高雄文覚
平維盛(これもり)は、平氏棟梁である平清盛の嫡男・
平重盛の長男です。源平合戦(通称)において、消息を
絶った維盛のその後が「義経千本桜」では描かれます。
☆
維盛卿
「ホヽさもさうずさもあらん。保元平治のその昔 我が父小松の重盛、池禅尼(いけのぜんに)と言ひ合はせ、死罪に極まる頼朝を命助けて伊東へ流人。その恩報じに維盛を助けて出家させよとの鸚鵡(おうむ)返しか、恩返しか。ハア敵ながらも頼朝はあつぱれの大将、見し玉簾の内よりも心の内の床しや」
☆
かつて、平重盛に(池禅尼を通して)命を救われた源頼朝が、
実は維盛を助け、出家させようと図っていたというストーリー。
維盛の妻・若葉の内侍(ないし)、息子の六代君(ろくだいぎみ)に
対し、維盛は「内侍は高雄の文覚へ六代がこと頼まれよ 」
と言付けますが、文覚=遠藤盛遠は渡辺党の出身であります。
高雄山「神護寺」を再興した文覚が、維盛の遺児・六代の助命を
嘆願し、同寺に保護したことは、『吾妻鏡』に記されているようです。
頼朝を扇動しておきながら、平家の遺児は保護するのだな、文覚は。
平重盛の長男です。源平合戦(通称)において、消息を
絶った維盛のその後が「義経千本桜」では描かれます。
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維盛卿
「ホヽさもさうずさもあらん。保元平治のその昔 我が父小松の重盛、池禅尼(いけのぜんに)と言ひ合はせ、死罪に極まる頼朝を命助けて伊東へ流人。その恩報じに維盛を助けて出家させよとの鸚鵡(おうむ)返しか、恩返しか。ハア敵ながらも頼朝はあつぱれの大将、見し玉簾の内よりも心の内の床しや」
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かつて、平重盛に(池禅尼を通して)命を救われた源頼朝が、
実は維盛を助け、出家させようと図っていたというストーリー。
維盛の妻・若葉の内侍(ないし)、息子の六代君(ろくだいぎみ)に
対し、維盛は「内侍は高雄の文覚へ六代がこと頼まれよ 」
と言付けますが、文覚=遠藤盛遠は渡辺党の出身であります。
高雄山「神護寺」を再興した文覚が、維盛の遺児・六代の助命を
嘆願し、同寺に保護したことは、『吾妻鏡』に記されているようです。
頼朝を扇動しておきながら、平家の遺児は保護するのだな、文覚は。
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