそう。もつ鍋でも
突ついて、しっぽりと。揚げ物・焼き物メニューが薄く、火力の弱さが泣き所と見ました。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 呑む

寺町通り

2022_12_26_油掛大黒 今日も「大阪天満宮」に出掛けて、資料を2部入手。
 境内を一巡した後、南森町から東梅田まで歩いて出勤
 することにしました。「(天満宮寺寳珠院」に入ると、
 境内を観て回りつつ、水掛不動尊、油掛大黒(左画像)、
 延命地蔵尊・厄除地蔵尊、十一面観世音菩薩の真言を
 唱えています。「蓮興寺」、「妙福寺」、「成正寺」――
 と東寺町を過ぎ、西寺町へ。「寺町橋」を愛でつつも、
 十日戎の準備に慌ただしい「堀川戎神社」、「蟠龍寺」、
 「冷雲院」、「龍渕寺」、「妙香院」、「神明社旧跡」、
 「法清寺」をチェックしまして、新御堂筋を渡るのです。
 年明け早々のまち歩きガイドの予習になっているかな。
 午後出勤で、15時から食事休憩。「大阪駅前第1ビル」の
 「spice32」に入店し、スパイシー・カレーを注文。一頃、
 居酒屋風に流れていた営業スタイルが懸念されましたが、
 本業のカレー屋に振り戻したのを確かめ、ほっとしました。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡仏像建築カレー

夜の南蛮亭

深夜勤シフトからの今年最後のまち歩きガイド~忘年会に
至る一連の流れが、年末最後の山場だった訳ですけれど、
衝撃の事実が発覚。PCから5月23~24日の画像フォルダが
丸ごと消え失せていたのです。探しても、検索しても、行方
不明……ぼくの 西国三十三所観音巡礼” 第一番札所
画像記録の消失は、ショック大。散々悪足掻きを試みまして、
無料版の「Wondershare Recoverit」、「EaseUS
Data Recovery Wizard
」、「Tenorshare 4DDiG
を導入。それぞれ、復元を図りましたが、タグ付けファイル
(撮影機材/KYOCERA)にしか痕跡を認められず、しかも、2022_12_24_「肥後橋南蛮亭」
ファイルは破損している模様。有料版にアップグレードして
復元・修復が保証される訳でもないので、何かの罰が
当たったものと諦めます。本当に、誤って削除したのかな?
       ☆
前日のクリスマス礼拝の後、「肥後橋南蛮亭」に入店。
ランチ・タイムばかりに使ってきて、夜の利用はまさかの
初めて。お得な焼き鳥セット(6種1,000円)の他、刺し身も
焼き物も旨い。最初、ひっそりした様子を気にしていたらば、
ぼくらの後から続々と客が入ってきました。焼き鳥店による
湯豆腐「鶏スープ豆腐」で身体を温め、芋焼酎「山ねこ」を
ロックで飲り、締めは勿論、チキン・カレー。ルウだけでも
注文できますし(アテに最高)、ライスもナンも用意されて
います。辛いに違いありませんが、昼食時に供される方は
“二日目のカレー”の味だったのか、と納得できましたよ。
       ☆
紛失した画像データは措くにしても、数日間の記憶が前後
しています。携帯電話のアステリスク・キーが23日夜から
見えず、パンツのポケットから出てきました。爪が折れて
いただけらしく、瞬間接着剤で補修。本日は午後からの
出勤前に「大阪天満宮」を参詣しました。12月25日は
(しま)い天神”。受験シーズンを控えて、お守りを買い
求める行列を尻目に、ぼくは朱印帳を入手したのです。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレー豆腐呑むモバイル

基督弥撒

2022_12_24_日本基督教団_大阪教会_01
2022_12_24_日本基督教団_大阪教会_02
まぐさ桶に眠る幼子を訪う羊飼いや三博士
 外からだと何遍となく観ている「日本
 基督教団 大阪教会
」でしたが、18時
 からのクリスマス礼拝(定員100人)
 参加してきました。創立148周年となる
 プロテスタントのキリスト教会でして、
 ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計に
 よる教会堂はちょうど100年前の建設。
 日中は今ひとつ印象がぼやけてしまう
 薔薇窓やステンドグラスが内部照明を
 通して、夜の通りを幻想的に彩ります。
 説教を行ったのは、本庄侑子・牧師。
 奏楽(パイプ・オルガンや手回しリード・
 オルガン)を間に挟みながら、礼拝式は
 粛々と進みました。祭壇前に飾られて
 いた アドベント・クランツクリッペ
 (まぐさ桶)に感心することなく、献堂
 100周年、ヴォーリズ建築のトラスに
 興奮しているぼくは不信心極まりなく、
 一体、何者に対して懺悔したものやら。
 
 

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 年中行事近代建築

Wind won't stop me.

北区ぶらぶら 2022第8回は、「中世の畿内武士団と鎌倉幕府
―水の武士団を探る―
」と、テーマがハード。コースは通常と変わり
ないようだけれど、入手できる中世の資料が限られていて、いつになく
頭を抱えさせられた次第。事業所のWindows PC(45機)の入れ替え
作業と、明けの稼働確認まで立ち会い、9時過ぎに、集合地点の扇町へ
向かいました。「太融寺」~「露天神社」~「天満宮是ヨリ東七丁」碑~
老松通~「難波橋」北詰~「天神橋」南詰~渡辺津の碑~小楠公義戦の
跡碑~八軒家浜船着場……大阪市内では珍しく、風雪の吹きすさぶ中、
無事にガイドを終了。M代表が最初と最後を びしっと締めてくれ、盤石の
安定感に人心地。「八軒家浜まぐろスタジアム大起水産)」(大阪市
中央区北浜東1-2)に有志と入店。魚族と闘っているぼくだから、アテに
アイス・クリームを舐めつつ、「龍力(純米 ドラゴン3)」を 8杯ほどに抑え。
16時頃、Osaka Metro で天満橋から南森町へ移動。「薫々堂」に連日
立ち寄っています。ぼくは雨風だから。一旦帰宅したところ、しばし昏倒。
相方からの電話も覚えず、きついお叱りを浴びました。恒例の忘年会が
18時に予約を入れており。謝り倒し、詫び倒し、「ごますりちゃんこ」へ
駆け込めば、何十年との付き合いになる女将は笑って受け容れてくれ。

参考文献:加地宏江、中原俊章『中世の大阪―水の里の兵たち―』(松籟社)
       河音能平『大阪の中世前期』(清文堂出版)

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡呑むおやつ年中行事

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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