棚田嘉十郎

いる道標は、見過ごしてしまいがち。「平城宮大極殿跡
西乾是ヨリ二十丁」、側面に「明治四十五年三月 建之
棚田嘉十郎」と刻まれているので、ああ、そうなんだ。
それでスルーしてしまわず、説明板も読んでみてください。
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この碑は特別史跡平城宮跡
の顕彰保存にその生涯をかけ
赤貧のうちに自害した植木職
棚田嘉十郎氏が建立した
もので彼の偉業を後世に
伝えるためここに移転保存する
昭和四十六年一月十五日
棚田嘉十郎建立平城
宮趾碑保存会
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道標は、当時の奈良県知事、若林賚蔵(1866~1941)の揮毫。奈良市の植木商、
棚田嘉十郎(1860~1921)が平城宮跡保存主唱者として生涯運動し続けた姿に、
「大阪市中央公会堂」を寄付した“義侠の相場師” 岩本栄之助(1877~1916)と
“日本のシュリーマン” 山根徳太郎(1889~1973)を足して2で割ったイメージを温め。
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