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お札博士と蒟蒻

お札博士”と呼ばれた米国の人類学者、フレデリック・スタール
(1858~1933)は、大正6年(1917)3月、「大阪天満宮」にて講演を
行っているそうで、その後の食事会で蒟蒻と遭遇したようです。蒟蒻に
注意を引かれる一方、会場となった「高津の湯豆腐屋」も気掛かり。
引用文には「田楽」とあるだけで、「蒟蒻の田楽」と明記していない点が、
会場が湯豆腐屋なだけに(豆腐の田楽もあり得るため)、もどかしくて。
田楽刺しでなければ、「バタリと逃げを打つて了ふ」のは蒟蒻でしょうが、
田楽刺しであれば、豆腐であれ、蒟蒻であれ、食べる厄介さは大同小異。
       ☆
 講演のあと、高津の湯豆腐屋で食事会が開かれました。
 「此処で有名なデンガクと云ふものを頂戴するのであるが、どうも此の田楽なるもの、見た所から、頗る混沌たるやうで、又たらざるやうにもあり(中略)口迄持つて行くことは持つて行つても、一寸油断をすると、味噌だけを口の廻りに塗り着けて、外観甚だ宜しくない結果を残しつゝ、肝腎の本尊はバタリと逃げを打つて了ふ。まことに人を馬鹿にした、怪しからぬ厄介の代物である」
 コンニャクというスタール博士にとって未知なる食べ物を前に「郷に入れば郷に従え」の精神で果敢にトライしている様子が目に浮かびます。「実際大坂人諸君が田楽食ひの巧妙さには、只管
(ひたすら)感服の外は無い」と書き、また、この田楽なるものは「彼のコメディカル・トラベラーの彌次喜多と共にその当時から名高」いものだ、といういわくも、東海道行脚をしたことのあるスタール博士には気に入ったエピソードでした。

参考文献:「大阪天満宮社報 第62号 てんまてんじん」(大阪天満宮社務所)
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テーマ : ご当地名物
ジャンル : グルメ

tag : こんにゃく豆腐

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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